出生率は上昇したそうですが
こんにちは。シンカ代表の手島です。
日経新聞の一面にありました。「94年以来の高さ。上昇」と聞くとグッドニュースのようですが…。
出生率1.46に上昇 昨年、94年以来の高さ 出生数、過去2番目の低水準
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2年ぶりに上昇した。前年を0.04ポイント上回り、1994年の1.50以来の高さだった。経済環境の好転や30歳代~40歳代前半などの出産が増えたことが背景だ。
出生数も5年ぶりに増加したが、水準は過去2番目に低く、少子化には歯止めがかかっていない。
安倍政権が25年度の目標として掲げる希望出生率の1.8の実現にはめどが立っていない。人口を維持するのに必要とされる2.07には遠く及ばない。
手厳しいですね。
でも本当にその通りです。
待機児童問題も、分母をどう捉えるか?でまったく意味のない数字(ゼロ達成!)一人歩きするような状況で、この出生率もそれで話するのをやめたらどうでしょうか。率で考えるより、絶対数が増えないと意味がないですよね。
この人口減、生産年齢の減少を食い止めるためのすぐに効果(=子供が増える)が実感できる策がない中で、今よりもっと厳しい想定で社会保険制度、世の中の仕組みを作り変える必要があると思っています。
日経の社説です。だから何なのでしょうか。こんな空虚なことに紙面を割かなくてもと思うような内容でした。
2016/5/24付
合計特殊出生率も手放しでは喜べない。前年より0.04上昇したが、長年の少子化により母親となる年代の女性の人口そのものが減っている。例えば15年は、94年に比べ2割近くも少ない。そのため出生率が少し上がっても、出生数はかつてほど多くはならない。
大事なのは、若い世代の将来への不安を和らげることだ。
男女ともに働きながら子育てができるよう環境を整えることも欠かせない。
対策が遅れれば遅れるほど、少子化に歯止めをかけるのは難しくなる。子どもたちは未来の担い手だ。支援のために必要な財源をどう確保するか、議論を深めなければならない。