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代表 手島 プロフィール
手島 正陽
シンカ株式会社 代表取締役

小規模のシステム開発会社に勤務していた2007年4月〜2011年10月の4年半、「時短勤務」として3歳長女・0歳次女の2人の娘の保育園送り迎えと家事一切を経験。(妻はプロジェクトが忙しい時期は毎日終電で帰宅) ワーキングマザーの大変さをまざまざと知りました。

そしてまた、2015年4月からフルタイムで働きながら夕方の家事も全部行う…生活に再挑戦中。学童保育も卒所した娘2人と日々奮闘中です。

この経験から、「子育てはもっと便利にできるはず」 「子育て本来の"楽しさ””充実感”が得られないのは残念すぎる」 という思いで、シンカとして独立した後は、『働きながら子育てすることを頑張っている人の役に立ちたい』という思いで日々サービス化を模索中。

シンカという会社名には「親になる=親化」の当て字も期待しています。 子育ては、親自身が学び、育っていく過程だと思っています。 私自身が子どもたち、子どもたちと接した時間から教わったことを世の中に還元できれば嬉しいです。

ちなみに、世間で言われるのは「ワーク・ライフバランス」ですが 私たちは「ライフワークバランス」と呼びます。 これについては下記Blogエントリ参照のこと。
http://blog.synca-corp.co.jp/lifeworkbalance/life-work-balance/

5月 28th, 2015

「リーン・イン」を読んで

こんにちは。シンカ代表の手島です。

女性のリーダーで著名な方の著書を読みました。
Google、Facebookで要職を歴任されているシェリルサンドバーグさんの本です。2年前くらいでしょうか、話題になったのは。

以前このBlogでも取り上げたことがありましたが、その後、旦那さんが不慮の事故で他界されたニュースも入ったので、通して読んでみました。

いろんなことが書いてあるので、詳しいことは実際に読んでいただきたいのですが、現代のアメリカでもまずは女性は家庭。男性は仕事。仕事は長い時間がんばっている方が評価が高い…というのが一般的だということに驚きを覚えました。

印象に残っている部分を紹介します。

ファミリー・バリューズ・アット・ワークの理事長を務めるエレン・ブラボーによると、ほとんどの「女性はほしいものがすべて手に入ると期待するどころか、すべてを失うのを恐れている。仕事、子供の健康、家計の安定、そうしたものすべてだ。その原因は、よい社員であることと親の責任を果たすことの両立があまりに困難だということにある」
(「リーン・イン」 P35-36)

すべてを完璧にこなそうとすると、それはそれは困難であるのは当然かと思います。
メリハリをつける、自分の価値観において重要なものと、そうでなく我慢できるものとの区別が必要になります。

「すべてが手に入るか」を問うよりも、「すべてをこなせるか」を問うほうが、まだしも現実的かもしれない。しかしここでも、答えはノーである。私たちは、仕事と家庭のあいだで、がんばることとくつろぐことのあいだで、誰かのための時間と自分自身のための時間のあいだで、絶えず選択せざるを得ない。親になるとは、のべつ調整し、妥協し、犠牲を払うことである。
(同、P172)

ハッキリと妥協と犠牲…なんて言わなくてもいいと思うのですが、親となると、1人のときとは違う制約が入ることは確かです。

全体として、私の中に何か教訓めいたことが残ったかと言うと、正直微妙なところでした。「多様性」や「平等」を重んじると思っていたアメリカだって、古典的な価値観、社会的通念があるんだなというのが発見でした。

そんな中でもかっこいい言葉も紹介されていました

コリン・パウエル陸軍大将・元国務長官は、近著の中で、自分の考えるリーダーシップ像では「忙しがり屋」は認められないと書いている。「(中略)部下には、オフィス環境の外での生活を持って欲しいのだ。私は仕事のクオリティに対して報酬を払うのであって、勤務時間の長さに報酬を払うのではない。こうしたプロフェッショナルな環境は、必ず最高の結果をもたらす」。
(同、P184)

私もこうありたいです。

最後に、著書でも最高のパートナーと紹介されていた旦那さんのデーブ・ゴールドバーグさんのご冥福をお祈りするとともに、彼女が悲しみを乗り越えて活躍することを願っています。

参考エントリ
日経DUAL「家事する夫はロマンチック」 2015/3/18

男性と女性の平等への道は長い? 2015/3/17

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