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代表 手島 プロフィール
手島 正陽
シンカ株式会社 代表取締役

小規模のシステム開発会社に勤務していた2007年4月〜2011年10月の4年半、「時短勤務」として3歳長女・0歳次女の2人の娘の保育園送り迎えと家事一切を経験。(妻はプロジェクトが忙しい時期は毎日終電で帰宅) ワーキングマザーの大変さをまざまざと知りました。

そしてまた、2015年4月からフルタイムで働きながら夕方の家事も全部行う…生活に再挑戦中。学童保育も卒所した娘2人と日々奮闘中です。

この経験から、「子育てはもっと便利にできるはず」 「子育て本来の"楽しさ””充実感”が得られないのは残念すぎる」 という思いで、シンカとして独立した後は、『働きながら子育てすることを頑張っている人の役に立ちたい』という思いで日々サービス化を模索中。

シンカという会社名には「親になる=親化」の当て字も期待しています。 子育ては、親自身が学び、育っていく過程だと思っています。 私自身が子どもたち、子どもたちと接した時間から教わったことを世の中に還元できれば嬉しいです。

ちなみに、世間で言われるのは「ワーク・ライフバランス」ですが 私たちは「ライフワークバランス」と呼びます。 これについては下記Blogエントリ参照のこと。
http://blog.synca-corp.co.jp/lifeworkbalance/life-work-balance/

10月, 2015

厚労省「人口減少社会に関する意識調査」

※10/30に書いたエントリを投稿していませんでした。(操作ミスによる投稿漏れ) 11/4に10/30投稿として掲載します。

こんにちは。シンカ代表の手島です。

昨日のエントリで取り上げました「人口減少社会に関する意識調査」に関連して、厚生労働省のサイトとその調査レポートを紹介しておきます。

厚生労働省のサイト
http://www.mhlw.go.jp/

報告書のページ
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000101729.html

問題の「騒音だ」については、下部にリンクのある報告書というPDFのなかにありました。

出産・子育てという分類で質問をしています。

・子育てをしていて負担・不安に思うこと
・ 具体的な負担・不安の内容
・ あなたの子ども夫婦の育児支援に対する姿勢
・ あなたの子ども夫婦の育児を支援をする上での制約
・ 保育所
・ 出産・子育てのために必要なこと

この「保育所」が例の質問です。

住宅地に立地する保育所について「子どもの声が騒音」 であるという声があり、近隣住民からの苦情や立地反対、 訴訟に発展するケースも生じていますが、このような子どもの声を騒音とする考え方についてどう思いますか。あて はまるものを一つお選びください。

1 全く同感できない
2 あまり同感できない
3 ある程度同感できる
4 とても同感できる

他の質問の並びと考えても唐突な感が否めません。何を知り、どうアクションしたいからなのでしょうか。

そもそも、この調査の目的は次のようなことだそうです。報告書の冒頭から引用します。

1.調査目的
本調査は、人口減少社会に対する意識の世代・地域・所得ごと等の傾向を把握するための調査を実施し、当該意識調査で得られた結果について、クロス分析や既存の調査結果と比較をすること等により、人口減少社会を克服するための論点や方向性を浮き彫りにし、厚生労働白書及び今後の制度検討の基礎資料として活用することを目的として実施した。

民間に委託した調査ですので、お金が、税金が使われています。
次回でてくる厚生労働白書、これまで読んだこと中を見たこともないのですが、次の白書はこの調査がどう生かされているかを確認する目的で、見てみるもの意味があるのかもしれません。

最後に、この質問の結果を載せておかないといけないですね

全体 3,000(100%)
・全く同感できない 792(26.4)
・あまり同感できない 1,155(38.5)
・ある程度同感できる 891(29.7)
・とても同感できる 162(5.4)

3人に1人は騒音だと思う気持ちはわかる…ということでしょうか。騒音だ!と思う人は100人中5人程度。これをどう評価するかですね。

国はこれを認めてどうアクションするのか

こんにちは。シンカ代表の手島です。

昨晩の日経新聞夕刊に小さくこんな記事がありました。

子供の声「騒音」35% 厚労省調査、住宅地の保育所巡り
[有料会員限定]

全文引用します。

厚生労働省は28日までに、人口減少社会に関する意識調査の結果を発表した。住宅地にある保育所をめぐり「子どもの声は騒音」とする考え方に「同感」と答えた人は35.1%に上り、地域社会で理解を得ながら子育てをするのが容易でない現状が浮き彫りとなった。地域のボランティア活動などに消極的な人ほど騒音と捉える傾向が強いことも分かった。

 調査は、民間企業に委託して3月にインターネット上で実施した。回答者は全国の男女各1500人。既婚者の割合は60.5%。調査結果では、騒音という考え方に「とても同感できる」5.4%、「ある程度同感できる」29.7%、「あまり同感できない」38.5%、「全く同感できない」26.4%だった。

“地域社会で理解を得ながら子育てをするのが容易でない現状が浮き彫り”

国が認めました。

将来の社会の担い手ですよ。子どもは。

もう過去の情報も踏まえて、地域の中高年だと思ってしまうのですが、そうやって「騒音だ」という人は、自分で払った分だけの税金・社会保険で生きていってもらいたいと思うくらいの憤りを感じます。

厚生労働省は、この調査をしてその後のどういうアクションにつなげるのでしょうか。そしてこれを伝えるメディアは、将来の社会をどうしたいのでしょうか。

※過去の関連するエントリ

保育園と近隣の方々のご協力 | Synca Blog
http://blog.synca-corp.co.jp/kosodate/hoikuenkinrin/

保育所設置反対のニュース記事にある理由が寂しい | Synca Blog
http://blog.synca-corp.co.jp/kosodate/hoikushohantai/

目指せ”グローバルエリート”!?

こんにちは。シンカ代表の手島です。

今日も我が家の話しですみません。

今日は長女が英語の授業の一環で、外資系の会社を訪問し、外国から日本に来て仕事をしている人たちと交流するとのこと。弁当を作って送り出しました。

その訪問先は、六本木ヒルズ…。誰もが聞いたことがあるような、外野から見た印象としては超エリートが集う会社。超メジャーな国際的金融グループの日本支社でした。

なんでそんなところを選んでくれちゃうんでしょうか。
とってもキラキラしたオフィスであることが予想されます。くたびれたおじさまもいなさそう。

こんな職場が当たり前…と思われても困ってしまうというのは庶民の感覚でしょうか。

学校側としては、そういう”グローバルエリート”に育って欲しいというメッセージでしょうか。

ウチは娘なので、そこまで”ギラギラ”目指さなくても良いと言う親心ですが、野心的な子だったら「いつかは自分も!」って思うものでしょうか。

奮起してがんばってくれればいいのですが、漫然とそんなビジネスパーソンになれると思われても困っちゃいますね。

今夜、長女の感想が楽しみです。

我が家の「ふつう」ってなんだろう

こんにちは。シンカ代表の手島です。

昨日の夕方、次女の小学校の保護者面談に行ってきました。

妻も仕事を休めたので夫婦揃っての参加だったのですが、学校へ着いて周りを見て、夫婦揃ってというのはごく少数です。子どもがどんな先生と過ごしているのか、先生の人となりを知るという意味でもぜひ父親も面談に行くべきだと私は思うのですが。

昨日もちょうどクラスで次女が関わる”事件”があったようで、先生から成り行きのお話しが聞けて良かったです。今後も出来る限り出向きたいと思っています。

面談が終わって帰宅をしたときは、子どもたちは習い事に出掛けていました。私が夕食の支度をしているところに次女が帰ってきました。

次女「お父さんも面談に行ってきたの?」
私「うん」
次女「ふつうはお母さんだけなのに。なんで?」

次女「それにさ、ウチはどうしてお父さんが食事を作るの?」「ふつうはお母さんでしょ?」
私「ふつうってなんだろうね。そういうことだと、ウチは”ふつうじゃない”ことが他にもあるよね?なんだろ」

次女「テレビがない!子ども部屋がない!ゲームがない!漫画がない!なんでDSがないの!?」

私「そうだね。そういうことを”ふつう”というのなら、ウチは”ふつう”じゃないね。
みんなが持っているからウチにもある…ということはウチにはまったく通用しないね」

これで「みんな持ってるから私も欲しい!」というのが親には通用しないということが次女の心に残ったでしょうか。欲しいものがあるときは違う作戦を立てないといけなくなりました。

この世間のふつうが我が家にとってのふつうではないこと。これは、多様性とか「みんな違ってみんないい」的な考えの実践になるのでしょうか。子どもたちにこういった多様性だったり自分の信念を通すことは難しくないってことを伝えているのでしょうか。

テレビを見ていないことは「お友達の輪に入れなくなる」というような懸念もあるにはありましたが、長女小6、次女小3までは乗り切れています。ふつうに家族のコミュニケーションとお互いの息づかいを感じたいための環境を作ろうとした結果なんですがね。

そんな我が家のふつうじゃないところについてはおいおい書き残したいとは思っています。

ハッピー(?)ハロウィン

こんにちは。シンカ代表の手島です。

この週末に出掛けた先でもいろんなところでハロウィンの飾りを見ることになりました。我が家の次女(小3)も「いたずらしてお菓子をもらうんだよー」と、美味しいとこどりだけアピールしています。

すっかり”風物詩”的なものになってきましたが、ネットのニュースでこんなことを見かけました。

[京都新聞]
ハロウィーン楽しんで 京都の米国人男性、自宅をお化け屋敷に

来日当初、仮装や菓子の配布などを通じて子どもたちを楽しませるハロウィーンの習慣が知られていないことに驚いた。

ハロウィーン、実は欧州では低調 「日本人はまだまだ」

ガルブレイスさんは、日米の最大の違いは「手作りかどうか」だと指摘する。米国では各家で開かれるパーティーに参加し、手作りのゲームをして楽しむといい、「日本人は楽しみ方を分かっていないという印象」と語る。
米国では盛んなハロウィーンだが、ヨーロッパではあまり行われていない。

この10-20年くらいの盛り上がり。オリエンタルランド(ディズニーランド&シー)のキャンペーンですっかり定着した…のような論調です。上に紹介した記事でも

オリエンタルランドは「ハロウィーン期間は最も入園者の多い時期。今やクリスマスと同規模だ」とする。

のようなことが書いてありました。

ハロウィンって、売りたい側の意向と盛り上がりに安易に乗りたい消費する側はぴったり合ってしまったんだなと思っています。
もともと、七五三だったりひな祭り、こどもの日の男の子の節句だったり、季節の節目が好きな国民性だからでしょうか。子どもたちと何かをするキッカケにするために安易に乗っかってしまったのでしょうか。

私としては、若い人たちがただ仮装して騒ぐ日…のようにしか思えず。我が家ではハロウィンで何かすることは無いです。

何十年もしたら、今のバレンタインデーのように”ほぼ義務”のようになっちゃうのでしょうか。そのころ2015年の秋にこんなことを思ったことを覚えていたいです。

「よりどりみどり練馬」キャンペーン

こんにちは。シンカ代表の手島です。

池袋のサイネージに流れた映像と、私のFacebookのタイムラインに動画がでてきて、練馬区の「よりどりみどり練馬」というキャンペーンを知りました。CMを作成したのですね

練馬区のサイトに紹介ページ↓
「よりどりみどり練馬」第三弾 テレビコマーシャル完成 !
http://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/koho/yoridorimidori_neri/yoridorimidori_03cm.html

Yori Dori Midori 練馬(よりどりみどり練馬)グリーンアート篇(30秒)

もちろん、PRするためのCMですから、みんな楽しそうではあります。

でもこの練馬区も、都心の例に漏れず保育所の新規建設反対だったり、騒音に対する訴訟のようなこともあったかと記憶しています。

せっかくこんなきれいな緑の多い恵まれた土地なのですから、子どもたちがにこやかに伸びやかに成長できるコミュニティを実現してもらいたいですね。

私はTVを全く見ないので昨今のCM事情を知らないのですが、こういう雰囲気のCMは多いのでしょうか?震災時のJR九州の九州新幹線開業に向けた沿線住民総出のCMを思い出しました。

※JR九州のCMに関するまとめサイト

カンヌ国際広告賞金賞の幻JR九州全線開業CM
http://matome.naver.jp/odai/2130886019676908401

※これまでこのBlogで取り上げた練馬区関連の話題

練馬区のファミリーサポート | Synca Blog
http://blog.synca-corp.co.jp/kosodate/nerimakufamilysupport/

練馬区の独自こども園というニュース | Synca Blog
http://blog.synca-corp.co.jp/lifeworkbalance/nerimakodomoen/

認可と認証 | Synca Blog
http://blog.synca-corp.co.jp/lifeworkbalance/ninkatoninsho/

図解子育てだそうです

こんにちは。シンカ代表の手島です。

昨日(10/21)の日経夕刊にこんな記事がありました。

子どもと意見対立、どう解決 図解子育てで円滑対話
どんな気持ち? 想像/行動前向きに
[有料会員限定]

ロジックツリーならぬ、子育てツリー「図解子育て法」ということでした。元記事は日経DUALだそうです。私もこれは見ていませんでした。

子どもと衝突したときは、感情を図に描いてみよう
ケンカにならず冷静に話し合うために。記憶にも残りやすく

図を描いて、子どもの考え方や行動を前向きに
急な予定変更/習い事でもめ事…。子どもと理解し合う「図解子育て」

心育ツリーという名前がついています。お互いの思考のプロセスと結果の評価(感情)を書いて明らかにしていきましょう。ということのようです。どういうものかはそれぞれの記事をご覧になってください。その効果、効能について日経夕刊から引用します。

図解子育てを取り入れていくことで、自然と心を感じて育てる力(共感力)が親自身にも、子ども自身にも定着していきます。
心を感じて育てる力は、自分がこれまで当たり前に持っていたパターン化された考え方や行動を見直して、新しい自分に出会う可能性を広げてくれます。
子どもとのコミュニケーションは新しい発見の連続。子どもの気持ちの発見、親としての思い込みの発見、新しいアイデアの発見……。たくさんの「へー」「ほー」という発見があると、コミュニケーションはもっと楽しくなります。

なるほど。そういう狙いのものなのかと、よくわかります。

忙しい中の子育てを楽しむためにも、子どもにとって「お母さんと話をするのって楽しいな」という記憶になる習慣の一つとしても、親としては「あら、こういう考え方ややり方って前向きでいいわね」と思えるキッカケの一つとしても、5分でできる図解子育てを使ってみませんか?

これを5分でやれるようになる?…かなりトレーニングしないといけないのでは…と思いました。そもそも勝手にハードルを上げて考えすぎでしょうか。

忙しい毎日、日々の諍いの中で、都度これができるのか。できるほど心の余裕があれば、このツリーを書いている必要がない!?などと思ったりして。

時々じっくりやろうか…ということで良いというのが我が家の場合でしょうか。

なかなか実践は難しかったのですが、ちゃんと話を聞いて子どもの主張も汲んであげないとと思って接してきたつもりの我が家ですが、だいぶ自我も育ってきて、言い訳がましかったり理屈っぽいところがカチンとくることも多くなってきました。
たまにはこうしたツリーを作って「見える化」してみても面白いのかなと思いました。

次女とのコミュニケーションタイム

こんにちは。シンカ代表の手島です。

こないだの春から”時短ママ”ではないですが、平日も子どもの世話を含む家事全般を担当するようになり、夕方に次女と買い物をすることが多くなりました。

私が帰宅途中の乗換駅で電話をし、学童から帰ってきている次女に、「エコバッグと財布を持って駅まできて」とお願いをします。

改札出たところで合流して駅前のスーパーに寄って買い物をします。
私は数日先までの献立をまとめて考えられず、その日の夕食と翌朝食までの準備が精一杯なんです。

でもその高頻度の買い物でも次女といろいろお話ししながら過ごせるのでとても良いコミュニケーションタイムだと思ってます。

そんな昨日の夕方、毎週水曜日はお弁当の日にむけて「明日のお弁当は何がいい?」と聞いたら「”おにぎらず”がいい!」と。

見聞きしたことはありますが、我が家では作ったことがありませんでした。

私「へぇ。誰かお友達でおにぎらずのお弁当を持ってきた人いたの?」
娘「うん!○○ちゃんがね…」
私「で、何のおかずだったの?」
娘「それがね、タマゴと昆布だったんだよ!」
私「え?どういうこと??」
など会話も弾みました。

たった数年前ですが娘2人とも保育園のときは、早く帰って、早くしたくしなきゃとバタバタしたような記憶もありますが、いまはだいぶゆったりと構えていられます。
子どもが大きくなって手がかからなくなったのか、親の自分の経験値があがって慌てなくなったのか…きっち両方が少しずつなのでしょう

次女がいつまで付き合ってくれるかわかりませんが、この時間を大事にしたいなと思っています。

結局のおにぎらず
「海苔が好きじゃないからいらないんだよねー」ということでサンチュで焼き肉食べるのりでサンチュで巻いて作ってみました。まぁ何かで巻いてラップすればいいんだろう。くらいの気持ちで。

出来上がりを見せたら「うん」と満足そうにしていた次女。今日の夜の感想が楽しみです。

「益税」問題を放置しないで

こんにちは。シンカ代表の手島です。

昨日の拠出金の話題にも通じるのですが、消費税増税とそれに関する軽減税率の中で、納得のいかない点があります。

ホットな話題はどの商品の税率を軽くするのかで、食品は?とか新聞は?などいろいろ取沙汰され、各業界団体から要望やクレームがあがります。程度の問題はあれ、それは当然のリアクションなんですが、そこでいろいろ考えて小手先で対応をとる必要は無いと思っています。

軽減税率、品目・税額票で攻防再び 11月末にらむ
2015/10/18 2:01[有料会員限定]

与党は来週以降、業界団体のヒアリングを本格化させる。対象を少なくするほど軽減税率制度への不満は大きくなる。一方、軽減規模が大きくなるほど子育てや年金などの社会保障に充てる消費税収が目減りする。

「子育てや年金などの社会保障に充てる消費税収」という言葉がありますが、結局のところ、なんのために増税をするのか?ということです。

特に出産・子育てがこのままだと将来の日本が大変なことになるのですよね?そのために社会全体で協力するということだったら税収が少なくなるような方策を取っている場合ではないのではないでしょうか。

特に消費税については「益税」がとても問題だと思っています。

現在の制度では年間売上高が1000万円以下の500万超の事業者は消費税を払わなくてもよい。受け取った消費税から仕入れ時に支払った消費税を引いた金額を自分のものにできる「益税」と呼ぶ現象が発生している。鈴木善充近畿大学講師によると、益税は年5000億円程度に上る。

消費者が払った税金が、国に入っていない…こんなバカなことがありますか?業務が大変になるのなら、それを何とかするITだったり民間のノウハウを活用すればいいはずです。

日本の将来のために、このまま落ちぶれていかないために税収を上げる、上げずとも税収の基盤を確保する…という信念が固いのであれば、私はどんな税率でも軽減税率が無くても反対はしません。

みんな公平に、優雅な生活を送りたければ高い消費税を払えばいいし、そこそこと思えば、必要最低限のものを買って、高くない税金ですませればいいのです。

思い出しました。20年前、大学の卒業論文で租税論を取り扱ったのですが、私は所得税を少なくして消費税の比率を上げるという立場で、ただ益税問題はちゃんと解消しないと不公平感が残る…というような主張をしたのでした。

軽減税とか、どうやって簡単にするかなど抜け道をまっさきに考えてるように映ることを何とかしてもらいたいです。

軽減税率などのニュースに隠れてこんなことが

こんにちは。シンカ代表の手島です。

先週末に接したニュースです。個人的には”怒りを覚える”ものでした。

育児支援で企業に追加負担 政府方針、最大1000億円規模
2015/10/16 1:31[有料会員限定]

>政府は少子化対策を強化する財源として、企業が負担する子育て支援向け拠出金の増額を経済界に求める方針だ。企業負担は最大で年1000億円規模で増える可能性がある。

どれほどの人がこの制度を知っていて、かつ詳細を理解しているでしょうか。
私は会社組織を運営してみて、年金事務所から送られてくる振込票の金額が自分で計算した額と合わないという経験をしたので、ようやくこの仕組みの存在を知り、内容を理解することができました。

給料の額面が30万円(具体的には、30万円付近の範囲ですが)の人は、その0.15%ですから月にすると450円を会社が負担し国に納めています。たったの額かもしれませんが、会社が負担です。

捻出した財源は共働きや子どもが多い世帯向けの育児支援に充てる方向で調整する。

その徴収のコストを会社に押し付けていること、当然会社なのでサラリーマンにしか適用されないこと。こそこそと徴収するものではないでしょう。

安倍晋三首相が主導する「一億総活躍社会」の実現に向けた具体策の目玉とする考えだが、経済界は反発する可能性がある。
政府は年金特別会計の子ども・子育て支援勘定への拠出金増額を企業に求める。企業は現在、従業員の月給と賞与の0.15%分を拠出しているが、16年度から0.20%前後に上げる方向だ。

これまでの政策では何が足りていなくて、今後日本においての少子化がどう影響するのかをきちんと国として認め、見定め、目標を設定し、かつ、まずは出費を抑えることからはじめてもらいたい。次に所得税・消費税を既存の枠組みの中で徴収できる体制にすること。その上で最後に消費税増税をして、目的に照らし合わせて使う…という順序だと思っています。

少子化対策、子育て支援が国の未来のためだということであれば、みんなで協力し合うことはやぶさかではありません。

上記のたとえ話でいえば、サラリーマン1人当たり450円を会社の儲けから徴収するのではなく、すべての消費の場面に課税する消費税で1人あたり月450円相当の増税で良いのではないでしょうか。
「一億総活躍」が「一億総子育て協力」というのなら私も積極的に賛成なのですが、今回の企業への追加負担という方針は、私は大反対です。

個人情報保護方針