7月 10th, 2015
ニュースを追うだけだと本質を誤りかねないと思うこと
こんにちは。シンカ代表の手島です。
岩手で中学生がいじめを苦に自殺した事件がありました。
小6の娘がいる父親として、わが子が被害者になり、加害者になる可能性もあることを考えると、とてもひとごとのように思えません。
私がこのニュースでいま一番心配していることは、担任の先生を追い詰めてしまうことです。
岩手中2自殺:生活ノートに記された気持ち…担任報告せず
毎日新聞 2015年07月09日 11時00分
確かに褒められた対応ではなかったかも知れませんが、鬼の首を取ったかのごとく、マスコミや、特にインターネット上でのバッシングが盛り上がっています。こっちのほうがよっぽどいじめより酷いと感じます。
担任の先生が自死を選ぶまで追い詰めかねない、この怖さを心配しています。
今回の事件のことをただ個人的に、身近な知人と井戸端会議で話をするのならいいんです。でもインターネットに「担任酷い」を書いて追い詰めてどうするのでしょう。
自殺に追い込むほどのいじめが起きないためにはどうするか。自殺まで思いつめないようなケアをどうするのか。いじめに対して学校が機能不全であった場合にどうするのか…という議論を大いにすべき場面ではないでしょうか。
本来は、いじめた生徒が悪いんです。少々暴論覚悟ですが、昨日の給食費未払いの話しではないですが、その親のモラル・社会性がどうだったのか…というところを究明し、解明し、今後につなげるという方向性の議論の盛り上がりなら、まだ(少しは)納得できるのですが。
魔女狩り、犯人捜しをするのではなく、こういう不幸な事件が起きないコミュニティ作りをどうするか…そういう機運を期待しています。
未来多き若い命が絶たれたことはとても残念です。ご冥福をお祈りします。