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代表 手島 プロフィール
手島 正陽
シンカ株式会社 代表取締役

小規模のシステム開発会社に勤務していた2007年4月〜2011年10月の4年半、「時短勤務」として3歳長女・0歳次女の2人の娘の保育園送り迎えと家事一切を経験。(妻はプロジェクトが忙しい時期は毎日終電で帰宅) ワーキングマザーの大変さをまざまざと知りました。

そしてまた、2015年4月からフルタイムで働きながら夕方の家事も全部行う…生活に再挑戦中。学童保育も卒所した娘2人と日々奮闘中です。

この経験から、「子育てはもっと便利にできるはず」 「子育て本来の"楽しさ””充実感”が得られないのは残念すぎる」 という思いで、シンカとして独立した後は、『働きながら子育てすることを頑張っている人の役に立ちたい』という思いで日々サービス化を模索中。

シンカという会社名には「親になる=親化」の当て字も期待しています。 子育ては、親自身が学び、育っていく過程だと思っています。 私自身が子どもたち、子どもたちと接した時間から教わったことを世の中に還元できれば嬉しいです。

ちなみに、世間で言われるのは「ワーク・ライフバランス」ですが 私たちは「ライフワークバランス」と呼びます。 これについては下記Blogエントリ参照のこと。
http://blog.synca-corp.co.jp/lifeworkbalance/life-work-balance/

8月 22nd, 2014

保育園、増やせば解決ではない

こんにちは。シンカ代表の手島です。

保育園、待機児童というようなキーワードで 続けて2つのニュースに接したのでそのことについて書きます。
1つめは、千葉で起きた事件です。 子どもに対して乱暴な対応をしたということでした。

※東京新聞の記事
2歳に無理やり食べさせる 保育士 強要容疑で千葉県警が逮捕
2014年8月20日 夕刊

※千葉日報の記事のリンク
<保育士逮捕>退職恐れ虐待注意できず 背景に人手不足 千葉市の認可外施設
ちばとぴ by 千葉日報 8月21日(木)12時42分配信

保育士の取った態度は絶対に非難されるべきものではありますが、 記事の見出しにもなっていますが、背景に気を配る必要があります。
記事を引用します 。

(前略) 同施設は、近隣施設との競争激化による児童数減少にも悩まされていた。月平均の入所児童数は2011年度に14・4人だったが、本年度(4~7月)は6人と、定員(27人)の約2割にまで急減。本年度になって、近隣に認可保育所が3施設開所した影響だった。こうした中、保育士が減れば利用者にさらに敬遠されるとの懸念があったとみられる。  市は4月に「待機児童ゼロ」達成を発表。今後は、保育の質の向上にも取り組む姿勢を打ち出していた矢先の事件… (後略)

待機児童ゼロを誇っていたのに、こういった人手不足と 粗悪な質の保育士にすら対応できない施設を作っていたということです。
本末転倒とまでは言えないでしょうが、 待機児童ゼロという数値の一人歩きではハッピーになるのは行政とそのTOPだけだというのが良くわかりました。

そんなときに触れた日経の記事

※日経新聞の記事のリンク
イオン、商業施設に保育所 46都道府県で子育て支援
2014/8/22 2:04[有料会員限定]

自社の従業員の仕事と子育ての両立を支援するとともに地域の待機児童解消にもつなげる。買い物の場である商業施設の役割を消費者の生活を支えるインフラに高める。

とあります。設備が整うことには賛成ですが

自治体によっては認可保育所の開設条件は異なるほか、保育士が不足している地域もあり、整備には課題も多いとみている。

前段で取り上げたニュースにもあるように、保育士の質、保育士の確保というところで問題が起きています。
それこそイオン関連保育施設が“高値で人を引き寄せて”他の保育施設が廃れる…というような構図なんかが起きないかも心配です。
ショッピングセンターができて地場の商店が廃れる…という流通業と同じ構造だけは絶対に止めて欲しいと思いました。

ただ施設を作れば良いわけではない。ということを思い知らされたニュースでした。

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