1月 8th, 2016
続・病児保育施設を整備するだけじゃ足りなくて
こんにちは。シンカ代表の手島です。
3日連続で同じニュースに関連する話題ですみません、今日まで引っ張らせてください。
急病の子 預けやすく
厚労省、保育施設の普及後押し 看護師常駐求めず
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記事中にこんなことが書いてあったのですが
私の経験則ではこれは難しいです。現実的ではないと思ってしまいました。
・保育園から「熱が出てます」と連絡が親に来る
↓
・親から病児保育所に迎えの依頼をする
↓
・病児保育のスタッフが迎えに行く
↓
・保育園がその人に引き渡す!?
「病児保育のスタッフです」と本人が名乗っただけで、保育園がその園児も会ったことの無い人に引き渡せるわけがないです。
かつ、親としてもどんな病状か子どもの様子も自分の目でみないで他人に任せられるのでしょうか。看護師もいきなりその子と初対面で病状をわかるのものなのでしょうか。
保育園側も初対面の人に子どもを引き渡していいのか。そして小さい子どもはその人に付いていくのか。ただでさえ体調悪いのに。
いつ病気になるかわからない、常勤しているわけではないスタッフの誰が迎えに行くかわからない…という状況で、事前に病児保育所と保育所の間で身元確認をし、子どもとの顔合わせをどうするか…という点を克服しないと、記事中のストーリは実現できません。
病児保育所という器を用意するだけではなく、昨日の話題のような親や働く側の環境も含め、いろんな方向から詳細を詰めないと、記事にさらっと書かれているように簡単にはいかないはずです。
ただ、できない!とばかり主張していてはだめで、この難しいところだからこそシンカとしても解決策を見いだしてビジネスチャンスとすべし…なのでしょう。
せっかくの施策なので「絵に描いた餅」にならないよう“イノベーション”が必要ですね。