7月 29th, 2016
都知事選だからオリンピックだからということではなく
こんにちは。シンカ代表の手島です。
昨日の日経新聞に都知事選に関連した話題の記事がありました。
都知事選2016人口急増 湾岸住人の苦労 混雑や子育て環境に課題 「五輪後の街も考えて」
[有料会員限定]
今年4月時点の中央区の待機児童は263人と昨年比でほぼ倍増した。昨年2月に長女を出産した女性(35)は認可保育所への入所を申し込んだが、100人待ち。会社の育休を延長して保育所を探し続け、今年5月にようやく銀座地区の認可外保育所に入れることができた。 ただ、利用料は月約9万円。「第2子も欲しいのに……」
勝どき東町会の藤枝精治会長(77)は「人だけが増えて、交通インフラや子育て環境の整備が後回しになっている」と指摘する。都知事選では多くの候補が東京五輪の「適正規模」での実施などを掲げる。地域の移ろいを長く見てきた藤枝会長は「後々住みやすい地域をつくるための議論も忘れないで」と訴える。
オリンピックがあるから?ということなのでしょうか。
オリンピックに限らず、大規模複合ビルや街の再開発なんていうプロジェクトは決まって待機児童が増えて大変…ってなりますが、何年も前に建築許可を与えているわけで、そんなことはわかりきっていると思うのです。
それなのに、同じ日の地域面にお隣の区ですが、こんな記事も
子供の育て方、江東区が講座 未就学児の親対象
[有料会員限定]
待機児童の問題も解消できないでいて、それでいて育て方講座?ですか。
講座は全7回で、どなったりたたいたりしないしつけの方法をロールプレーで学び、家庭で実践してもらう。
もちろん、これも大事なことであり、講座の内容に不満があるわけではないですが。それよりももっと早い段階で、根本的なところで打つ手はあるのではないでしょうか?と。
人口流入と待機児童の問題は本質的なところで本気で解消する気が無い、何か大きな動機があるような気がしてなりません。
やはり若い世代には
月9万円も覚悟するか、この地に住まないか。子供を持たないか。
の選択肢しかないということなのでしょう。
この国に少子化嘆く資格は無いんじゃないかと悲しくなります。
◆参考エントリ