10月 20th, 2015
「益税」問題を放置しないで
こんにちは。シンカ代表の手島です。
昨日の拠出金の話題にも通じるのですが、消費税増税とそれに関する軽減税率の中で、納得のいかない点があります。
ホットな話題はどの商品の税率を軽くするのかで、食品は?とか新聞は?などいろいろ取沙汰され、各業界団体から要望やクレームがあがります。程度の問題はあれ、それは当然のリアクションなんですが、そこでいろいろ考えて小手先で対応をとる必要は無いと思っています。
軽減税率、品目・税額票で攻防再び 11月末にらむ
2015/10/18 2:01[有料会員限定]
「子育てや年金などの社会保障に充てる消費税収」という言葉がありますが、結局のところ、なんのために増税をするのか?ということです。
特に出産・子育てがこのままだと将来の日本が大変なことになるのですよね?そのために社会全体で協力するということだったら税収が少なくなるような方策を取っている場合ではないのではないでしょうか。
特に消費税については「益税」がとても問題だと思っています。
消費者が払った税金が、国に入っていない…こんなバカなことがありますか?業務が大変になるのなら、それを何とかするITだったり民間のノウハウを活用すればいいはずです。
日本の将来のために、このまま落ちぶれていかないために税収を上げる、上げずとも税収の基盤を確保する…という信念が固いのであれば、私はどんな税率でも軽減税率が無くても反対はしません。
みんな公平に、優雅な生活を送りたければ高い消費税を払えばいいし、そこそこと思えば、必要最低限のものを買って、高くない税金ですませればいいのです。
思い出しました。20年前、大学の卒業論文で租税論を取り扱ったのですが、私は所得税を少なくして消費税の比率を上げるという立場で、ただ益税問題はちゃんと解消しないと不公平感が残る…というような主張をしたのでした。
軽減税とか、どうやって簡単にするかなど抜け道をまっさきに考えてるように映ることを何とかしてもらいたいです。