5月, 2015
ダディ・トラック
こんにちは。シンカ代表の手島です。
知人がSNSでシェアしていたこちらの記事を紹介します。みなさんはハフィントンポストというサイトはご存知ですか?
ハフィントンポスト日本版は、政治やビジネス、社会情勢などを分かりやすく整理して提供。各分野の専門家や有識者と個人が意見をやり取りできる、ソーシャルニュースです。(ハフポスト、ハフポ)
ということだそうです。
家庭を優先するのは、母親よりも父親(アメリカではそうなりつつある)
アメリカの父親たちは、新しい「仕事と家庭のバランス」を模索しているようだ。母親が昇進や昇格とは縁が遠くなることを「マミー・トラック」というが、アメリカでは「ダディ・トラック」ができつつあるのかもしれない。
マミー・トラックの道を選ぶということは、女性が仕事と子育てを両立するために出世の道をあきらめることを意味する。ダディ・トラックも、父親たちが仕事と家庭のバランスをとるために、自分の意志で出世コースから外れることになる。
「ダディ・トラック」何て言う言葉があるんですね。
でもやっぱり違和感なのは、仕事と家庭の両立をすると出世コースから外れるっていうことですよね。これをなんとかしないと。
男性が失うものがなく、再チャレンジできるからか…ということについては私は懐疑的です。仕事をいくらがんばっても昇進・昇格して報酬が増える確証がない…のならば、そんなにガッツリやらないで家族との時間を持とう…ということだと思っています。
昔と比べて相対的に男性で家庭のことを考える比率が増えたというだけであって、性別としての男性の方が家庭を…ということではないと思っていますが。
アメリカ、日本も同じような状況なんだと言うことが何となくわかった気がします。
認可保育園の習い事
こんにちは。シンカ代表の手島です。
前回のエントリに続いて今日も日経の夕刊にあった記事からです。
記事のコーナー名は「魅どころチェック」
保育+習い事 認可園も
英会話や体育 少子化にらむ
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ということだそうです。
記事の中で紹介されている英会話の講師を招いている大阪の保育園では「1園あたり年間数十万~数百万円のコスト増」と書いてあり、別の園の紹介では英会話レッスンについて「1回、20分程度、英語の歌に親しむといった内容のレッスンを、追加料金なしで提供している。」という記載もありました。
認可保育園ですから、行政からお金が出ているはずです。
こういった費用は誰が負担しているのか?行政からの助成金・補助金で賄っているとしたら、他の園との不公平感が出ると心配になります。
選ばれるための独自性だったり、価値向上のための施策を打つことは大賛成です。ですが、その分のコストはキチンと参加者に負担をお願いすべきだと思います。
要望するのなら、お金を出すべきですよね。
もちろん、その自治体の全員が「その園のその講座のための税金だ!」という合意があれば私も反対しませんが…
費用の構造がどうなっているのだろうとそちらばかり気になる記事でした。
「独身組の不公平感」
こんにちは。シンカ代表の手島です。
日経の夕刊の紙面あった見出しに目がとまりました。
独身組の不公平感なくせ
ママ社員のフォロー役 仕事の穴埋め、その日に評価
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職場では言いづらいことをズバッと言ってくれるような見出しに期待が高まります。引用が多いですが、以下のようなことが例としてありました。
「子どもがいるから」といって、それを盾にするような振舞はいけないですよね。独身に限らず、「急に他の人にお願いする」という機会を持てない人ばかりにしわ寄せがくるのはやむを得ないとも言えて、そのための準備とフォローが大事だと考えます。
記事に出てくる企業の例として、こんなことも書いてありました。
経理部の管理職、ファイナンスマネージャーの小川珠実さんは3月、2歳の子を持つ部下の亀井明子さん(37)と面談した。小川さんが「1日7時間の時短勤務でもリーダー業務をこなしているわね」と水を向けると、亀井さんは「チームに貢献できるよう仕事の速度を上げたい」と応じたという。 亀井さんが子どもの急な用事で早退し、独身の部下が仕事の穴埋めをした場合、小川さんはその日のうちに部下に伝える。「あなたの働きを見た。人事考課に反映します」
この記事のまとめは以下のような言葉でした。
結局のところ、「割を食う」という気持ちにならない、万が一そう思ったときでも、気兼ねなく「貸し借り」が出来るようなチーム作り(もちろんベースは個々人の意識作り)ということなのではと思っています。
命を預かる仕事の報酬
こんにちは。シンカ代表の手島です。
昨日のエントリでネット時代の働き方ということでクラウドソーシングの話題を取り上げました。
クラウドソーシングは、提供される価値と支払われる対価がキチンと認められないと成立しません。こんなことを考えたときに、ゴールデンウィーク中にあった記事のことを思い出しました。
5/1の1面にあったものです。働き方Nextという短期連載特集の記事でした。
スマイルは0円か 職場の笑顔、競争が守る
報酬を問う(4)2015/5/1 3:30[有料会員限定]
保育士さんのコメントは悲痛です。
待機児童の問題、保育士不足の問題になると、“報酬が低い”ということが挙げられますが、本当に保育士さんは大変な仕事です。昨今の安全性への意識の高まりと、”モンスターペアレント”対応を考えると責任と報酬がマッチしていないように思うようになりました。
社会保険だというのであれば、税金など公的なお金で賄うべきですし、そうでないのであれば、受益者がもっと払うべきです。
いずれにせよ社会全体が、「価値があることを提供してもらっている」意識になり、保育士さんにキチンと払うということ認められるようにならないといけません。
価値を認めるのならば対価を払うのが当たり前なわけで、保育士さんの役割を社会がちゃんと認めて、少しでも彼ら彼女らの待遇が改善されることを願います。
5/11日経社説に「ネット時代の新しい働き方」
こんにちは。シンカ代表の手島です。
今朝の日経新聞の朝刊の社説はクラウドソーシングについて書いてありました。
ネット時代の新しい働き方を育みたい
2015/5/11付
などと説明されています。堅い新聞の社説に出てくるまでの認知度になってきたということでしょうか。
私が思うこのクラウドソーシングですが、発注する側も受ける側もきちんと「自己責任」においてその価値と対価を認めるということだと思っています。
契約社会ではないですが、「アメリカ的」「日本的」なことで言えば日本では難しいと思われている側面はあると感じています。もちろん、そのために仲介会社があり、規模も大きくなってその活用が広まっているということはちゃんと懸念事項が押さえられているということなのですが。
今回の社説は、どちらかというと「安く仕事させられる」「余暇や休息の時間を削ってでも仕事する」ことへの懸念を示すもので、健康管理面のまとめになっていました。
労働者保護という観点は非常に大事ですが、せっかくの機会を潰してしまわないよう、過度な規制は避けて欲しいと願っています。
もちろん、繰り返しになりますが、「ネット時代」ですから、利用する双方の自立、自己責任が問われていることを肝に銘じて。
日経DUALコラム「小島慶子 我が子の職業を心配する前に考えたいこと」
こんにちは。シンカ代表の手島です。
日経DUALのコラムにあった記事の紹介です。この方はいつもこういう論調ではあるのですが、今回は共感できるお話しでした。
子どもの就業に関する価値観という話しだけではなく、進学やいろんな人生の”岐路”といいますが、決断を迫られるときにもこういうことはありそうです。
仕事に関して言えば、親が旧価値観に囚われの身となっていてはいけないですね。もちろん、一社専念の状態でもハッピーであれば良いわけですが、嫌々続けて病むほどのことをするのなら、違う環境を求めてチャレンジする姿を見せた方が良いと思います。ただ、言うは易しで、雇用環境や転職市場がそれを許さないことの方が多いでしょうが。
結局のところ、親自身がいろんな選択を経て今いる状況でイキイキと過ごせているか、ということなのでしょう。
こどもの日に思うこと
こんにちは。シンカ代表の手島です。
まとまった休みになったゴールデンウィークはどう過ごされたでしょうか。我が家は連休終盤に長女のバレエの発表会があったため、他の予定を入れづらく、ほとんど出かけない連休を過ごしました。混んでる中の外出をしなかった分、比較的ゆったり過ごせて逆によかったのかもと思いました。
さて、このゴールデンウィークには「こどもの日」があったわけで、新聞にも子どもに関するニュースがありました。
以下は日経新聞のリンクです。
子供の数が34年連続減 15歳未満1617万人、増加は東京だけ
2015/5/4 19:37
このニュースに触れて改めて国の統計の人口ピラミッドを見てみましたが、恐ろしい構造なんですね。総務省統計局のウェブサイトのリンクを下に貼ります。中ほどに人口ピラミッドがあります。
人口推計(平成26年10月1日現在)
‐全国:年齢(各歳),男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級),男女別人口‐
もう少子化の流れは止まらないと思います。少子化を止めるっていうことは「産めよ増やせよ」であり、「産めない女性は人に非ず」的なことにもなってしまいますので。この時代には戻れません。
同じく日経の記事にこんなことも書いてありました。
少子化止めて活気づくまち 低家賃やクーポン券配布
2015/5/5 0:33 [有料会員限定]
後者の記事の終盤に
まさにその通りだと思いました。
欲しい人は産む。育てる。そうではないライフスタイル、家族もあってよいはずです。
このブログでも何回も主張していますが、少子化前提の社会制度設計をする必要があると思っています。
人口ピラミッドを見てわかるとおり、社会保険、特に年金などが「若年層が受給者を賄う」方式であるのは論理矛盾です。それでも、「女性が輝く」なんていうのであれば、未来にその負担を担うことになるリソース=子どもを産み育てている母親…だけということではなく家族にきちんと還元するということを確立してほしいと願っています。
ガラケー終了!?
こんにちは。
シンカ代表の手島です。
少し前のニュースですが、日経新聞の一面を大きく飾りました。
従来型携帯の生産終了 国内各社、17年以降
NECは端末完全撤退 2015/4/24 2:00 [有料会員限定]
という報道です。
20年前は「携帯を1人1台」なんてことは考えられませんでした。
10年前はiPhoneに代表されるスマホがここまで普及するとは思っていませんでした。
こんなに速いサイクルで世界が回っているんだという象徴のようなニュースです。
でも
とのこと。「なんだ結局残ってるんじゃン」ていうことも言えます。
中身に詳しくない方にはどうでもいい話なのかもしれません。形や使い勝手は変わらないのであれば。
何をもって「従来型」「ガラケー」と呼ぶのか。この定義自体が「メーカー主体」「消費者不在」なのかもしれませんね。時代の速い移り変わりと、消費者視点とを忘れないように、自身の仕事を常に考ていかないといけないと思わせてくれるニュースでした。