1月 28th, 2016
「資生堂ショック」のその先は
こんにちは。シンカ代表の手島です。
今朝の日経新聞の中程に、働き方の改革についての有識者の意見が掲載されているページがありました。その中の資生堂の社長さんの記事です。
視点・焦点
成長へ 優しさの次に挑む 資生堂社長 魚谷雅彦氏
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2014年から勤務シフトを変更し、育児中の美容部員でもお店が忙しい夜間の遅番や土日に出勤してもらうようにした。
「資生堂ショック」として大きく取り上げられることもありました。
企業が生き残りをかけているときに、今の制度を維持したままでは将来が危ういと思えば、一歩踏み出すしかありません。勇気ある取組みに私は賛成です。
社員の定着が進む一方で、不公平感も出てきた。あまりに時短勤務者が増えたため、忙しい時に残る美容部員の負担が増したのだ。この解消の一つの策が勤務シフトの変更だ。育児中のある美容部員は「繁忙時に(時短勤務でない同僚より)お先に失礼しますと帰るのがつらい」と言っていた。土日の1日だけ夫に任せて出勤するようにしたことで気持ちが楽になったという。
魚谷社長の言葉が印象的です。
我々が目指す姿は『ジェンダーバイアスフリー』だ。男性と女性で役割を分ける固定観念をなくす考え方だ。子育てにしても、女性が担い男性が助ける、ではだめだ。共同でやるべきだし、時には男性が主体でもいい。
「ジェンダーフリー」という言葉は、男性に勝負を挑む女性とか、女性を差別するなというような敏感な議論になりがちだという印象を持っていて、私は好きになれないでいました。
「ジェンダーバイアスフリー」という言葉自体が広がるかと言うと難しいでしょうが、先入観を捨てて、フラットに考えようということは好きになれそうです。
イクメンだって、女性ばかりが子育てしていた習慣だからこその言葉なわけで、男性のほとんどが子育てに関わるようになり当たり前になれば、イクメンも死語になりますから。
そんなバイアスが無くなって、みんなで無理せず仕事と子育てと家族を楽しめる、そんな時代がいつかくることを期待しています。