子どもを持つことの障壁の根底
こんにちは。シンカ代表の手島です。
今朝、職場に通う駅のラックにあるフリーペーパーR25の表紙に目がとまりました。
少子化対策がいろいろ言われています。
『もっと女性が子どもを産み・育てられる世の中に』ということで男性の育児参加や、子育てと仕事の両立支援など多方面の取組みがなされています。
ただ、私は思うんです。
社会全体というか、世の中の仕組みが「子育てはいろんなことを我慢すること、その犠牲を伴うものという」ことになっているということ。
私はもともと“夜ふかし=夜遊び”を楽しい、お金をかけたいと思うタイプではなかったのですが、
自分の時間、自由に遊べる時間を楽しいと思う人たちには子育てって我慢の連続なんだろうと思います。
資本主義というより自由経済である以上、
サービス業はお金も体力も自由な時間を持っている人をターゲットにします。
“東京の夜の遊びが楽しいですよ”とここかしこで喧伝され、それに乗る若い世代がいるうちは、
絶対に出生率・出生数、特に若年夫婦による出生数はあがらないでしょう。
一方で超若年夫婦が子どもを持った後に、
育児ネグレクトを伴う夜の遊びに出て行ってしまうのではないでしょうか。
夜に若者…のみならず一般消費社を惹きつけるサービスを全面停止にしない限り“抜本的”な解決は見いだせないと思っています。
ということで、出生数は回復しない世の中の各種制度設計がなされないと早晩行き詰まるでしょう。
逆に言えば、夜中に若者が遊び呆けても周りはそれを認め、そういった人たちでも子育てができる社会になる…『超寛容社会』でも良いのかもしれません。私には想像すらできませんが。