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時短は3年以内!
こんにちは。シンカ代表の手島です。
6/17の日経新聞夕方にこんな見出しの記事がありました。
産後の職場復帰 成功の心得
時短勤務3年内がベスト
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出産後、短時間勤務で職場復帰するワーキングマザーは少なくない。同僚と良好な関係を保ちつつ、効率良く仕事をするにはどうしたらよいか。
だそうです。時短をしながらの仕事上のポイントなどが書いてあります。紙面の割には「盛りだくさん」な印象でした。
私が気になったポイントは2つ。まずはなぜ3年か?ということについて。
私は時短勤務で「夫の家庭責任の免除期間」が長くなるのを危惧しています。夫の帰宅までに妻が家事や育児をすべてやるのが当たり前になり、夫がそれに慣れていくのです。育児に参加しないため、父子関係も希薄になります。金銭面でも夫婦間の賃金格差は広がり固定化します。
時短勤務はキャリアにも影響を及ぼします。多くの場合、与えられる仕事の幅が狭まり、ステップアップに必要なスキルや経験の不足につながります。ですから、時短を取るにしても3年以内にとどめた方がよいと考えます。
3年でも十分に男性は慣れてしまって、何も出来なくなってしまうと思います。
個人の価値観や家庭の事情で、時短を取ることそのものは尊重されていい。ただ長期の時短勤務はあくまでセーフティーネット。「皆が時短だから私も時短」ではなく、本当に必要か、どれくらいの期間必要か、考えてください。
だそうです。時短をするから育児はやるね!とがんばっちゃうと、3年の時間は、何もしなくて良いと刷り込まれた父親を作るには十分すぎると思います。このあとに、お互いがフルタイムになるなんて、相当ハードルが高いと思います。全部お母さんが抱え込みます。
でも時短を止めるとなると、フルタイムですよね。第一子ということで考えると、3歳の子どもでフルタイム。父親は何もできない。ハードル高すぎます。
フルタイムで復帰する場合、家事・育児の分担を夫と交渉する必要が生じます。でも安易に時短を選ぶと交渉のチャンスを逃します。夫婦の子どもなのに、妻が育児を全部引き受けて夫はそれを「手伝う」のは違和感があります。仕事と家事・育児の両立の問題は、女性の問題ではなくて夫婦の問題。「夫には期待できない」と諦めるのではなく、話し合う機会を持ってください。
話し合って解決出来ればいいのですが。夫が出来る人ならいいのですが。
子どもが産まれる前から、子どもを持とうと思ったときから、いろんなことを考えないといけない世の中なのですね。フルタイムになるんだと思ったって、その時になってどこが預かってくれるか、まったく確約できないのに。
いろいろ大変すぎます。