小学校受験の準備は1年間
こんにちは。シンカ代表の手島です。
先日このBlogで取り上げましたが、小学校受験に関して、日経DUALの連載コラムの2回目について。
小学校受験 国立と私立の違い・見学ポイント・学費
「受験してみようかな」と決めたら知っておくこと、準備すること
お受験のサイクルは11月からはじまる1年なんです。これは経験して初めて知ったことでした。
入試の大半が11月前後にありますので、業界的には「受験世代が試験を終えたら下の歳の子どもを」ということなのでしょうが、野倉社長のコメントにもありますように1年間を過ごすという意味も見逃せません。
1年間という準備期間が必要になるのは、ただ勉強だけではない様子。
「小学校受験では、自然との接し方、伝統・季節行事の知識、しつけなど日本の文化や生活習慣を身に付けていることが求められます。行事や季節の草花の名称や開花時期など、体験を通して学ぶには、やはり一年というサイクルが必要になりますよね。たこ揚げやコマ回し、メンコなど昔ながらの遊びができるかを見る学校もありますので、こういうことは教えるというよりその行事のときに楽しんで体験させてあげたいですね」(野倉さん)
受験前1年間で合格のためのテクニックとして学ぶのではなく、親子やその周りとの関係性において、季節の移り変わり、それぞれの節目にある文化・風習に日頃から触れて興味を持っている子どもになってくれるのであれば、それはとても良いことだと思います。
確かに、小学校受験・お受験だってテクニックが存在することは否定できませんが、中学受験、高校受験よりも、人間形成、社会性を身につけることに直結した学習内容になっていることは確かです。
そりゃそうですよね、まだ幼児さんの学習なのですから。
もちろん、中学高校は学習内容そのものではなく、記憶力・知能を測るものですから、小学受験と同じ尺度で論じてはいけないものではあるのですが。
以前のエントリで紹介した「学力の経済学」という本に、幼児期に教育を施したほうが成人してからの報酬が高い、犯罪率が低いというようなアメリカの研究結果が紹介されています。
お受験をテクニックとしてではなく、受験をキッカケとして普段忙しい中ではなかなか実践できない季節のこと、歳時記的なことを親子で普段から話しをするという習慣がつくことは悪いことではないと思っています。
受験生のいるご家族に取ってはいよいよクライマックスです。1つでも多く親子にこれまで努力の結実の時が訪れることを願っています。