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ヤマト問題をきっかけにして
こんにちは。シンカ代表の手島です。
ここ最近のニュースで私がもっとも気になっているのはこれです、
ヤマト、27年ぶり全面値上げ アマゾンと交渉入り
再配達の有料化に含み
2017/3/7 2:00[有料会員限定]
このblogでも何度か取り上げていますが、必要なサービスであれば相応の対価が必要であるはずです。
以下、いくつか記事のリンクとそこから引用する形で今日のエントリとしますが、このヤマトの問題提起から『従業員の努力と根性に成り立っている安価なサービス』ではなく、エコでサステイナブルなサービスについて多くの人が考えるようになればいいなと思っています。
日経新聞:宅配クライシス
きしむ現場(上)「もう限界です」
15時間労働、昼休みなし
2017/3/8付[有料会員限定]
ダイヤモンドオンライン
2017.3.8
ヤマト運輸が「利益なき繁忙」に陥らないための妙案
山崎 元:経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員
「宅急便プレミアム」はどうか? 筆者の思うに、ヤマト運輸は、受取人の指定にきめ細かく応じて再配達を行うような、現状では過剰なまでに丁寧なサービス(「宅急便プレミアム」とでも呼ぶ)と、日に1回配達を行い、翌日以降に荷物を受け取るか、コンビニなりヤマトの集配所なりに荷物を取りに行くかを荷受人の側で選択する「宅急便エコノミー」の2種類の配達サービスに商品を分けて、別々に価格設定するといいのではないだろうか。 宅急便エコノミーに関しては、ライバルを楽にしないためにも安い料金を設定する。その代わり、手間の掛かる宅急便プレミアムにあっては、それなりの追加料金を取るのだ。高額商品や大事な相手に送る贈り物のようなケースでは、送り手は、当然、はじめから宅急便プレミアムを選択するだろう。
ただし、「宅急便プレミアム」は荷主が最初から付けてもいいが、不在配達票を受け取った段階で荷受人が「事後的に」ヤマトに追加料金を支払う条件で、申し込むことができるようにするといいのではないだろうか。後者にあっては、宅配サービスの品質と価格を、受取人が選択するのだ。
日経ビジネス
物流パニック
ヤマト社員「我々はモノを運ぶ道具なのか」
クロネコの悲鳴。宅配時間だけでなく質の変化による負担増も
大西 孝弘
2017年3月6日(月)
■当blogの関連エントリ
サービス受益側の我々の意識が変わらなければならない | Synca Blog
2016/11/16
消費社会の利便性とエコのバランス | Synca Blog
2014/9/4
コンビニ x ネット通販 x 宅配
こんにちは。シンカ代表の手島です。
今朝の日経新聞に、宅配のキーワードの大きなニュースが2つありました。
佐川、ローソンと新会社 コンビニを宅配拠点に
2015/4/7 2:02[有料会員限定]
楽天の商品、9日から郵便局のロッカーで受け取り
2015/4/6 15:22 (2015/4/6 21:09更新)
Amazonとローソンの提携のニュースも記憶に新しいところです。コンビニとネット通販、どちらも、昔ながらの地場の商店を”駆逐”した勢力と言えると思います。
それら勢力が、「利便性へ要望が高まっているため」として、こうした施策を打つことに若干の皮肉を感じざるを得ません。
自分たちで駆逐して、地域の商店を荒廃させておいて、「さてさて不便になった人たちに利便性を届けます…」ってなんなんでしょうって思います。これが自由経済、市場経済なのでしょうか。昨日のBlogの話題の「時代とともに変わること」として必然なのでしょうか。
世界初、世界一のオムニチャネルを掲げるセブンアンドアイグループを交えて、将来、流通業界がどういう勢力図になっていくのか、興味は尽きません。