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問題は1点ではないわけで
こんにちは。シンカ代表の手島です。
今朝の日経新聞の社会面の参議院議員選挙が告示されたことを伝えるニュースに添えて子育て支援を求める女性のコメントがありました。
子育て支援 保育所充実「質も量も」
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全文引用します。
保険会社に勤める東京都杉並区の女性(34)は、待機児童問題の解消が最大の関心事だ。
3年前に長女(4)の保育所を探した際「約4カ月かけて20カ所以上を回ったが、どこもいっぱいだった」。昨年7月に次女が生まれて産休中で、再び保育所を探す必要があるという。「保育所は増やしてほしいが、規制緩和で設置のハードルが下がり、保育の質が落ちるのは本末転倒。質と量の両面を充実させる政策を」と求めた。人材派遣会社に勤務する相模原市の女性(31)は保育時間の延長を訴える。市内の保育所に長男(5)を預け、東京都心の会社に1時間半かけて通う。保育所が閉まるのは午後7時。「午後5時半には会社を出ないといけない。もっと働きたいのに……」と嘆く。
杉並区のIT会社勤務の女性(35)は病児保育の拡充に期待する。先月末、インフルエンザにかかった長男(1)を病児保育施設に預けようとしたが、「近所の施設は予約開始5分後にすでに満杯」。結局、8日間会社を休んで看病した。「女性が活躍できる環境整備を急いでほしい」と話す。
保育園の整備だけではないと改めて思いました。全てが自助努力しなさいと言うものではないですが、行政が全て面倒見ることではないと思うんです。
全て面倒見てもらうのなら、消費税10%だって足りないわけで。それだけのコストを社会が負担できればいいのですが。
今回のコメントたちから見て取れるのは、郊外からの長時間通期の必要がない職住接近の文化、都心だけではなく仕事が成り立つ経済環境だったり都心偏重ではない一般感覚だったり。また、自宅で仕事が出来るテレワークの環境の一層の浸透と職場チームの意識の変革だったり…
保育園、保育士の増備・強化だけではないということを肝に銘じたいですね。
もちろん、保育園、保育士の整備は最大限実施していただくとして。
舛添都知事の問題点はそこだけではない
こんにちは。シンカ代表の手島です。
ご存知の通り、舛添東京都知事が金銭問題で辞任しました。
個人的には「このくらいの金額で」「こんなに大騒ぎしなくても」という思いがあり、マスコミや世論はもっと本質的なこととか、“大物政治家”やその金銭授受疑惑ももっと取り上げ、掘り下げてもらいたいと思っています。
NPO法人フローレンスの駒崎氏が強烈なパンチを繰り出していました。次の知事に何を期待するのか、ようは東京都の問題が何であると考えているのか。個々人がちゃんと思考して、投票とその後の行動に表さないといけない場面です。
2016年6月13日
舛添さんを「セコいこと」で責めないで
舛添知事の視察履歴を見てみましょう。産経新聞によれば、舛添知事は54回の視察を行っていますが、保育園への視察は0回です。(7割が美術館と博物館)
参考)舛添知事、視察の7割超が展覧会 保育所・介護施設はゼロ
http://www.sankei.com/politics/news/160522/plt1605220007-n1.html
セコいことは罪かもしれません。しかし、僕はセコくても、知事がやるべきことを、やるべき優先順位を持ってやっていたら、批判はしません。セコいことよりも、やるべきことをやっていないことで、我々は多くのダメージを受けたのです。
これは都知事1人に帰すべきものではありません。舛添都知事を支持した、都議会自民党、公明党の皆さんにも、責任を感じてもらいたいです。同時に、彼を選んだ我々東京都民自体が、単にセコさに怒るだけではなく、投票によって彼を選んだのだ、ということを、噛み締めなくてはなりません。
都知事を選ぶ、ということは、都の優先順位を選ぶということ。
それを今一度、我々は心に刻まなくてはならないのではないでしょうか。
日経地域面「なぜ減らない待機児童」
こんにちは。シンカ代表の手島です。
先週の日経新聞の地域面、私は首都圏・東京版の地域ですが待機児童問題の連載がありました。
「なぜ減らない待機児童」
3回の連載で
・保育士が足りない
・潜在待機児童はもっと多い多いはず
・施設も量と質を両面で求められるからすぐには満たせない
ということのようです。
私自身は待機児童という定義自体が曖昧なので、「原則全員保育に預けられます」くらいな制度設計にしないと、あっちを立てればこっちが立たずにしかならないと思っています。
(上)保育士確保 支援厚く
足立区、復帰へ実習費負担 千代田区、育休取得しやすく
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(中)「隠れ」なお2万人 異なる定義、実態とかい離
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(下)保育、質と量どう両立 24区市、国より基準厳しく
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待機児童の実態値って
こんにちは。シンカ代表の手島です。
日経新聞の今朝の首都圏・東京版に待機児童の数値についての記事がありました。
待機児童、14区市で増加
首都圏21区5市 本社調査 中央・杉並、人口増を反映
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川崎市は昨年度が0で今年が6人ですって。本当でしょうか。
確かにこれと言って指標があるかと言われると難しいですが、潜在的なニーズが現れないこのカウントは私は信頼していません。みなさんはどうお感じになるでしょうか。
公立の保育所の定員数、応募数がまずあるべきでその数値はどうなってるのでしょう。
時間があるときに川崎市の各行政区の公表値を探してみましょう。
日経のニュース「船橋市、保育所用地を取得」
こんにちは。シンカ代表の手島です。
船橋市、保育所用地を取得 船橋競馬場駅前に3億2千万円で
2016/5/25 7:00
お隣の市川市で建設断念のニュースがあったからでしょうか。
それにしても広い土地ですね。すべてを保育園に使うのでしょうか。また取得額が土地評価に対してどうかはわかならいですが、その価格が大きいことにも驚きです。
そうまでしないとっていうことで、ニュースになったのでしょう。
私も簡単に「保育所増やしましょう」と言ってますが、こういうことなんだなと思い知ったニュースでした。
待機児童対策の選挙向け政策
こんにちは。シンカ代表の手島です。
この夏に予定されている参議院議員選挙に関連する話題で待機児童対策について触れられていました。
攻防アベノミクス(4)「保育園落ちた」矛先かわせ 飛び交う待機児童対策
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今回が選挙だから…かもしれませんが、きっかけはどんなことだっていいです。嬉しいことであるはずです。
それをこの瞬間だけということではなく継続的に、ちゃんと効果があるように取り組んでもらいたいです。
そしてそれは、当事者である若い世代の有権者がちゃんと投票に行き態度、行動で示さなければならないのだと思います。たとえ、たった1回の選挙では大した変化がないにしても。
保育園増設だけではないということ
こんにちは。シンカ代表の手島です。
ゴールデンウィーク中の気になった記事の続編です。自分の備忘の意味も込めて引用だけ残しておきます。
子育てしやすい社会 どうつくる2016/5/5付[有料会員限定]
昨日のエントリでは荒川区長さんのコメントの部分を取り上げましたが、そのほかの3人の識者のコメントで大事だなと思った部分を引用しておきます。
■「多様なニーズ把握して」 家事代行仲介サイト運営 和田幸子氏
■「保育士定着へ職場改善」 こどもの森会長 久芳敬裕氏
■「付け焼き刃の政策脱せ」 保育システム研究所代表 吉田正幸氏
最後にこのインタビューの掲載をまとめた日経記者のコメントです
■育児世帯向け社会保障厚く
保育所の数や定員を増やすことは喫緊の課題だが、育児と仕事の両立を支える唯一の方法ではない。
ブログ問題で高まった育児と仕事の両立支援の機運を政権の選挙対策に終わらせないことが重要だ。
保育施設の充実、保育士の待遇改善も重要な問題ですが、それも打ち手の1つであり、問題は多岐に渡っていることを覚えておくことが大切です。
行政の役割
こんにちは。シンカ代表の手島です。
ゴールデンウィーク中の気になる記事がまだあります。
5/5の紙面にあったこんな特集記事。
子育てしやすい社会 どうつくる
2016/5/5付[有料会員限定]
4人の識者のコメントが取り上げられています。
いくつか気になるところがありますがまずは荒川区長さんのこの部分
住民ばかり悪いようにクローズアップされますが、利害関係を調整するのも行政の役割だと思うのです。
昨日の杉並区の緊急事態宣言ではないですが、目指す未来があってそのために”我慢”をしなければならない人も出てくるわけで
そういった部分も含めた行政の「子育て支援」であって欲しいと思っています。難しいことばかり行政の役回りかもしれませんがぜひ頑張ってもらいたいです。
5/4日経新聞の待機児童の特集
こんにちは。シンカ代表の手島です。
ゴールデンウィーク中に日経新聞で
待機児童・少子化問題で特集されていた記事を紹介させてください。
増える待機児童、政治課題に どうしたら減らせる?
(1/2ページ)2016/5/4 3:30[有料会員限定]
「日本死ね」blogの効果は本当に絶大でした。
言葉遣いが汚い?国に行政に頼りっきりな姿勢がいけない?
いろんな意見も巻き込んで、まずは国に問題意識を植え付けたということはこれまでのどんなアクションよりも素晴らしい結果だと言わざるを得ません。
この記事でも紹介されていますが、確かに認可保育園はそんなに安い費用負担で通わせることが当たり前なのか。
自分のために自分で払う=全額費用負担くらい高い金額…というような欧米にありそうな設定にしても良いとは思います。ただこれまでと変わって痛みが伴うということですと世間は拒否反応を起こし認めないでしょう。
そういった複雑に絡み合っている状況の中で、国が「女性が輝く」「一億総活躍」「産んでそして働いてください」というのなら、国も行政ももっともっと気概を持って改善して欲しいです。
すぎなみ保育緊急事態宣言
こんにちは。シンカ代表の手島です。
当社スタッフが住んでいる杉並区でこのような情報発信がされているとのこと。自宅ポストに同様のチラシが投函されていたとのことでした。
『すぎなみ保育緊急事態宣言』
http://www.city.suginami.tokyo.jp/hoikukinkyu/index.html
不名誉なニュースで騒ぎを起こさないようにということでしょうか。「うるさい」という人にどうケアするのか、その初動がすごく大事になっていると感じています。まずは区としての問題意識を掲げたことはとても意義があり、そしてとても勇気が必要だったアクションだと思います。
他にもこんな資料もありました。「オール杉並体制」だそうです。
http://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/023/168/280418hoikukishakaiken.pdf
ということで、「待機児童が増える」という課題を挙げていますが、これはあくまで数字として現れる一部部であって、子育てに優しい街が維持できなくて。次世代に魅力ある街づくりができない。そしてそれは子育て世帯だけの問題ではない、ということが問題である、という理解をみんなが持てるといいですね。
取り組みの効果を期待して見守ります。