5月 12th, 2015
命を預かる仕事の報酬
こんにちは。シンカ代表の手島です。
昨日のエントリでネット時代の働き方ということでクラウドソーシングの話題を取り上げました。
クラウドソーシングは、提供される価値と支払われる対価がキチンと認められないと成立しません。こんなことを考えたときに、ゴールデンウィーク中にあった記事のことを思い出しました。
5/1の1面にあったものです。働き方Nextという短期連載特集の記事でした。
スマイルは0円か 職場の笑顔、競争が守る
報酬を問う(4)2015/5/1 3:30[有料会員限定]
自分の感情を抑えて相手の気持ちに働きかける仕事を「感情労働」と呼ぶ。介護や保育、飲食などの接客業が典型だ。「嫌な思いをしても持ちこたえなければいけない重労働」(元日本赤十字看護大教授の武井麻子)だが、報酬は総じて安い。
「命を預かる専門性の高い仕事なのに理解されていない」。保育所や幼稚園に勤めてきた吉永かおり(仮名、29)はため息をつく。いま週3日働く保育所の時給は900円。「自分の子どもの保育料で給料はほとんど消えてしまう」
保育士さんのコメントは悲痛です。
待機児童の問題、保育士不足の問題になると、“報酬が低い”ということが挙げられますが、本当に保育士さんは大変な仕事です。昨今の安全性への意識の高まりと、”モンスターペアレント”対応を考えると責任と報酬がマッチしていないように思うようになりました。
社会保険だというのであれば、税金など公的なお金で賄うべきですし、そうでないのであれば、受益者がもっと払うべきです。
いずれにせよ社会全体が、「価値があることを提供してもらっている」意識になり、保育士さんにキチンと払うということ認められるようにならないといけません。
価値を認めるのならば対価を払うのが当たり前なわけで、保育士さんの役割を社会がちゃんと認めて、少しでも彼ら彼女らの待遇が改善されることを願います。