1月 13th, 2015
食育と共働きへのプレッシャー
こんにちは。シンカ代表の手島です。
今朝の日経の一面の「食と農」という連載企画がこんな見出しでした。
願いは健康長寿(2)食育から「SHOKUIKU」へ 子供の舌守れ 万国共通
農業の現場と、給食の現場ががんばっているという取組みの紹介と、それを海外に出していこうという記事でした。
東京医科歯科大の研究グループは12年、埼玉県の小中学生349人の味覚を調べた。全体の31%が酸味や塩味、苦味、甘味のいずれかを認識できなかった。子供の舌を守るべく給食関係者は現場からの改革を続ける。 保育所運営のポピンズ(東京・渋谷)は野菜通販のらでぃっしゅぼーや(東京・新宿)と契約し14年11月から給食とおやつに有機・低農薬野菜を使い始めた。ポピンズで献立担当の中沢史江(33)は「食べ残しが目に見えて減った。敏感な時期にいいものを味わうことで舌の能力を高められれば」と期待する。
健康の基礎となる食習慣を子供のうちに。願いは万国共通だ。
ということで、味の素社がベトナムにも広げているという紹介もありました。
ちょっと観点が飛躍してしまうのですが、こういう話しを聞くにつけ、 「食育も家庭から」というプレッシャーが出てしまうことを危惧します。 いわゆる団塊世代の都会の核家族から独立した共働き家庭にはプレッシャーになると思います。
私も食事を作りますが、子どもたちは美味しいと言って食べてくれますが、食育だなんて考えて、子どもたちに伝えていくことなどはほとんど考えられません。
私自身が食育に興味をもって大人になったわけではなく、ただ美味しく、楽しくという考えだけですから、とてもそんなことまで手が回りません。精一杯やったとして、食事を作る手伝いをしてもらうとか、食材の買い物のときに産地とか季節などの会話をする程度です。
料理だって、危険な食材、製造過程が良くわからないようなものを使わないとか、 栄養が偏らないようにしようという程度が精一杯です。
食育は大事!なことは重々承知ですが、 あまり家庭、特に仕事と家庭を両方頑張っている人たちに 過度なプレッシャーにならないように…と、こういう話題のときに思うことが多いです。