10月 2nd, 2014
天災よりも人災というかヒト力の災いが怖い
こんにちは。シンカ代表の手島です。
御嶽山の噴火のニュースに関連して、私のFacebookのタイムラインに実際に頂上にいた人のブログのリンクがありました。
登山していた人が間一髪で難を逃れ、偶然飛び込んだスペースで噴石をやり過ごし下山した…というレポートです。事の真偽はわかりません。おそらく真実を書いてらっしゃるのでしょうが、とても臨場感のある文章でした。
小さい娘さん2人を連れて家族で山頂にいたときだったそうで自分のこととして考えさせられる記事だと思いました。
ただ、そのあととても残念なことがまってました。
そのBlogの本文のあとにコメント欄があるのですが「三行にしろカス」とコメントがついていました。
こういう人はどうしてこの場所にそういうコメントを残したいのでしょうか。何をしたいのでしょうか。
もしそう思ったとしても書き残す必要はないと思いますし、改善を求めるのなら、相手が意見を聞き入れて次から行動が変わるような伝え方とすべきです。
「炎上」事件が相次ぎますが、ネットってなんなんでしょう。
インタラクティブ、双方向のコミュニケーションといいますが、そんな便利な面がすべて消し飛んでしまうようなモラルの低下が著しいと思います。
もちろん、私もこんな「雑音」「ノイズ」にいちいち反応しないということを身につける必要があるのですが。
天災はたまにしか起きないから天災ですが、日々、ネットの世界では常に起きている人災がとても怖いです。
そう思っているところに日経の記事が目に留まりました。就職活動の人間模様を短く紹介する連載コラムです。
記事の中でとても印象的な部分を引用します。
企業にも学生への不満がじわり積もる。大手システム会社の人事担当者は計画を上回る内定者の確保に胸をなで下ろしたのもつかの間、緊張感に欠けた学生の姿に驚いた。提出物の期限を守らない、セミナーでは平気で居眠りする。「学歴は高くてもマナーが悪い学生が多い。入社前に社会人の基礎を教え込まなければ」と嘆く。
「今年の学生は昨年に比べてストレス耐性や対人能力が低い」。大手企業から採用適性検査を受託するアドバンテッジリスクマネジメントが就活中の学生約500人を対象に調査したところ、こんな結果が出た。事業開発推進部の米田久美子(32)は「ゆとり教育や交流サイト(SNS)の普及で対話力が弱くなってきたのでは」と指摘する。
デジタルネイティブだとか、物心ついたときからインターネットとSNSに触れて育った世代が、ただネットに依存するだけでもっとも人間関係で大事なことを実体験として学ばずに育っているとしたらとても恐ろしいことが起こりそうで怖いです。