カレンダー
2014年12月
« 11月   1月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  
代表 手島 プロフィール
手島 正陽
シンカ株式会社 代表取締役

小規模のシステム開発会社に勤務していた2007年4月〜2011年10月の4年半、「時短勤務」として3歳長女・0歳次女の2人の娘の保育園送り迎えと家事一切を経験。(妻はプロジェクトが忙しい時期は毎日終電で帰宅) ワーキングマザーの大変さをまざまざと知りました。

そしてまた、2015年4月からフルタイムで働きながら夕方の家事も全部行う…生活に再挑戦中。学童保育も卒所した娘2人と日々奮闘中です。

この経験から、「子育てはもっと便利にできるはず」 「子育て本来の"楽しさ””充実感”が得られないのは残念すぎる」 という思いで、シンカとして独立した後は、『働きながら子育てすることを頑張っている人の役に立ちたい』という思いで日々サービス化を模索中。

シンカという会社名には「親になる=親化」の当て字も期待しています。 子育ては、親自身が学び、育っていく過程だと思っています。 私自身が子どもたち、子どもたちと接した時間から教わったことを世の中に還元できれば嬉しいです。

ちなみに、世間で言われるのは「ワーク・ライフバランス」ですが 私たちは「ライフワークバランス」と呼びます。 これについては下記Blogエントリ参照のこと。
http://blog.synca-corp.co.jp/lifeworkbalance/life-work-balance/

12月, 2014

2014年ありがとうございました

こんにちは。シンカ代表の手島です。

あっという間のの2014年でした。本日でシンカの営業は最終となります。

今日のピックアップは新聞記事にあったこんなニュースでした。

子育て支援に5000億円 15年度予算に計上、施設整備など図る
2014/12/25 23:43[有料会員限定]

 政府は2015年度当初予算案で、待機児童の解消など子育て支援の充実に5千億円前後を計上する調整に入った。

たとえ少ないと思っても無いよりはまし。大事な一歩として評価しますが、根本的にこの国の子育ての環境を良くしたいのか…とても不満が残ります。来年以降、ぜひ抜本的に見直してもらって、少しでも嬉しいニュースが聞けるよう期待します。

さて、このBlogは今年の5月から始めました。
子育て、特に仕事と子育ての両立に関する話題をピックアップすることを目的に、土日祝日を除く毎日1件アップすることを目標に続けてきました。

私たちシンカが、何か役に立ちたいと願い、そのヒントを得るために世の中の情報をキャッチし、自分たちの頭の中を整理し、意見を固めていくための活動にもなりました。

やはり国も、社会もまだまだだということをとても痛感しています。

来る2015年が、そういったライフワークバランスを頑張る人たちに取って、良いニュースが続く歳になるように切に願います。
年が変わり心機一転なんて簡単なことではないですが、ちょっとしたキッカケも上手く使って、リフレッシュしていきたいです。

なお、誠に勝手ながら年末年始の休業をいただきます。

新年は1/5から営業開始します。Blogも同日再開予定といたします。

ことし1年、誠にありがとうございました。
みなさま、良いお年をお迎えくださいませ。

卒園アルバムにフォトブック

こんにちは。スタッフKです。

年長さんのお子さんをお持ちの方は、小学校入学準備と合わせて、卒園準備にも忙しくなる頃ではないでしょうか。保育園や父母会等によって異なりますが、一般的には謝恩会等のイベントや卒園アルバムを制作される園が多いのではないでしょうか。

私は、娘の卒園の際にはアルバムの制作を2名の保護者の方と担当しました。過去の卒園生は、昔の卒業アルバムの様な大き目サイズのアルバムを制作されていました。
娘の代の保護者の方々は、その様なタイプのアルバムを望む方がいらっしゃいませんでしたので、フォトブックを提案しました。実際に、私も利用したことがあり、「本」「写真集」といった感じが気にいっていました。
卒園生全員が同じ小学校に進学する訳ではないので、離れてしまったお友達との思い出をいつでも見られるように、小さな手の子ども達も持ちやすいコンパクトなA5サイズにしました。本棚に収納しておいて見たい時にいつでも気軽に見ることができます。

一般的な業者に依頼するアルバムは完成までに時間がかかるため、納品が小学校入学後になってしまいます。
フォトブックの場合、自分達でレイアウトしますので、卒園式の写真を配置したいページを残し、それ以外のページは卒園式前に完成させておきます。卒園式終了後、卒園式で撮影した写真を空けておいたスペースに配置して即注文できます。利用するサービスにもよりますが、卒園式から実際の卒園までにある程度期間があれば、卒園までに納品が間に合うかもしれません。ただ、3月は需要の多い月なので注意は必要です。
娘の場合、3月中旬の卒園式翌日に注文し、3月終わりには納品されました。幼稚園と違い、保育園は卒園式後も3月末日まで通園しますので、在園中に全員にアルバムを手渡しすることができました。

完成後、保護者の方々の反応は上々でした。担任の先生にもたいへん喜んでいただき、コンパクトなので持ち歩けてよいとおっしゃっていただきました。

最近では、フォトブックを制作するサービスも数多くありますので、卒園アルバムに限らず、一度作られてみてはいかがでしょうか。

参考:私が利用しているPhotobackのサイトはこちらです。
かわいい名刺サイズもありますので、転居されてしまうお友達に、一緒に遊んだ時の写真をフォトブックにしてプレゼントするのもお勧めです。

 

絵本といって思い出す本は?

こんにちは。シンカ代表の手島です。

前回は絵本の話題を書きました。ちょうど日経新聞の夕刊の連載記事(木曜日の終面)に絵本の話題が取り上げられています。 ご覧になった方はいらっしゃるでしょうか。 有料会員限定の記事ですが、下記のリンクからどうぞ。
(入門講座)戦後70年と日本の絵本(1) 民主主義下の新しい作品模索 シリーズ物から名作 石井光恵
(入門講座)戦後70年と日本の絵本(2) 個性豊かな作家次々登場 大人の読者もとりこに 石井光恵
(入門講座)戦後70年と日本の絵本(3) ユニークな抽象画、言葉のリズム… 赤ちゃんが魅力発見 石井光恵

3回目の記事中に「いないいないばあ」のことが書いてありました。

日本の絵本が3歳以下の子どもに着目する契機は、1964年ディック・ブルーナの「ちいさなうさこちゃん」(福音館書店)が翻訳出版されたことにある。うさこちゃんは愛くるしいキャラクターで、二頭身の大きな頭部はいつでも正面を向き、読者を絵本から見つめてくる。黒い縁取りのあるシンプルな造形と原色ベタ塗りの色彩でデザイン的に処理された絵本は、当時は画期的なものであった。しかしそれ以上強烈に、読者としての「赤ちゃん」を日本人に印象付けた。その後すぐ67年に、いないいないばあ遊びを絵本化した「いないいないばあ」(松谷みよ子文・瀬川康男絵、童心社)が出版され、それが現代の赤ちゃんにも親しまれる超ロングセラーの驚異的な絵本となった。日本一発行部数の多い絵本である。

我が家もよく読みました。よくお世話になりました。 それこそまだ娘が言葉も話せず、意思疎通だってできないころから読んでいた本です。 ここかしこを舐められ、かじられ、ボロボロになって買い直したこともあったはずです。 「日本一」のベストセラーだとは知りませんでした。 こういったものが語り継がれていくことは嬉しいことです。 私の娘たちも、その子どもに読んであげるのでしょう。

絵本の読み聞かせ

こんにちは。シンカ代表の手島です。

日経DUALに絵本の読聞かせに関する記事がありました。

絵本の読み聞かせ 子どもの「自己肯定感」を伸ばす

以前、子どもにはテレビもスマホも要らないという記事を紹介したことがありました。
我が家の娘たちはテレビが無い環境ですが、自宅に置いた絵本は約1,000冊になりました。

大半は年齢別に紹介されているセットや、シリーズ全集を購入して娘たちに目に触れるところ、手が届くところに置いていました。

自分の体験から絵本の子育てがとても良いということは実感しています。

上記の記事からの抜粋ですが、絵本の良いことは

  • “まずつくのは、語彙力。”
  • “幼児期に美しい日本語をたくさん与えてもらった子は、言葉の発達も早く、表現力も豊かになります”
  • “子ども達は主人公に自分を重ねながら成功体験や達成感を味わっています。”
  • 読み間違えたって構わないし、途中で脱線してもOK。一緒に座って、時折、目と目を合わせながら親もリラックスして読めば、物語は子どもの心にすっと入っていきます”

もちろん唯一無二のことではないですし、我が家の娘たちも胸を張って100点満点!と言えるわけでもなく、いろいろ注文付けたいところは多いですが、絵本と育ったことで、語彙力、想像力は豊かでいてくれてるなと思えます。

絵本を知らずにビデオ教材や知育玩具的なものに血眼になるくらいだったら
まず一緒に読むこと、触れることだけでいいから始められることをおすすめします。

※参考エントリ

絵本で育む 7月 25th, 2014

子育て給付金も打ち切りへ

こんにちは。シンカ代表の手島です。

昨日の日経夕刊には次の見出しが出ていました。

政府が子育て給付金中止 15年度、消費増税延期で

政府は18日、2014年度に子ども1人あたり1万円を配った臨時給付金を、15年度は中止する方針を固めた。消費税率の10%への引き上げを15年10月から1年半先送りするため、財源のめどがたたなくなった。低所得者向けの簡素な給付措置は続けて来年度に1人6000円を出す方針だ。

民主党政権時に「子ども手当」という政策が持ち上がり、その手当も”財源がない”として当初の額よりもだいぶ少ないものになり、そして現在の給付金になっている…という推移を辿っています。

この子ども手当の代わり、以前あった「扶養控除」が廃止されています。

手当を出せないと言っておきながら、昔の控除の復活はありません。

結果として、小・中学生の子どもを持つ家庭にとっては「負担増」の印象しか残っていないと思っています。
私はとても強く感じています。

基本的に、「控除より手当にする」ということは大賛成です。
なのになぜ子育て関連は「財源がない」といって手当が打ち切られるのでしょうか。

国家公務員、国会議員の給料は上げるのに?
700億円使って選挙はするのに?
もっともっと無駄を削減できると国民は思っているのに?

本当にこの国は子どもを持つことの負担を減らしたいと思って取り組んでいるのでしょうか。
『子どもを持たなくて良いです。辛いだけですよ。その他の制度は維持しますので』って宣言してくれた方がよっぽどすっきりします。

家族と子どもとスマホ

こんにちは。シンカ代表の手島です。

年末になり、ことし一年を振り返るニュース記事も見られるようになりました。
昨夜の日経の夕刊にあった記事です。

2014家族の事件簿(2) 少女誘うスマホの闇 いじめ、帰り遅い親。「援しよう」書き込んだ

警察庁によると、今年上半期、スマホで交流サイト(SNS)を使って性犯罪などの被害に遭った18歳未満の子供は543人で過去最多となった。

絶対的な数の問題ではなく「過去最大となった」ということで拡大傾向であるということは無視できないと考えます。

親子の関係、子が親に“反抗”するのはいつの時代でも変わらない姿だとは思います。
ただ、その手元にあるツールは、社会の闇の入り口にとても近いというのは肝に銘じる必要があります。

変わらない親子関係に、今の時代にあった注意の向け方をする必要があるのではないでしょうか。

 父親の反対を押し切り小6でスマホを持った。中1の冬にいじめが原因で部活動をやめ、家にいる時間が増えたが、共働きの両親は帰りが遅い。無料通信アプリのチャットで見知らぬ人とやりとりするようになった。

共働きですと、子どもとの連絡用にと持たせたくなる気持ちは良くわかります。

我が家は通話と定型メッセージのみの子供用携帯を使っています。

我が家の長女は小学5年生で、周りにはスマホを持っている友だちも多いようで、いつも「私もジュニスマ(※ジュニア向けスマホ)欲しい」と言っています。でも同学年の女の子同士で、LINEのコミュニケーションがきっかけでのケンカ・仲間はずれ・イジメもあったという話しも漏れ聞こえてきて「スマホ=LINE」ということにして
・持つには早い
・スマホのないところで本当の友だちを作って欲しい
・そんなツールひとつで大騒ぎになるような軽い関係の中で過ごしてちゃもったいない
ということなどを話しています。

父親から定期的にネット上の書き込みなどチェックされるようになり、少女は不満顔だ。「うるさくてむかつくこともある」。そう言いながらも、照れくさそうに笑った。「でも、やっぱりそばにいてほしいかな」

いつの時代でも親子が近い距離感を保つことは、変わらず重要なことであるということだと思います。

でも、共働きが当たり前になってきている世の中で、どうしても直接触れ合う(同じ場所にいる)時間は少なくなるのは事実です。

時代とツールに流されないことと、今の時代にあったコミュニケーションの着地点を見つけるのは簡単ではないのでしょう。

投票に行かない結果の国政・行政は

こんにちは。シンカ代表の手島です。

選挙の話題は最後にしたいのですが、いくつかのニュースを取り上げます。

昨日のスタッフKからのエントリにあったように、非常に低い投票率でした。
自民党は前回の得票数よりも少ない票数で、“圧倒的多数”を占めてしまいました。

投票率最低 700万票消えた 「選べぬ選挙」関心低く / 「自民優勢」報道を警戒
2014/12/16付[有料会員限定]

 実は総得票数で見ると、自民は09年衆院選から3回連続で減り続けている。09年は2730万票で民主党より少なく、政権を失った。12年は2564万票だが、民主の自滅で政権を奪還した。今回は前回より12万票少ない2552万票。得票数が減少しても、投票率が下がり、民主の2倍以上の票を得たので優位を保つ。 投票率が59.32%だった12年と比べると、投票者数は今回700万人近く減った。半数近くの有権者が棄権に回ったことが自民に有利に働いた。

確かに今すぐに効くことはないのかもしれませんが、未来のために託せるリーダー(議員)を…という観点が必要です。

消費税の増税が延期され、各方面で期待していたことが躓くことも懸念されます。

消費増税先送り、家での子育ては後回し?
2014/12/16 6:30[有料会員限定]

子育てしやすい社会を目指す新制度。幼児教育や保育、子育て支援を質量ともに充実するには1兆円は必要だと政府は見積もる。このうち7千億円は消費増税分を充てるはずだった。自治体は新制度に基づき15~19年度の子育て拡充計画を立てた。政府は11月下旬に全国自治体の事業計画の概要をまとめた。ただこの計画の前提は来年10月に消費税率が10%に上がること。1年半先送りされればもくろみは外れる。 政府は新制度施行は先延ばししない方針だが、財源のめどは立っていない。現状は「来年度政府予算で手当てする。地域子育て支援事業も含めて極力予定通りに計画を進めていきたい」(厚生労働省少子化対策企画室)。冒頭のケースにあるように各自治体は来年度政府予算の行方を見守りながら事業の取捨選択を視野に入れている。

それなのに、国会議員の給与(歳費)は引き上げられてしまっていて、国家公務員の給与も「民間の引き上げに準じて」引き上げると言う決定が政府によりなされています。

国会議員の給料 5月分から月額26万円、年間421万円引き上げ
2014.05.12 Newsポストセブン

この4月から、国民への大増税とは逆に、国家公務員と国会議員の“賃上げラッシュ”が始まった。国家公務員の給料は平均8%引き上げられ、行政職平均のモデルケースでは月額約2万9000円、ボーナスを含めた年収では約51万円のアップだ。国会議員の歳費(給料)はもっと増え、5月分から月額約26万円アップ、年間421万円もの引き上げになる。

公務員の給与引き上げ決定 人事院勧告を完全実施
2014/10/07 09:14 【共同通信】

 政府は7日の給与関係閣僚会議で、2014年度の国家公務員給与を引き上げるよう求めた人事院勧告の完全実施を決め、その後の閣議で勧告内容を反映した給与法改正案を決定した。民間企業の賃上げの動きを反映したもので、引き上げは7年ぶり。 一般職の月給を平均0・27%引き上げ、ボーナス(期末・勤勉手当)の支給月数を0・15カ月分増やし4・1カ月とする。これにより平均年間給与は7万9千円増え、661万8千円となる。 月給の引き上げ分は、人材確保の観点から若年層に重点的に配分し、55歳以上は据え置く。

私たちはこんな人たちに国の運営を託してしまっている…辛いと嘆いても時すでに遅しなんです。
このままこの人たちに託すのか、例え小さな影響しか与えられなくても行動するのか、しっかり考えていきたいです。

 

戦後最低の投票率

こんにちは。スタッフKです。

衆議院選挙が終わりましたね。
開票結果についても思うことはありますが、それ以前に投票率の低さが気になります。
戦後最低という52.66%と、ほぼ半数の国民が投票に行っていないということになります。
衆院選投票率52.66%戦後最低更新

期日前投票・不在者投票という制度がありますので、投票日当日、やむを得ない理由で投票所に行くことができない人は、そんなに多くないはずです。もし、入院していたとしても、不在者投票施設に指定されている病院であれば、院内で投票することも可能なのです。

衆院選の期日前投票 前回より10%増
前回の衆議院選挙より期日前投票が10%増えたということなので、期日前投票という制度は浸透しつつあるかと思います。それでも投票率は低下しているというのは、なぜなのでしょう。
「選挙権」は「権利」であるかもしれませんが、私は「義務」に近い権利ではないかと思います。
あるテレビ番組の選挙速報で、視聴者からのTwitterのコメントを流していました。その中に、「選挙に行かない大人は無責任だと思う」という中学生からのコメントがありました。投票に行かなかった大人で、このコメントを見て恥ずかしいと感じた人がいたでしょうか。
選挙権を与えられている人は、自分の為だけに選挙権を与えられている訳ではないのです。選挙権の無い未成年、これから生まれてくる子供達のことも含め、考えなくてはいけないのです。仮に、自分のことだけを考えたとしても、今の生活や将来に全く不安を持っていないのでしょうか。

以前、区長選の時にも投稿しましたが、今回当選した議員・与党の方々は、今回の投票率自体が問題であるということを忘れないでいただきたい。国民全員の支持を得たと訳ではないのですから。

 

ニュース:イクメンが語る「必要なのはお金より覚悟」

こんにちは。シンカ代表の手島です。

衆議院議員選挙が終わりました。
対立軸がわからない争点の結果、まったく盛り上がらないのに自民党圧勝という結果でした。
東京と大阪の“大都市”は投票率4割を割っています。これだけ無関心では変わるものも変わらないのではないでしょうか。

そんな思いの週のはじめですが、今日の話題は先週の日経新聞にあったこんな記事です。

イクメンが語る「必要なのはお金より覚悟」
2014/12/12 7:00

有料会員限定の記事ですが、内容を知っていただきたいので引用を多用します。全体が長くなりますが容赦ください。

男性の育児休業(育休)取得率は最新統計で2%(2013年度)と、まだまだ少ないですが、子育てに協力したいと考える男性は増えています。今年、思い切って育休を取得した30歳代の会社員5人に取材し、お金の話や心構えなど、イクメン予備軍に役立つ経験をまとめてみました。(個別の取材を座談会形式に構成)
 ――今年は4月に政府の施策で育休中の給付金が増額され、育休の始めの半年について、それまで給与の50%だったのが、67%支給されるようになりました(上限額あり)。アンケートなどでは男性が育休を取りにくい理由として収入減をあげる人が多いのですが、給付の増額は経済的な支えになったでしょうか。

 Bさん(コンサルティング会社勤務)「第1子、第2子のときにとった育休は1~2カ月でしたが、今年5月に生まれた第3子のときには8カ月取得しました。給付金の増額が長く育休をとる後押しになったのは間違いありません。育休期間中は社会保険料が免除されることもあって、僕の場合、半年間については手取りの8割くらいの収入、つまり2割くらいの収入減で済みました」

 Eさん(人材開発会社勤務)「育休期間の収入の減少は、家計にほとんど響かなかったというのが実感です。私は3カ月休みましたが、その間は外食費や交通費、交際費などが極端に減るので、それが収入減を埋めあわせる格好になります」

 Aさん(大手IT企業勤務)「給付金が67%に増額されたメリットを最大限使うには夫婦で半年ずつ取得するのがいいと思います。ただ、問題として、給付金が出るまでの時間差があります。給付金は2カ月単位で、申請から受け取るまでに2カ月かかる。つまり、育休に入ってから数カ月は収入がなくなり、経済的に厳しくなるのです。貯金がないと難しいと思います。給付金の申請から受給までを短縮してほしいです」

 Cさん(大手マスコミ勤務)「育休はボーナスに響くことがあり、注意が必要です。私の会社の場合、年1回の支給で『年間6カ月以上の出勤』が要件。6カ月以上休むと、復帰してもボーナスが1円も出ないので、希望より育休の取得期間を短くしました」

収入というのはやはり大きな要素だとは思います。
育てるにはどうしても収入を気にしなければなりません。パートナー(配偶者)の収入もあてにしながら蓄えと将来とのバランスを取る必要があると思います。

それにしても、最後のCさんのボーナスのことは、実感としてわかりますけど、辛いですね。制度そのものが育休を否定していると言わざるを得ません。こういった「旧態」が残ってしまっているのが問題であり、改善に向かうことを切に願います。

 ――そもそもなぜ男性が育休をとることになったのでしょうか。

 Eさん「ひとえに第1子の時の反省と後悔です。第1子のときは保育園の送りくらいであとは妻まかせ。妻の育休中はまだよかったのですが、生後8カ月で復帰してから半年ほどは常に家庭の中が修羅場でした。子どもが病弱で熱をしょっちゅう出し、そのたびに休むのは妻。不満をぶつけられ、しかし自分も忙しいので言い返す。こんな状態が続いたある日、事態を改善するには、自分が変わるしかないと気がついたのです

 Bさん「第1子、第2子の子育てが一段落して派遣で働いていた妻がそこで認められ、直接雇用の契約社員になってすぐ第3子の妊娠がわかりました。ただ、雇用されて1年未満だったので社内規定で育休をとる権利がありません。働きたい妻に仕事をあきらめさせることほど非生産的なことはない。復帰後の立場も保証される正社員の自分がとるのが一番いいということで8カ月の長い育休を取りました。子持ち女性の就職は厳しく、まして3人もいれば、再就職はしばらく絶望的です」

結局は男性が「腹をくくる」ということですが、そんな大げさでなくなることがはやく訪れないでしょうか。

 ――育休をとることについて会社の反応はどうでしたか。

 Dさん(出版関連会社勤務)「会社では男性の育休取得は私が初めてでした。半年以上前から育休を取ると周囲に宣言し、上司には『男性が育休を取れば採用活動で売りになる』とアピールするなどしました。管理職で仕事の引き継ぎがしやすかったこともあって、周囲から理解を得られたと思います。会社には新しい価値観を受け入れる風土があり『やりたい』ということを止めない上司が多い。経営陣も法令順守の意識が強いので、当然の権利である育休をとりたいと言われて反対はできなかったと思います」

 Eさん「私も会社では初めての男性育休で、かなり早くから行動しました。経験者の話を聞こうとネットで検索して会いに行くなどしました。業務の引き継ぎや取得スケジュールなどをまとめてプレゼン資料を作成し、説得しました。もっとも、実際はすんなり受け入れてもらえたのですが。『悪しき前例』になって後輩に迷惑をかけたくなかったのです。自分が取ったことでハードルが下がり、最近、後輩が育休に入りました。育休をとってよかったと思っています」

ぜひ今の世の中の風向きと言うか、イクメンの萌芽を逃さないで欲しいです。
いくつかの条件に恵まれている人にはぜひチャレンジしてもらいたいですね。

――育休をとるにあたって、なにか心構えなどはありましたか。

 Bさん「僕は子どもたちが大きくなるまでは貯蓄を殖やす時期ではないと割り切りました。妻が仕事を続けていれば後でいくらでもためられる。その態勢作りの時期だと考えています。家族を運営する上で、夫の育休取得は、期間中の収入減を裏返して言えば、月収の2~3割を費やす投資と同じです。効果は妻のモチベーション向上と、ダブルインカムの維持。自分の家事・育児スキルが上がり、妻に万一のことがあっても大丈夫という危機管理的な効果もあります

 Aさん「子育てに深くコミットすることで諦めたこともあります。まず家の購入。多額のローンを抱えると、返済のためには残業などもしなくてはという気持ちが働きかねない。なのでいまは家の購入を諦め、生活設計のめどがついてからと決めました。キャリアロスで今後の出世や賃金上昇はあまり期待できなくなりました。車も持たないと決めました」

ちょっと大げさな言い方な気がしますが…。Aさんの「子育てにコミット」なんてコミットなんて言う言葉も伝わらない人が多いのではないでしょうか。
言葉は固いので好きになれませんが、Bさんの主張はほぼ同意です。
一時的な収入源や辛さはあるかもしれませんが、長い目で見て自分たち夫婦のため、自分のためということは間違いないと思ってます。

 ――育休を取得する男性を増やすために今後、取り入れてほしい制度や改善してほしい点などはありますか。

 Bさん「経済的な支援制度はもういらないと個人的には思います。男性の育休が広まらないのは結局『周りに迷惑がかかる』『上司に言いづらい』などの考えが、男性自身の心の壁となっているからです。こうした雰囲気が変わらなければ、いくら収入を手当てしても意味がない。思い切って育休を義務化してもいいと思います」

 Aさん「イクメンと呼ばれる人は家庭での評価軸を基準にしています。当然、家庭での評価は上がりますが、会社での評価は下がってしまいがちです。これを何とかしなければ。まわりが出世していく中、ジレンマがないといえばウソになります。家での評価が上がることだけをモチベーションに働くのは簡単ではありません」

Aさん、ここでも難しいことを言っています。
会社の評価が何なんだ!?と思えないと確かに辛いです。多くの男性にここを打破していただきたい。

この記事のまとめがその通りだと思いました。

「育休を阻むのは男性自身の心の壁」――。この言葉が育休取得率の低さの理由を端的に表していると感じます。制度をいくら手厚くしても「何となく」踏ん切りがつかない男性は多いでしょう。状況を打破すべく、企業が男性に育休を義務化する動きも出ています。
 5人のイクメンは勤め先などもバラバラですが、2つの共通点がありました。1つは老後まで見据えた長期の人生プランを持つ点。もう1つは「会社が変わらないなら自分が変えよう」という気持ちです。彼らが投じた小さな波紋はいずれ大きなうねりとなり、社会を変えてくれるでしょう。

社会が変わるほどの動きになるのを受動的に期待するだけでは子育て期は過ぎてしまうでしょう。
会社がとか周りが…って言ってたらいつまでたっても変わりません。
これから育児を向かえる男性には、2つのことを自分のこととして思えて、少しでも可能性があれるのであれば、ぜひチャレンジして欲しいと願っています。

選挙にかこつけて、政治に関連した今日のまとめとするならば、「すべての女性が輝く社会」などを言う前に、じゃあ男性は輝いているのか?も考えるべきだと思っています。
Aさんのように会社の評価を気にして、育児を顧みないでがんばっても結局リストラされる…など会社に振り回されるかもしれません。それなのに、ホワイトカラーエクゼンプションのように、残業代を払わなくて良いよにして“社畜”を合法化するような動きがあったりします。本当にみんながハッピーになる世の中を政治が示してくれているのか?は個人的にはまったく希望を見いだせていません。

女性がということではなく、みんなが将来のために、そしていまの子どもたちが大人になったときに希望を持って過ごせるように。
冒頭に投票率のことも書きましたが、政治に期待しないのなら、それぞれが身近なことから、ちょっとしたチャレンジから行動に移さないと、どうなってしまうか、とても心配です。

 

衆議院議員選挙

こんにちは。シンカ代表の手島です。

この週末は衆議院議員選挙です。自民党以外の政党が与党になることがほとんど不可能に近い状況で、どうにも盛り上がらないのですが、子どもたちの未来のためにも自分の意思表示はしなければ行けないと思います。

病後児保育事業のフローレンスを運営されている駒崎さんのBlogも、選挙のことが話題になっています。
若い人の無関心が、その後の日本を決めてしまうという危機感が強いのだと感じました。

今回の選挙でも積極的に発信されています。
落としちゃ「ダメよ〜、ダメダメ」な衆院選候補者リスト
これで貴女も、争点の無い選挙でも楽しめる☆衆院選イケメン候補者リスト2年前にも訴えている記事がありました。

選挙に行かない男と、付き合ってはいけない5つの理由

無関心は無責任だということを肝に銘じて、私も投票に行ってきます。

個人情報保護方針