5月 19th, 2015
働きやすさを求めてだけの転職は違うと思う
こんにちは。シンカ代表の手島です。
このBlogでも何度か話題にしていますが、雇用の流動性、転職のしやすさに関連した話題が日経新聞の夕刊・朝刊に立て続けに掲載されていました。
脱時間給、働き方変える? 成果に応じ賃金、勤務柔軟に
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いわゆるホワイトかラーエグゼンプションについての解説ページです。挿絵に書いてあることが面白くて、「自分の働き方に合わせて転職しやすい社会になることが重要」って書いてあります。イラストには「僕は転職することにしましたー」ですって。すごい軽いですね。
この記事のまとめにはこう書いてあります。
働き方の選択肢が多いことは大賛成ですが、報酬をもらうための価値提供が第1なはずです。こんな記事が記憶に残っているうちに、今朝の社説にこう書いてありました。
労働力不足が深刻になるなか、活躍の場を広げたいのは女性や高齢者に限らない。産業構造の変化などを背景に、これまで培ってきた技能を発揮できる職務やポストが、社内で得にくくなってきたミドル社員もそうだ。
ミドルが別の企業に移りやすくする必要がある。彼らの力を社会全体で生かさなくてはならない。
書き出しは大賛成!です。…でも
社内失業…している人たちがこんなにいるのですか?それでも雇ってもらっていられるって、まだ景気が良いのでは?と思ってしまいます。
この歳になって、新しいスキルを外で学んでいては…それでも即戦力になれるのか?
チカラになったとして、その人の前職で積み重ねていたスキルがベースの報酬には届かないのでは…と思いました。
そのときまでに、その報酬を得るためのスキル・ノウハウを得る・蓄えておかないと厳しいですよね。
社説のまとめの言葉は大賛成ですが…
軽々しく「働き方があわないからあっちいきます」とか「こういう働き方したいからよろしく!」が先にきてはダメで、社内失業についても同じですが、自分がどういう価値を仕事で出せるのかということ。会社は、どういう人材にどういう価値を生み出してもらいたいのか双方がはっきりしていることが大事になるはずです。