‘利便性’ タグ
コンビニ x ネット通販 x 宅配
こんにちは。シンカ代表の手島です。
今朝の日経新聞に、宅配のキーワードの大きなニュースが2つありました。
佐川、ローソンと新会社 コンビニを宅配拠点に
2015/4/7 2:02[有料会員限定]
楽天の商品、9日から郵便局のロッカーで受け取り
2015/4/6 15:22 (2015/4/6 21:09更新)
Amazonとローソンの提携のニュースも記憶に新しいところです。コンビニとネット通販、どちらも、昔ながらの地場の商店を”駆逐”した勢力と言えると思います。
それら勢力が、「利便性へ要望が高まっているため」として、こうした施策を打つことに若干の皮肉を感じざるを得ません。
自分たちで駆逐して、地域の商店を荒廃させておいて、「さてさて不便になった人たちに利便性を届けます…」ってなんなんでしょうって思います。これが自由経済、市場経済なのでしょうか。昨日のBlogの話題の「時代とともに変わること」として必然なのでしょうか。
世界初、世界一のオムニチャネルを掲げるセブンアンドアイグループを交えて、将来、流通業界がどういう勢力図になっていくのか、興味は尽きません。
夜に注文して朝受け取れることが普通である世の中になるのか?
こんにちは。シンカ代表の手島です。
昨日の日経新聞の一面TOP記事はこれでした。
ネット通販 コンビニで即日受け取り
セブン&アイ、利便性でアマゾンに対抗 [有料会員限定]
サービスが実現したときの姿にこんなことが書いてありました。
配送サービスは午前7時に注文すれば最短で午後7時には店舗で受け取れたり、夜中に注文すれば翌朝出勤時に受け取れたりできるようにする。
「生活のインフラ」という言葉もある通り、なくてはならない存在になってきているコンビニ。
便利か?と聞かれれば便利であることには間違いないですが、
夜にネットで注文して朝受け取らなければならないという状況がどこまで必要なのでしょうか。
本当にここまでのことをする必要があるのでしょうか?
以前このBlogでも書いていますが、何度でも主張します。
※参考エントリ
消費社会の利便性とエコのバランス
夜の注文を受けて朝までに配達するためにどれだけの人が関わるのか?そのコストをどう考えてるのでしょう。
かたや”ブラック企業”という言葉も認知度があがっているように長時間・低賃金労働で違法まがいの劣悪労働環境も言われています。ブラック企業で有名になってしまった牛丼の「すき家」ですが、利用者側からすると24時間営業のお店で100円玉が3-4枚で温かい牛丼がすぐに食べられるという、すごく有り難いサービスです。
利用者がいるから、それだけ食べたいと思う人がいるからそこに商機を見いだしただけの事。
ある人のBlogの記事にあったのを記憶しているのですが
「タクシーや映画は深夜料金があるが、すき家の牛丼に深夜料金はあったか?世の中の人たちは進んで払うか?」
ということが書いてありました。これは非常に納得性のある意見です。
利便性と引き換えにキチンとコストを受益者が負担するという世の中であるべきです。
セブンアンドアイグループの今回の取組みでこういった負のスパイラルを断ち切ることができるかを興味をもって見守りたいと思います。