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代表 手島 プロフィール
手島 正陽
シンカ株式会社 代表取締役

小規模のシステム開発会社に勤務していた2007年4月〜2011年10月の4年半、「時短勤務」として3歳長女・0歳次女の2人の娘の保育園送り迎えと家事一切を経験。(妻はプロジェクトが忙しい時期は毎日終電で帰宅) ワーキングマザーの大変さをまざまざと知りました。

そしてまた、2015年4月からフルタイムで働きながら夕方の家事も全部行う…生活に再挑戦中。学童保育も卒所した娘2人と日々奮闘中です。

この経験から、「子育てはもっと便利にできるはず」 「子育て本来の"楽しさ””充実感”が得られないのは残念すぎる」 という思いで、シンカとして独立した後は、『働きながら子育てすることを頑張っている人の役に立ちたい』という思いで日々サービス化を模索中。

シンカという会社名には「親になる=親化」の当て字も期待しています。 子育ては、親自身が学び、育っていく過程だと思っています。 私自身が子どもたち、子どもたちと接した時間から教わったことを世の中に還元できれば嬉しいです。

ちなみに、世間で言われるのは「ワーク・ライフバランス」ですが 私たちは「ライフワークバランス」と呼びます。 これについては下記Blogエントリ参照のこと。
http://blog.synca-corp.co.jp/lifeworkbalance/life-work-balance/

7月, 2015

2015年は後世に残る重大決定をした年になるかも

こんにちは。シンカ代表の手島です。

国会が騒がしくなっています。
安全保障の法案について、強行採決が行われました。国民を二分している議論、しかも正反対に割れてる意見をこのような形で進めていいのか?個人的にはすごく疑問です。今朝の日経新聞は多くの紙面を割いていました。

安保法案、きょうにも衆院通過 5野党、採決応じず[有料会員限定]

116時間 議論深まらず
安保法案、審議時間は歴代6位 違憲論争引きずる[有料会員限定]

「存立危機」に曖昧さ 隊員リスク 揺れた説明[有料会員限定]

「総論賛成。各論反対」のような状態で、1つの案を通すための強行採決ならやむを得ないとも思うこともありますが、今回は、総論から日本を二分している問題ですので、いまのような進め方には賛成できません。

でも、我々国民が負託した国会ですからね…悩ましいです。

それに引き換えなのでしょう、国立競技場の建設予算肥大問題で安倍首相が見直しを指示したというニュース。どう考えても安全保障法案とのバーター取引としか思えません。

新国立、計画見直し検討 政府、批判受け費用縮減[有料会員限定]

安全保障関連法案の衆院での審議がヤマ場を迎える中、新競技場の問題も放置すれば、内閣支持率の低下に拍車をかけかねないとの判断もある。
デザインを変えれば、整備費は大きく減るとみられるが、国際的な公約を果たさないことで、招致の妥当性を問う声が上がる可能性もある。

何が公約なんでしょうか…。それこそ、原子力発電所を「under control」と言いましたが、この公約はどうなってるのでしょうか…。

今の子どもたちが大人になったときに、「あのとき日本でこんな世界的イベントをやったんだ」と誇らしく思えるものが残ればいいのですが、それは新たなハコが絶対に必要ですか?世間で言われているように、横浜の日産スタジアムや調布の味の素スタジアムでは何がだめなんですか?スタジアム作ることが公約なら、その公約を守る人がリーダーシップをとってこの問題を収めるべきです。もちろん、それだけのお金を投じることは許しませんが。もう出来ませんで返上してもいいと思っています。期待している未来のアスリート・競技団体には申し訳ないですが。

そんだけの巨費を投じて、しかもほとんどの人が納得していない状況で、進めてはいけないのだと思います。後世の人たちの反面教師にしかなりません。

子どもたちにとって、この2015年の判断が、いろんな面で影響を残しそうです。

「ファッションの育児」からの脱却

こんにちは。シンカ代表の手島です。

昨日までの中学受験のエントリは日経DUALのサイトから取り上げましたが、いつも楽しい小島さんのコラムも気になる話題でした。

小島慶子 そこのパパ、女と同じ轍を踏まないで!
「見られる育児」の窮屈な世界に、男性たちが新しい風を吹き込んでほしい

小気味よい“小島節”を楽しめました。以下、引用ばかりになってしまいますがご容赦ください。

美容室で、ある男性誌を読んでいて、心の中で叫んでしまった。

 「いけない! それは女が歩みきた茨の道…どれだけしんどいかわかってんのか? 戻れ! 今すぐ!」

 そこにはスキのないお洒落をした、あるいは洗練された抜け感のある着こなしの(どっちにしろ極めてスタイリッシュな)パパと、同じくモデル並にバッチリ決めたキッズや妻たちがストリートスナップに収まっていたのだった。
その「自然体でお洒落が滲み出るハッピーライフ」アピールは、最終的に自分の首を締めるのだ。

「イクメン」がかっこいいともてはやされていますからね。「オレいけてるよね」ってなりますよね。

北欧スタイルの部屋がアンパンマングッズであふれ、可愛かった妻が24時間殺気立ち、この先の教育費を思うと膝がガクガク震えるだろう。

すごくリアリティ溢れる描写で読んでて笑みがこぼれました。

 しかしその不安を振り払うために「パパでも所帯染みない俺!」とかわざわざ大声で言わないでいいのだ。
ああ、今君が行こうとしている道には、ママであることをファッション化して追い詰められた女たちの骸が累々と積み重なっている。戻るなら今だ。休みの日にわざわざ3歳の娘と青山まで来なくてもいい。近所の商店街で、髪を散らかし、よれたTシャツを着て、キャラクターだらけの服を着た娘の手を引いて疲れた顔で歩いていたっていいのだよ。
育児自体をファッション化してしまうと、よそとの比較と自意識過剰に絶え間なく苦しむことになる。よりおしゃれに、より利口に、より物慣れた風で、より楽しそうにしないと、負けなんだって。

すんごくわかります。この気持ち。背伸びして小綺麗にしている必要なんてないですよね。

男性が育児に関わることで、むしろ女性の武装解除が進めばいいのにと思う。キャラ弁しかり、ママファッションしかり、物の言い方や塾選びまで互いに監視して「見られる育児」でしんどくなっている母親たちのコミュニティーに、全然適応しない人たちが参入して、それまで常識とされていたことが壊れたらいいのになあと思うのだ。

なるほどなと思いました。ある意味、最初は「孤高になる」ということですよね。男性が。
私はこの10年近く、子どもたちのお弁当を作っていますが、キャラ弁なんかは作ったことありません。キレイに飾ったこともありません。いちおう私なりに主菜副菜のバランスと色使いだけは気にしてみてはいますが、見栄えなんて…。Facebookでつながっている昔の友人(高校時代のクラスメートの女性)などは奇麗なキャラ弁の写真が上がってたりしますけれど、その頑張りが見ててこっちが辛く感じてしまったりします。

でもそれを「男性だから(やらなくていい)」「女性だから(やって当然)」で片付けてたら変わらないですよね。男性の頑張りでみんなが「みられる育児」から解放されるのか?とても興味深いです。

孤高の人になる勇気

こんにちは。シンカ代表の手島です。

昨日取り上げた“デュアラー”の中学受験に関する記事の続編です。

2015.06.29
藤原和博 「私立に行けばいい教育が」という誤解
【特集/中学受験をしないという選択(2)】仕事で毎日戦うデュアラーはわざわざ中学受験競争に巻き込まれなくていい

学業、知能を高めるという点では藤原さんのこの意見には賛成です。

ここでいう「私立」とは、灘校みたいないわゆる本当のトップ校を除いた偏差値65くらいまでの学校のことですよ。
筑波大附属駒場、雙葉、女子学院なんかも高いレベルの教育を実践して、ユニークな人材を輩出していますね。こういった本当のトップ校に入るための受験なら挑む価値があると僕は思います。

明確な意義や目的もないままに中学受験に突入するのはあまりおすすめできません。なぜこれほど中学受験がブームかというと、親にとってわが子の中学受験というのは究極に「楽しい」からです。

 合格というゴールに向かって、かわいいわが子と二人三脚をする壮大なプロジェクト。特に専業主婦の場合には、自分の人生の成果を測る指標を実感しづらいために、親としてのレベルを確かめるかのようにのめり込んでしまう傾向が強いですね。

子のためを思ってやっていることは実は自分を認めたいがためにしていることになってしまっていやしないでしょうか。

さらに言えば、自分やパートナーの学歴やキャリアにコンプレックスがある場合には、それをわが子によって埋めようと“リベンジ受験”をしようと過剰な情熱を注いでしまう。こうなると、子どもは不幸です。不合格となったら「親の期待に応えられなかった」と自己否定するようになり、合格したらしたで「親の期待に応えられた」という経験が成功体験として刷り込まれ、社会人になっても親の期待に応え続けようとする連鎖が始まる。親子の過剰な密着や共依存関係の始まりです。

この言葉には驚きました。合格しても不合格でもどちらも不幸な道筋が書いてありました。受験そのものを目標としてしまってはダメなことがよくわかります。

学歴・受験という言葉を、習い事やスポーツ選手を目指す親子に当てはめても同じことが言えそうだと思いました。

共働きのDUAL読者ならば、親自身が評価を受ける軸は「仕事」で既にあるわけですよね。であれば、中学受験の結果によって親としてのレベルをはかる競争に、わざわざ巻き込まれるようなことはしないでいいんじゃないですか。仕事で毎日戦っているんだから、これ以上、戦う場所を増やしたたら戦線拡大、疲弊するだけでしょう。

まったくもってその通りです。疲弊するくらいならやらなくて良いです。

―― ただ、都心部では(一部のエリアですが)周りが過熱する中で「うちは受験しません!」と言い切るのはかなり勇気がいることでもあります。「どうして?」と質問攻めに遭うくらいならいいのですが、「受験もさせてもらえないなんて、かわいそうな子だね」なんて思われるのではないかという不安が…。

藤原 わかりますよ。一部のエリアで中学受験をしないと決めるには「孤高の人」になる、という勇気が親にも子にも必要ですね。それは簡単なことではないと思います。

「孤高の人」を貫くことは、これからの時代の稼ぐ力の本質につながる「ユニークネス(希少性)」とも一致するということ。「みんながやるから私もやる」では、世界で勝負できる人材には育たない。時代が求める力を俯瞰(ふかん)して考えてみれば、親にとっても納得できる選択をするヒントが見つかると思いますよ。

親自身の価値観、子どもと目指す成長の姿があって、その手段が受験だということだったら悪くはないですが、まず受験ありきではないということを肝に銘じたいです。

中学受験ということだけではなく

こんにちは。シンカ代表の手島です。

日経DUALにあった、働きの中学受験についての記事です。

藤原和博 中学受験すると「稼ぐ人」になれるのか?
【特集/中学受験をしないという選択(1)】子どもに必要なのは情報編集力とユニークネス

おっしゃっていることはほぼ賛成な内容です。これからの時代、社会からは何を求められ、自分自身が何をアウトプットしないと行けないのかを良く考えないといけません。

たった一つの正解なんてどこにもなく、答えを自分で作りださないといけない時代。
「頭の回転の速さ」ではなく「頭の柔らかさ」が問われる世界へ変わった。
玩具に例えて言うなら、あらかじめ決められた絵柄と同じ絵柄を組み立てる「ジグソーパズル型」の能力から、見本がない中で自分がいいと思う形をクリエイトする「レゴブロック型」の能力が求められるようになったんです。

この例えはわかりやすいなと思いました。私も今後使いたいです。

戦後の高度成長経済においては、国民みんなが欲しいのが家電の三種の神器で、みんなが求めるものを安く大量に作って売る、という“正解”が明らかだった。その正解を疑うことよりも、早く見つけることに価値が置かれ、情報処理型の能力が重宝された。偏差値という縦軸で学力が測られ、高校時の成績レベルで就職の階層まで決まっていく一元的な学力主義が、社会が求める力に合っていたんです。

まさにそうですね。私の30-20年前に経験した受験勉強のころが思い出されます。自分を形作ってくれて血となり骨となったとは思いますが、では”本当にそれで良かったのか?””役に立っているか”は少々疑問です。

より重要度を増しているのが「つなげる力」です。自分の脳内の処理能力だけで正解を当てるのではなく、他者の脳とつながりながら、知恵や特技を出し合って、相乗効果を生むようなコミュニケーション能力。
自分とは価値観の違う多様な人々と、いかにうまくコラボできるか。こういった「つなげる力」を育てる教育は、旧式の情報処理型教育ではほとんどできていなかった。これからは、たくさんの情報の中から必要な要素をピックアップして、他者とつながりながら価値のある形に加工していく“情報編集型教育”が必須です。

我が家は、小学校受験を経て中学受験は世間一般が目指すものは必要ない状況ですが、今後、子どもにどうなってもらいたいかということは常に考えておかなければいけないと再認識しました。

ニュースを追うだけだと本質を誤りかねないと思うこと

こんにちは。シンカ代表の手島です。

岩手で中学生がいじめを苦に自殺した事件がありました。

小6の娘がいる父親として、わが子が被害者になり、加害者になる可能性もあることを考えると、とてもひとごとのように思えません。

私がこのニュースでいま一番心配していることは、担任の先生を追い詰めてしまうことです。

岩手中2自殺:生活ノートに記された気持ち…担任報告せず
毎日新聞 2015年07月09日 11時00分

確かに褒められた対応ではなかったかも知れませんが、鬼の首を取ったかのごとく、マスコミや、特にインターネット上でのバッシングが盛り上がっています。こっちのほうがよっぽどいじめより酷いと感じます。

担任の先生が自死を選ぶまで追い詰めかねない、この怖さを心配しています。

今回の事件のことをただ個人的に、身近な知人と井戸端会議で話をするのならいいんです。でもインターネットに「担任酷い」を書いて追い詰めてどうするのでしょう。

自殺に追い込むほどのいじめが起きないためにはどうするか。自殺まで思いつめないようなケアをどうするのか。いじめに対して学校が機能不全であった場合にどうするのか…という議論を大いにすべき場面ではないでしょうか。

本来は、いじめた生徒が悪いんです。少々暴論覚悟ですが、昨日の給食費未払いの話しではないですが、その親のモラル・社会性がどうだったのか…というところを究明し、解明し、今後につなげるという方向性の議論の盛り上がりなら、まだ(少しは)納得できるのですが。

魔女狩り、犯人捜しをするのではなく、こういう不幸な事件が起きないコミュニティ作りをどうするか…そういう機運を期待しています。

 

未来多き若い命が絶たれたことはとても残念です。ご冥福をお祈りします。

北本市の給食費未払い対応のニュース

こんにちは。シンカ代表の手島です。

ちょっと前のニュースですが、こんな話題がありました。みなさんはどう思いますか?
給食停止、やり過ぎか 埼玉・北本市「未納なら弁当を」
朝日新聞デジタル 2015年7月4日05時16分

朝日新聞のネットは会員登録(無料ですが)しないと全文みられないので引用を多めにしますことをご容赦ください。

学校給食費の未納が3カ月間続いたら、7月から給食の提供を停止します。その間は弁当を持参させてください――。埼玉県北本市の中学校が6月、保護者に通知を出したところ該当する43人全員が納付するか、納める意思を示した。学校のやり方に「ほかの家庭は払っているのだから当然だ」という声があがる一方で、「親の責任を子どもにおしつけるのはやり過ぎだ」との声もあがる。
未納家庭の生徒への給食停止を決めたのは、北本市に四つある全市立中学校。生徒1人あたり月4500円の給食費の滞納総額は、4~6月分だけで約180万円(一部未納も含む)に上る。
 同市は、給食費の管理を各校に任せる「私会計」方式をとる。未納の家庭に担任教諭が訪問し、生活が苦しければ給食費などが支給される就学援助の仕組みを説明したり、「一部だけでも納めて」と求めたりしてきた。それでも応じない未納の43人について、学校は「払えるのに払わない」事例だと判断した
 通知後、市教委には20件近い意見が寄せられた。ほとんどが「支払うのが当然だ」と理解を示す声だったという。だが、市内の中学2年生女子の母親(46)は「子どもに罪はないのに、親の責任を押しつけるようで、やり過ぎだ」と話す。

多様性の世の中だというのであれば「給食費が払えない家庭がある」ということを学ぶのも多様性の社会だと思います。でも、日本の「みんな横並び(で平均水準を得る)」という空気ではなかなか難しいでしょう。

今回登場する北本市では援助の仕組みを説明していたということ、その後はすぐに払った、払う意志を示したということですので、親のモラルということなのでしょうか。こういう環境で育った子が大人になって…すでに小学校を卒業するまでの人生経験を積んで、どういう成人になるのか、とても不安を覚えます。

記事の最後に識者のコメントが載っていました。

■懲罰的対応ではなく支援を

《鳫(がん)咲子・跡見学園女子大准教授(行政学)の話》 生活保護や就学援助を申請していないからといって「支払い能力がある」と考えるのは短絡的だ。援助を申請できない事情を抱える保護者もいる。滞納を続ける家庭は、子どもが育つ環境として何らかのリスクがある可能性がある。学校や行政は懲罰的な対応ではなく、滞納を福祉による支援が必要なシグナルととらえる必要がある。

■保護者と信頼関係築く必要

《教育評論家の尾木直樹さんの話》 公立中学校の教員だった経験から、子育ての能力や責任感に欠けるなど様々な保護者がいるのは分かる。ただ、どんな親や子どもにも、きちんと対応していくのが公立学校だ。教員は部活などに費やす時間が長すぎて、保護者と十分なコミュニケーションをとって信頼関係を築けていない。十分な対応ができるようにするためには、働き方も見直すべきだ。

こんなことまで先生が対応しているんですね。「尾木ママ」のコメントも紹介されていますが、この領域も先生の先生としての仕事だというのなら、教員の削減とか、かかる予算の削減なんてしてはいけないと思います。

子は社会の宝、未来の日本の経済を支えてもらうためのリソースだという気持ちがあるのなrあ、税金の使い方を考え直し、特に社会保障費をもっと積まないといけないということなんですね。

これまでの文脈とまったく違いますが、安全保障などに使っている場合ではないですし、国立競技場に何千億円も使ってる場合ではないのではと思ってしまいました…。

休日にも防犯ブザーが必要になる日

こんにちは。シンカ代表の手島です。

先日のこのニュース。同い年の娘を持つ親としては非常に不愉快であり、怖い事件でした。スピード解決して本当に良かったと思います。

奈良監禁容疑の男、女児抵抗で結束バンド使う
日本経済新聞 2015/7/7 1:41

容疑者が、店のトイレ付近で待ち伏せしていた可能性が高いことも判明。県警は、伊藤容疑者がトイレに1人で入る女児を確認して後を追い、無理やり連れ去った可能性が高い

当Blogでは共働き、働きながらの子育てという面をとりあげています。特に子どもの放課後の安全対策ということは気にしたことがありましたが、親子で一緒にいるときの安全まで気を配らないといけない世の中になっているのでしょうか。

この事件と関連があるのかわかりませんが、日経新聞にこんな記事もあがってました。

子供に防犯ブザー、休日は母親の1割 ネット調査
2015/7/7 11:41

「親の目から離れやすくなる夏休みの前に、防犯ブザーなどで安全対策を」と呼び掛けている。 どんな場合に防犯ブザーを持たせているかについて複数回答で尋ねたところ、62.6%が「登下校時」と回答。しかし、「休日、子供だけで公園や友人宅に行く」は10.6%、「休日、子供だけで繁華街などに行く」8.2%、「休日、子供だけでお稽古事へ行く」8.0%に、それぞれとどまった。

いつでも肌身離さず持ち歩かないといけないのでしょうか。以前このBlogにもとりあげていますが、我が家は「どこイルカ」があります。次女は小学3年ですが、危機感ないのか、持てといっても持たないでしょう。

どこイルカ

時を同じくして、自宅にSECOMの会報誌が届いてました。子どもの安全を守るというページもあり、SECOMの安全啓蒙Webサイトの紹介もありました。いろんな情報を提供して注意喚起することはとても大事だと思います。

SECOM「子どもの安全ブログ」

でもその会報誌の紙面を見ていると、水難事故防止のために「川に近づかないで!」のようなことから始まり、子どもたちに禁止事項のオンパレード。確かに命の危険を冒してはいけないですが、あれもダメ、これもダメ…に感じてしまいました。すべて親の監視下でってなって、果たして子ども自身が自分で危機を感じ、危機を回避する能力が養われるのでしょうか…。いろいろ難しい局面にきているのではと思ってしまいます。

■当Blogの参考エントリ
子どもの安全をどう守るか
http://blog.synca-corp.co.jp/kosodate/kodomonoanzen/ ‎

練馬区のファミリーサポート

こんにちは。シンカ代表の手島です。

先日の日経新聞の記事から、ファミリーサポートを区の施設で行うという練馬区の取組みが紹介されていました。
練馬区、一時預かり 4カ所で月2回、保護者の急用に対応
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ファミリーサポートというと、会員(預かる人もしくは預ける人)の自宅で面倒をみることになるのですが、今回の内容は、区の施設を利用するとのことです。これだと、いろんな気遣いが少なくて済んで嬉しいという人も多いのではないでしょうか。

区内4カ所の施設でも月に2回程度、一時預かりを実施する。利用料金は1時間800円で、民間のベビーシッターの相場よりも割安な点が特徴だ。

利用料金は割安ですね。援助会員には区からの補助もあるのでしょうか。

開設時間は午前9時~午後5時。実施日は練馬区ホームページで確認できる。

ただ午後5時に終わる!のが早いと思ってしまいました…。でも常勤の人が預ける保育サービスではないですものね。緊急時の一時預かりですものね。

練馬区のWebサイトより

ファミサポホーム

利用を希望する日の概ね1週間前までにファミリーサポートセンターへ電話で依頼してください。ただし、保護者の急病等緊急の場合は、利用希望の当日でも、ご相談ください。

ぜひ身近のこういうサービスを積極活用したいところです。

練馬区で周知が進んで活用されること、その他の地域にも広がるといいですね。そこから、空き家、空き施設の有効活用なんていう話しにも広がることも期待します。

親が子に伝えるべきこと

こんにちは。シンカ代表の手島です。

金曜日の日経新聞の夕刊のスポーツ欄にある三浦豪太さんのコラムにあった、こんな言葉が素敵でした。

三浦豪太 探検学校
室伏親子の情熱と知性
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今回のコラムは三浦さん親子(親は高齢でのエベレスト登頂で有名な三浦雄太郎さん)とハンマー投げの室伏親子の会食のときの会話にまつわるものだったのですが

息子の広治選手もユニークな着眼点と練習方法で知られるが、このルーツは父にあったのだなと思った。その広治選手は記録こそ父を抜いたが、いまだに父に追いついていないという。その真意を尋ねたところ、「父は自分の記録を超える選手を育てたからです」と話した。

いろいろ意見を述べたいのですが、すべてチープに、空虚になってしまいそうなので控えます。

室伏さん親子は明確に言葉では言っていないのでしょう。親の情熱をみて子も努力をし、そして辿り着いた今、そういう境地にいる。『自分を超える人材を育てる』って、企業の組織論・リーダーシップ論はもちろんですが、家族・親子でもそうだよなと感心しました。

今朝(7/3)の日経新聞には子育て関連の記事がたくさん

こんにちは。シンカ代表の手島です。

どういうことでしょう今朝(7/3)の日経新聞には子育てに関連する話題がたくさん出ていました。

見出しだけの紹介になってしまいますが、以下に並べます。

まずは、1面「人口病に克つ」という特集の記事です

少子にあらがう(1)14年の出生率、1.42に低下 社会で育む 認識共有を[有料会員限定]

フランスでは託児所や低所得者住宅が整い、潤沢な子ども手当などで生計が成り立つ。経済協力開発機構(OECD)の調査(2009年)では、フランスの子育て支援などの家庭向け支出は国内総生産(GDP)比で3.2%と日本の1.0%を大幅に上回る。子育てを支える社会の意識も高く、14年の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は2.01に上る。

というようなことが紹介されています。

翻って日本。仕事と育児の両立は厳しく、晩婚化・晩産化の動きが止まらない。14年の出生率は1.42に低下した。

昨日のこのBlogで取り上げた記事に出ていた国家公務員の方が晩産化の例(奥様の年齢は不詳ですが)が最たるものかと思いました。

そしてこんな話題も。

若年・共働き・子育てに活力
政府税調、議論スタート 所得税改革へ総点検
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働く女性を増やし、子育て世帯を支援するため、税負担を軽くする制度などを根本から見直す。年齢にかかわらず所得や資産が多い人の負担を重くするなど少子高齢化の痛みを和らげる改革が必要になる。

“根本から見直す”そうです。何に期待しましょうか。私が常々感じる問題点として次の記載がありました。

 高齢者を支える現役世代への目配りも焦点。特別委員の新浪剛史サントリーホールディングス社長は「若年層の負担が過度で、資産の多い高齢者が大幅な受益超過になっている」と指摘した。

この対応なしに“根本解決”はないと思っています。そして、所得税改革の話題の隣にはこんな見出しが。

定員5.5万人増やしたが…待機児童なお7000人
東京23区・政令市 需要に追いつかず
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定員増が潜在需要を顕在化 自治体、保育所整備に苦慮
2015/7/3 0:30[有料会員限定]

潜在需要が顕在…なんてへんな日本語です。

個人的には「待機児童」で出てくる数字は何ら意味が無く、信用できないと思っています。預けて働けるなら働きたい人はほとんどだという今の状況で、「定員が増えるだからウチも預けられるかな」と思うのは当たり前の流れです。ましてや、待機児童の数字なんていくらでも解釈で変えられるのに、これの増減を追っかけて、はては「今まで潜在してたものが顕在した」…なんて言ってどうするのでしょうか。

そんな中で、比較的厚遇されていると思われる高齢者が資産を手放さず守りに入り、あるとろこでは、保育園を作ろうとすると「平穏な暮らしが乱される」から反対する…。子どもを産んで育てる社会なんて目指さなければいいのにね。というこの状況。

国ということでは、言論の自由とか安全保障がどうとかばかりが流行っているようですが、この問題を解決せずして、国の活力が上がるわけがないのですが。だから日経新聞が頑張って論を張っている?ということなのでしょうか。

個人情報保護方針