11月 22nd, 2016
年金に世代間不公平は無いと。
こんにちは。シンカ代表の手島です。
日経新聞の夕刊にこんなコラム(記事)がありました。年金の世代間不公平はないという”消費生活アドバイザー”という方の主張です。
人生を変えるマネーハック
年金は若い世代に不公平か 実は団塊世代より恩恵?
公的年金をマネーハック(3)
世代間不公平の議論も「年金の収支だけ」で行うからミスリードをしてしまうのです。
多くの年金生活者世代が豊かな年金をもらっていることは、別の言い方をすれば「親を子が扶養しなくてもいい」ということです。
歴史的にいえば、多くの親が子に扶養されることなく、公的年金で基礎的な生活費をまかない、退職金などで老後のゆとりを確保している時代は初めてかもしれません。
過去何百年(あるいは数千年)にわたって、親は子に扶養されて老後を送ってきました。「隠居」という言葉がありますが、(中略)肩身狭くし、子に生活の面倒をみてもらっていたわけです。子は親の生活にかかる費用をすべて負担してきました。
子の経済的余裕の範囲で親は生存できたのです。家庭内扶養ができなくなったとき、どうしていたかは「姥捨て山」という伝承が語っているとおりです。
高齢者の多くは子の仕送りに頼らずやりくりをしており、「子の親への経済的負担」はかなり小さくなっています。今、働き盛りの子どもとしては公的年金制度があることで、親への仕送りを行わなくてもいい(もしくはわずかですむ)わけです。
これは今の年金世代である、団塊世代の現役時代との大きな違いです。団塊世代(とその前後の世代)は、自分の子ども(つまり私たちの世代)を育てつつ、自分の親(私たちの祖父母世代)をも家庭内扶養で支えてきました。
最後の部分は事実と違う気がしました。
各家族化が進んだわけですから、親の代を家庭内扶養したか?は割合としては少ないのではないかと思います。
この人のおっしゃるとおり、トータルの関連支出で考える意見も確かにそういう見方もできると思います。
でもやっぱり年金の受給額で考えると割を食っているという印象は持つと思います。
「将来賃金があがる」「所得はあがる」と信じていられた時代とそうでない時代で心理的な負担は相当違うと思うんです。
団塊世代は、少しくらい負担したって来年は給料上がるから。将来もっともらえるからと自信が持てていたはずです。いまの若い世代はどうでしょうか。まったく希望が持てないはずです。
その”バイアス”も要素に考えておかないといけないのではないかなと思いました。