12月, 2014
プラス家事・リセット家事
こんにちは。シンカ代表の手島です。
日経DUALの記事から家事のアウトソース化の話題です。
家事ストレスを減らす鍵は“家事の仕分け”にあった
リセット家事は積極的にアウトソーシング
“何でも自分できっちりやらなきゃ”からの解放というのは、とても重要なテーマだと思います。自分じゃなきゃ出来ないことに集中して、その価値を最大にするために、自分じゃなくても同じ結果になることは出来るだけ他にお願いする…という観点はとても大事で、決して咎められるものではありません。
女性に限らず、見栄を張るのは男性も同じです。
この記事にあるリセット家事・プラス家事という言葉は初耳でしたが、誰がやっても同じ結果になるものと、結果に対して影響を与えられるものということで違いがあるんだという考えはとてもスッキリします。
この記事の後半はさながらルンバの宣伝のような内容ですが、私の自宅もルンバを使っています。家の間取りを考えるときも段差や壁ができるだけ無いように考え、スクエア(四角く)にフラット(平ら)にと考えましたから。ルンバ前提のようなリビングにしてしまいました。
現代の技術に頼れるものは頼り、唯一無二の関係である親子・家族関係の成長に注力する…というのはとても大事だと実感しています。
当社のスタッフKも働きながらの子育てをしています。このBlogでも何度か便利グッズの話題も取り上げていますが、彼女のそういった視点でのエントリもこれから増えていくといいなと思っています。
子宝の町 出生率2.81
こんにちは。スタッフKです。
出生率の低下という話題は、保育園の待機児童と同様に、よく耳にする言葉になってしまっています。人それぞれ、様々な理由で産みたいけれど産めない事情があると思います。
自分自身の体調に不安があったり、介護等で自分を必要としている人がいて子育ては難しいと考えていたり、経済的に厳しいと判断したり…それが、全国平均1.43という出生率に表れていると思います。
そんな中、子宝の町と呼ばれている鹿児島県徳之島の伊仙町は、なんと出生率2.81だそうです。ニュース番組のインタビューを受けていた母親が「5人産んでも、多いなとは、そんなに感じないです」と発言していたのには驚きました。他にも、6人いますと答えた方もいらっしゃいました。
伊仙町では、高齢者の方に支給していた敬老祝い金を、子育て支援の資金に移行されたそうです。ご高齢者の方々からも、子どもに使ってほしいという声があったそうです。出産にかかる費用だけ考えても、かなりの出費になりますので、経済的な支援は助かると思います。
ただ、金銭的なサポートだけで出生率アップにはつながりません。子育て中の母親の話の中にあった「周りがサポートしてくれる」という点が出生率アップの大きな要素ではないでしょうか。母親が忙しいと知れば、近所の方が、子ども達を預かってくださるそうです。
特に都市部では、夫が長時間勤務で平日は母一人で子育てをしているという家庭が多いかと思います。頼れる両親が近くにでもいない限り、自分に何かあった時(忙しい・病気)にはどうしたらよいのかを考えると、出産自体をためらうことにもなりかねません。
産みたいけれど産めない(ためらっている・悩んでいる)人達の悩みの原因を取り除いていかないと、的外れな政策が展開されていくのではと、衆議院選挙目前の今、特に感じています。
参考:このニュースは、下記のサイトで見ることができます。
わたしたちの争点「少子化」 出生率日本一の町を取材しました。
12/9ニュース:麻生元首相の「産まないのがいけない」”失言”報道
こんにちは。シンカ代表の手島です。
今日は選挙前の失言報道について。麻生太郎元首相の発言がニュースになっています。
麻生財務相:子ども産まない方が問題…社会保障費巡り発言
毎日新聞
以前から失言癖があるという人ですから、すぐに取り上げられるのだと思います。
ニュースだけを見れば確かに酷い発言です。そして釈明までの間に周辺のブレインから情報をインプットしてもらったのでしょう。
マスコミは一部しか取り上げないので、私もこの失言ニュースに即反応してはいけないと思い、全文を知ろうと思いネットをさがしたら、さっそくあがっていた動画がありました。
確かに、「子どもを産まないのがいけない」という発言をしています。(動画では19〜20分ころ)
ただ、私も全文を動画で聞きましたが、文脈としては
・高齢者1人を勤労世代6人で支えていたのが
・近い将来に1人を2人で支えなければならなくなる
・だから消費税の2%を使わせてもらって社会福祉を維持しなければならない
ということだと理解できました。
確かに、その瞬間のあの言葉だけは使ってはいけないのですが、
全体的には「社会福祉のためにはいろんなことをしなければならないんだ」というメッセージは受け取れました。
実際にどのくらい本気でお考えかわかりません。北海道の演説とのこと、聴衆はほとんど高齢者でしょう。そのリップサービスとして思わず勇み足なんだとは思います。そして釈明までの間に具体的なキーワードを聞いたでしょう。ちゃんと勉強していただきたいと思います。ほんとうに今後の社会をどうするかの瀬戸際ですから、リーダーの自覚を持って取り組んでいただきたいです。
今回のニュースは一部マスコミの報道に踊らされずに、ちゃんと全体を見て自分の頭で考えるということの再確認の勉強になりました。
1つだけ、注文をつけるとすると、やっぱり「子どもを産んで社会を支える」構造しか描けていなくて、少子でも幸せな社会を作る…的な発想はこういう人たちには無理なんだろうなというところです。
なぜいまの若い世代が子どもを持たないのか。
経済的に持てない、ということもさることながら、他が楽しいから積極的に持たないという選択もあるでしょうし、いろんな我慢を強いられるのなら持たないでいいやという選択もしている人たちがいると思います。それらの幸せの最大公約数を集めるのなら、未来永劫に多子の世の中は来ないと思っています。
余談ですが…
世界でどこも経験していない資産のデフレへの対策として、日銀にお願いした…という下りのほうが、中央銀行の独立性と言う点で問題があるんじゃないか?と知識の浅い私は思ってしまいました。
伊勢丹新宿店「cocoiku(ココイク)」
こんにちは。シンカ代表の手島です。
この週末に、新宿の伊勢丹に出掛けることがありました。
ずっと工事をしている子供服フロアが徐々に新しい顔を見せてきています。その一環として“教育プログラム”も行われるようです。
【参考ニュース】
伊勢丹新宿本店で未就学児向け教育サービス 三越伊勢丹
伊勢丹新宿本店、未就学児向け教室 来春から
その先行リリースが「mini」クラスとしてはじまるようで、店頭にはリーフレットが置かれていました。
三越伊勢丹ホールディングスのサイトにあるプレスリリースをリンクします。
常に時代の最先端に立ち、ありたい未来の実現に向けて貢献できる人間を育てること。常識や知識の先にある、 知恵と生きる力を育むこと。そして、あたらしいライフスタイルを創造し続けること。ここで体験を重ねた子どもたちが、 社会の未来を、世界の未来をきっと変えていく。伊勢丹新宿本店がご提案するあたらしい学びの場、「cocoiku (ココイク)」にご期待ください。
「ありたい未来の実現に向けて」の人材育成という言葉はまったくもって賛成です。今の子どもたち、これからの子どもたちの学びとは、与えられて覚えるだけということではなく、いろんな状況においても前向きに打開する“生きるチカラ”が求められることに異論はありません。
新宿伊勢丹の子供服フロアで子どもに買ってあげられるご家族(両親だけということではなく、親戚含めて)に向けたメッセージとしては伝わるでしょう。特に高価格で高付加価値というところが認められる場所ですから需要もぜったいにあります。
子どもに対してお金を持っている家族から“儲けよう”としての取組みではなく、宣言されている様に人材育成がメインであることを大いに期待しつつ、推移を注視したいと思います。
ドワンゴ川上会長「怒りからドワンゴ本社内に保育所設置」
こんにちは。シンカ代表の手島です。
昨日の記事につづき、本日もドワンゴ川上会長に関する記事を取り上げます。日経DUALからです。
こういった発信力のある人からの発言はとても重要だと思います。これからも注目していきたいと思います。
ドワンゴ川上会長 少子化対策お粗末ニッポンに憤り
川上量生 待機児童問題に直面。怒りからドワンゴ本社内に保育所設置
産まれて3ヶ月の赤ちゃんがいらっしゃるということからインタビューがはじまっています。
川上会長 保育園、あちこち探しているんですが、どこも「入園100人待ち」なんですよ。まったくふざけた話です。こんなに少子化をなんとかしようってみんなが考えている時代に、「保育園が足りない」って、どういうことだ? と。少子化対策を本当にやるつもりがあるのかと思いましたね。一番大事だとみんなが思うことですら、国はやってないわけだから。
羽生 おっしゃる通りです。子どもを増やしたいと言っている国が、子育ての第一歩の段階で親に突き付けているのが「保育所の不足」。何やかやと言い訳をつけては、子育て環境改善の優先度をキッパリ上げず、ないがしろにしているとしか思えません。
川上会長 事情はいろいろあるんでしょうけれど、保育園がこんなに足りない状況で子どもを育てられるわけがないです。
羽生 子育てする当事者だけでなく、若い世代がこの状況を見て、積極的に子どもを生みたいと思えるはずがないですね。
川上会長 僕はこの怒りから、ドワンゴ本社内に保育園をつくることにしましたよ! 12月にオープンします。
いきなり素晴らしい行動力です。TOPが当事者だとこうなるのでしょう。
川上会長 保育園をつくると発表しただけで、結婚している社員の何人かが「子どもをつくろうかな」って言い出したんですよ。これだけで、少し少子化を食い止められるんだなあと思いました。必ず入れる保育園があるだけで、子どもを産む人は増えるはずです。
羽生 なんと理想的な展開。社内に保育園がありますと、これから結婚をするという方も産んでから育てるまでのイメージがしやすいですもんね。
川上会長 しかも、社内に保育園をつくるということは、「会社が子どもを産むことを応援している。子どもがいても、仕事の面でハンデにならない」というメッセージにもなるんですよね。
でもTOPとしての本音のジレンマも吐露されています。
羽生 ドワンゴ社内にベビーブームがきたらどうするんですか?
川上会長 いいんじゃないでしょうか(笑)。まあ、難しいところではありますけどね。やっぱりエンジニアなどの職種は、結婚すると能力や生産性が下がるんですよ。
羽生 率直なご意見ですね…。でも企業の現場のリアルです、それが。
川上会長 やはり他のことに時間をとられず、会社でずっと根を詰めて働くことで能力を出せるという面は少なからずあるんです。エンジニアに限らず。だから、会社としてはそうしてくれるのがありがたいんだけど、でも社員を「ずっと独身で働かせていて、それでいいのか?」という問題もありますよ。
羽生 経営者としては目をそらせないテーマです。
川上会長 また、結婚して家庭を持つことによるプラスも、確かにあります。いまメンタルヘルスの不調で働けなくなる人が多いですが、そういうときに家庭があると安心ですよね。長期的に見ると、家庭という基盤があったほうが人は安定して長く働けると思います。あとは、僕らがつくっているのは人に届けるソフトウェアなので、その時の対象となるユーザーは当然、子どもを持つ親なども含まれます。そういうユーザーの気持ちになりやすいという利点もあります。総じて、社内に結婚して子どもをもつ人が増えるのは、とてもいいことだと思います。
特に太字の部分。やはり本音としてはアリだと思います。
ただそういった会社のTOPとしての振舞と、下のような一児の父親の顔が見えて、全体的には川上会長に共感できました。
川上会長 よく「親は子に学ぶ」って言いますが、その通りだなと思いました。僕は最近、人工知能にすごく興味があるんですけど、人工知能がどのように学習していくのかというテーマについて、赤ちゃんを見ていると考察が深まります。知性の本質や、倫理観はどこから生まれるのかということを、娘に教わってるんです。
羽生 お世話が大変な新生児ですのに、そんなに冷静に子育てができている?
川上会長 もちろんそんなことはなくて、理由なく泣かれると、やっぱりつらいです。何をしても泣き止まないですから。そこでイラッとしてしまい、自分の器の限界を思い知ります(笑)。
そしてやはりこちらでも昨日とりあげたことと同じ内容の発言されていました。
羽生 川上さんは、子どもとネットの関係についてどのような方針で育てられますか?
川上会長 スマホやタブレットなどには触わらせたくないです。ゲーム機も与えたくない。
まだ産まれて3ヶ月とのことです。どういう女の子に育っていくのか、これからも情報提供してもらいたいです。
ドワンゴ川上会長「だから僕、絶対子どもにスマホなんか与えないですよ。」
ビジネス雑誌のサイトにKADOKAWAドワンゴの川上会長の記事がありました。
ドワンゴ川上会長、「非リアは脳の問題です」
「ネットが生んだ文化」とは何か
ネット時代に紙のメディアと統合していく道を選んだ人がどういうことを考えているのかを知るのに良いキッカケになる記事だと思いました。
この中で、彼が子どもに対してどう接したいかを述べている箇所がありました。
川上:(中略)いずれにしろコミュニケーションに使う脳の領域を制限し、その分、特定の趣味に関して使ったりするわけです。根本的な原因は、やはり脳だと思っています。
山田: 脳の使い方はコントロールできるんでしょうか。
川上: いや、無理でしょう。だから僕、絶対子どもにスマホなんか与えないですよ。テレビも絶対に見せないですよ。絶対バカになるに決まっています。脳は有限なんだから、絶対にダメですよ。
脳は有限だから、スマホ(のネットやゲーム)やテレビは見せずに育てたいそうです。
脳は有限だから、無駄な情報で浪費したくない…ということだそうです。
このフレーズを聞いて、我が家にはTVがありません。子どもにスマホも持たせていません。彼の言う有限の脳をあまり酷使しない環境ということができそうです。
じゃあ何か優れているか!?はすぐに答えがでるものではなく、大人になって行く過程でどうなるのか。テレビとスマホに因果関係を直結させることはできませんが、興味深いです。
こども環境白書
こんにちは。スタッフKです。
子どもが、総合の授業で使う「環境に関するエコについて書かれている本や、インターネットで調べたもの」を持ってくるように言われました。
図書館に行く時間がなかったため、ネットで調べてみました。
きっと、子ども向けのエコに関するサイトがあるだろうと思い調べてみたところ、環境省が運営する「こども環境省」というサイトがありました。
主な内容は、環境省についての紹介です。このサイト内では、『こども環境白書』という、環境省が子ども向けに毎年発行している冊子ををダウンロードすることができます。地球温暖化・東日本大震災からの復興・生物の絶滅危機等について、イラストやグラフを用いてわかりやすく書かれています。
今回は、最新の子ども環境白書2015から、ごみ問題3R(Reduce・Reuse・Recycle)について説明されている記事をピックアップして学校へ持って行きました。
環境省のサイトでは、以下の様に『こども環境白書』について説明されています。
「こども環境白書」は、「環境・循環型社会・生物多様性白書」の内容を基に、主に小学校高学年以上を対象として、身近な環境問題を分かりやすく解説した環境教育用の冊子です。本冊子は、主に各教育委員会を通じて、全国の小学校等に1校当たり1部を配布しています。
これでは、なかなか見る機会はなさそうですね。でも、過去に発行された『こども環境白書』も含め、環境省のサイトからダウンロードすることができますので、小学生のお子さんのいらっしゃる方は、一度ご覧になってみてください。
M字カーブ(後編)
こんにちは。シンカ代表の手島です。
昨日のエントリの後編になります。
この部分はよくわかりませんでした。
人口も減っているのだから、雇用の伸びを競う世の中ではないとも思っています。そのときの首相が誇りたいだけの数字なだけであればまっぴらごめんです。
個人的には実感がわかないのです。「働き手が少ない」ことに対しての実感がありません。
雇いたいけど雇えない…仕事がたくさんあるのでしょうか。人が集まらないのは、ブラック企業という言葉もあるように“仕事と報酬が見合わない”と多くの人が思う仕事なのではないでしょうか。
私が前編に書いた「雇用の流動性が高く」て、多くの人が職に就くことを前提として世の中を組むのであれば、その一つとしては
・ワークシェアリングをして賃金が下がる
ということを受け入れる必要はあるのだと思います。
またその両輪になりますが、「生産性を上げる」「効率を上げる」わけですからアウトプット(=供給)が増えます。結果的にそのサービス、財の供給が増えますから、購入する人があわせて増えなければならないのが原理になります。
だから経済、景気があがらないとだめだ。という因果は納得できます。経済全体が沈下していく場面では、結局働けど給料上がらす…のスパイラルでしょう。
このBlogの以前のエントリでも取り上げてますが、
例えば24時間営業のサービスなど、子育て世帯が働けないような時間帯に提供されるサービスにはプラスの代金を払うことが大前提…のようにもならなきゃいけないはずです。
いつものことですが、いろいろ考えるにつけ、待機児童解消!保育園と学童設置!とだけ叫ぶのは地方自治体レベル(地方自治が軽いというわけではなく、身近で喫緊の課題に接しているということ)であり、国政、国を導くリーダー達にはもっともっと高次元で知恵を出し合って、そして実行してもらわないと何も解決されないんだなと…頭の中がぐるぐるしてしまいます。
Blogと言うメディアなので結論めいても自身の実行策にもなってないですが、今回の記事に関する思考はこのへんにしておきます。
M字カーブ(前編)
こんにちは。シンカ代表の手島です。
先週末の日経新聞にこういう記事を見かけました。
※書いていたら長くなってしまったので、前後編わけてアップします。
消えた「M字カーブ」 子育て期女性の就業率上昇
2014/11/28 23:49[有料会員限定]
働きたい女性が以前より多くなって、M字カーブの底が上がるということは実感と同じです。
以前、本論は違う話題でしたがM字カーブのことで話題にしたことがありました。
個人的には「底が下がることが悪いことではない」と思います。
子どもと一緒にいたいという気持ちはとても大事で、そのために仕事を休めるのであれば休んで良いのですから。
その仕事を休むのは父親でも良いという意見でもあるのですが、
父と母のどちらか優れている方を言え!と言われれば、『父性よりも母性の方が良い』と答えます。
追々このBlogにも書いていきたいですが、私の4年半の育児勤務(母親(=私から見たら妻)がフルタイムで仕事していたので自分が子どもの面倒を全て見る)の経験上からも、自分の身体を分け合った母娘の関係性には到底敵わないと思っています。
なので、結局のところ、少子化やライフワークバランスに向けての根本策ということでは、解決の女性の就業率ウンヌンということではなく、男性女性も働きたいときに働ける…という流動性のある雇用環境の実現というこだと思いを強くしました。