4月 8th, 2016
子どもたちが学ぶべき事
こんにちは。シンカ代表の手島です。
今春、小学校の卒業式と中学校の入学式に出席したのですが、それぞれ違う先生が同じことを諭す場面に出会いました。
次女の学校は、国立大学の附属の小学校。私はPTAの役員ということで卒業式に列席しました。その国立大学の副学長の先生が生徒に述べた事と、今週参加した長女が進学する中学の入学式で系列の私立大学の総長さんが式辞で述べたことが同じ事例のお話しでした。
「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」
との予測のお話しです。この春卒業の子どもは2010年に小学校に入学しているので、引き合いに出して子どもたちに話しかけていました。
文部科学省の産業競争力会議の資料
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/wg/koyou/dai4/siryou2.pdf
※最初のページに書いてあります。
マイケル・A・オズボーン氏(オックスフォード大学准教授)
「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」
キャシー・デビッドソン氏(ニューヨーク私立大学教授)
関連した話題を取り上げている記事を紹介します。
日経PCのサイトの2012年の記事から
今は存在しない職業への準備――「21世紀型スキル」
情報化によって生まれる“新しい職業”に適した“新しい教育”
山内祐平=東京大学大学院准教授
「21世紀型スキル」が紹介されています。
・思考の方法――創造性、批判的思考、問題解決、意志決定と学習
・仕事の方法――コミュニケーションと協働
・仕事の道具――情報通信技術(ICT)と情報リテラシー
・世界で暮らすための技能――市民性、生活と職業、個人的および社会的責任
僕たちはどう働くか
若者よ、君の20年後の飯の種は「今存在しない仕事だ」
NPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹(6)
■課題に気付き、試行錯誤する力
3つ目は「問題を見つけて試行錯誤する力」です。仕事でやることは20年後、100年後も「問題発見」し「問題解決」をすることです。これは不変です。
昨日のこのBlogで取り上げたのは、働き方。そして、子どもたちに突きつけられているのは職業というか仕事のそもそもの部分。
どちらにしても、今の時点で見本が無いことにチャレンジしろと言っています。
なんか、こうやって書いてて大人の無責任じゃないか?と心配になってしまいますが。そういった世の中を、地に脚付けて、しっかりと歩んで欲しいと思います。
幸いにも長女は、新生活、新しいステージでの勉強にウキウキしている様子。
入学式の式辞で大学の総長さんがお墨付きを与えているようで驚きました。
「君たちは、受験勉強に明け暮れるのではなく、物事の本質に迫るための学習をしてもらいたい」と。
そんな恵まれた環境の中高時代を、実りある学びの6年間にしてもらいたいものです。