2月 18th, 2015
小学生にもピケティ
こんにちは。シンカ代表の手島です。
今朝、我が家に配達されていた朝日小学生新聞の一面は、最近話題になっている人気本トマ・ピケティさんの話題でした。
見出しは「よみとき 21世紀の資本」ということで、本のエッセンスとピケティさんが本を書いたことに対する業績(影響)が書かれていました。子どもには難しい内容なので、それでも分かってもらうように伝えることは難しいのですが、単純化して記事になっていました。
・「お金は常にお金持ちに集まる」
・格差について考えよう
というような中見出しがついていました。
私も、原本(翻訳本)を読む気力は無かったので、週刊ダイヤモンドの特集「そうだったのか!ピケティ」でエッセンスを確認していました。
おおよそですが、ピケティさんの主張は以下です。
資産からの収益率と①、その国の経済成長②の間では必ず①>②が成り立つ。
なので、資産を持つ人はますます富んで、格差が広がる
ということです。
その上でどうすべきかをみんなで議論しましょう、ということのようです。
長女が通う小学校は、世間的には有名・難関校で名が通っていて、いわゆるお受験にいろんなコストをかける人たちが集まっています。
通って5年が過ぎようとしていますが、実感としてピケティさんの言う格差の上のほうにいらっしゃるかたが多いように感じています。もちろん我が家は決して上ではありません。周りの家族を見るにつけ、まさに格差は在って、広がることはあれど簡単には縮まらないと思っているところでしたので、ピケティさんの意見は非常に興味深いものです。
ただピケティさんは、消費税には消極的、むしろ反対の立場のようで、資産課税を強化すべきという意見です。私は、消費税が不平等だという意見については反対で、消費税こそもっとも平等だという立場です。詳しくはここでは書きませんが。
ピケティさんの意見は絶対なものではなく、今後いろんな見地・観点からの議論と、それぞれが自分のこととして、いまの子どもたちが大人になった頃の社会のあり方の話しとして、キチンと考え、議論していくことが大事なんだなと思いました。
何はともあれ、子どもたちが「頑張れば報われる」と思える社会ではあって欲しいと願います。その報いとは決してお金だけである必要はありません。
超えられない壁があると思ってしまって最初から諦めたり、投げやりになったりしないような世の中にしたいです。