8月 5th, 2015
実体験した世代がいなくなるまえに
こんにちは。シンカ代表の手島です。
今朝の日経新聞の私の履歴書。今月は脚本家の倉本聰さんの半生が描かれていますが、今日のお話しは戦時中のエピソードでした。
倉本さん、現在で言う東京学芸大付属小金井小に通われていたとのことですが、学校へ将校がきて、小学生に向けて「特攻を志願するもの、前へ!」です。
そしてそのときに動かなかった生徒を「卑怯者だ」とみんなが思う空気。
これがついこないだの日本だったわけです。この悲惨な経験をした世代がいなくなると、この身を以て学んだ教訓が失われていくのでしょうか。
この戦争だって、大東亜圏を欧米列強から救うという大儀だったのではないでしょうか。
集団の安全を脅かす敵に向かっての自衛の戦争だったのではないでしょうか。
政府もマスコミもそうやって煽って国民の空気を変えていったのではないでしょうか。
確かに「徴兵制」みたいな議論は極論すぎると思います。識者のかたも今回の法整備は国際秩序の中では必要だということも言っていまして、私も一理あるとは思っています。全く不要なものではないのかもしれません。
でも、これだけの人たちが懸念を示していることに政治はもっと説明責任を負い、あらん限りの言葉を尽くすべきと思っています。
倉本さんのような実体験をもった世代がいなくなってしまってはもうどうにも止まらないと思います。いま、その進路が決まるんだと思って推移を見守っています。