カレンダー
2015年9月
« 8月   10月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  
代表 手島 プロフィール
手島 正陽
シンカ株式会社 代表取締役

小規模のシステム開発会社に勤務していた2007年4月〜2011年10月の4年半、「時短勤務」として3歳長女・0歳次女の2人の娘の保育園送り迎えと家事一切を経験。(妻はプロジェクトが忙しい時期は毎日終電で帰宅) ワーキングマザーの大変さをまざまざと知りました。

そしてまた、2015年4月からフルタイムで働きながら夕方の家事も全部行う…生活に再挑戦中。学童保育も卒所した娘2人と日々奮闘中です。

この経験から、「子育てはもっと便利にできるはず」 「子育て本来の"楽しさ””充実感”が得られないのは残念すぎる」 という思いで、シンカとして独立した後は、『働きながら子育てすることを頑張っている人の役に立ちたい』という思いで日々サービス化を模索中。

シンカという会社名には「親になる=親化」の当て字も期待しています。 子育ては、親自身が学び、育っていく過程だと思っています。 私自身が子どもたち、子どもたちと接した時間から教わったことを世の中に還元できれば嬉しいです。

ちなみに、世間で言われるのは「ワーク・ライフバランス」ですが 私たちは「ライフワークバランス」と呼びます。 これについては下記Blogエントリ参照のこと。
http://blog.synca-corp.co.jp/lifeworkbalance/life-work-balance/

9月, 2015

「国家に貢献」発言と待機児童のニュースなど

こんにちは。シンカ代表の手島です。

福山雅治さんの結婚に関連して、官房長官がテレビ出演していた際の発言が一部ニュースで取り上げられています。そして会見で釈明までしたと。

時事ドットコム
「たくさん産んで国家に貢献」=菅長官

毎日新聞
菅官房長官:「出産で国家に貢献を」

TBS Newsi
菅官房長官、「産んで国家に貢献を」発言を釈明

私もyoutubeで実際のコメントを見ましたが、失言として大々的に取り上げる必要は無いと思いました。ただ、やっぱり「女性は産めよ増やせよ」と国の(特に老齢の)お偉いさん方は思っているだなとがっかりはしましたけれど。

何で産めないのか?産まないのか?にちゃんと思いを馳せて、そして手を打っていますか?と。「ママたちがもっと国家に貢献を」何て言う前に、自分たち(政治家たち)でもっと国家に貢献できることがあるでしょう。

そんなイライラを持っていたら、今朝の日経新聞の総合面に大きな紙面を割いて待機児童のことが取り上げられていました。

逃げ水の待機児童ゼロ 定員拡大も追いつかず
5年ぶり増、4月2.3万人 働く女性増え保育需要鮮明に
[有料会員限定]

この待機児童の問題は、確かに数字として具体的に取り上げることができるものですが、潜在的なものを考えると「完全解消」は永遠にできないと思っています。

「絶対全員入れます」のように大胆に舵を切らないと。地方行政任せではなく、もっと大きなところから強制させないと。

有名なブロガーのBlog『Chikirinの日記』のかなり昔の記事に待機児童を取り上げることの無意味さも書いてありました。

2009-04-08 保育所が永久に足りないであろう理由

もう6年も前のことです!6年間も取り組んでまったく効果が出ていないのならやり方を変えないといけないのではいでしょうか。一般企業ならだらだらと続けることはまずありません。

この間、政治家、行政は何をしてくれたのか、そしてこれからどうしようとしているのか。受益者であり有権者である私たちもちゃんと考えないといけないですね。

5.2倍対2.3倍

こんにちは。シンカ代表の手島です。

今朝の記事にこんなことが書いてありました。そしてそれはとっても小さな扱いでした。

公的年金、負担と受給に格差 70歳5.2倍、30歳2.3倍 厚労省試算
[有料会員限定]

全文引用します。

厚生労働省は28日、世代間の公的年金の給付と負担に関する試算を公表した。厚生年金では今年70歳の人の場合、負担した保険料の5.2倍の給付を受け取れるが、30歳の人は2.3倍だった。

70歳は1000万円の保険料負担で5200万円の年金を受け取れる。30歳では2900万円の負担に対し、受給は6800万円だった。

かなりショッキングな数字です。そしてこの記事がどのくらい小さな扱いなのか…知って欲しくて紙面画像も掲載します。

image1-4

どこだかわかりますか?下から3段目の中央付近です。扱っている面積で比べても雑誌の広告の「エクセル」の文字の方が大きいです。

こんな数値が出ているのに、それでも若い世代に「働いて、税を納めろ!」っていう方針を出して、子育て層が満足を実感できる施策はほとんどなされていない…。若い世代は苦行でしかないですね。よっぽどこちらのほうがデモに値すると思うのですが。

払った5倍の年金が受け取れて、医療費もかからなくて、交通費だってかからない場合が多いですよね、シニア世代は。もちろん人生の大先輩には敬意を払いますし、お年寄りをいたわらないといけないのはわかりますが…。その負担を若い人にこんなに強いてはいけないはずです。

軽減税率は商品ではなく、年齢でわけて高齢者からたくさん還元してもらわないといけないという理屈も立派に成り立ちそうです。

こうなってるのも選挙に行かない若い世代が悪いんですかね…。票になる高齢者ばかりということ??この世代間不公平感をどう和らげていくのでしょう。

日経DUAL「共働き家庭の小学校受験」

こんにちは。シンカ代表の手島です。

先週は政治の話題が続いて、しかも明るくない気分のものでしたので、少し気分を変えて軽い話題を何か取り上げたいと思い、今朝は「日経DUALのサイトの話題を取り上げる」と決めていました。

その日経DUALのサイトの一番上に掲載されていた見出しがこちらでした。

小学校受験 ハードル下がり共働きでも
【新連載】「共働き家庭の小学校受験」 中学受験を回避する狙いも

私の家族が共働きで小学受験をしましたし、記事を読んだら個人的にも親交のある方を取材されたものでしたので、今日はこの話題をとりあげます。まずはこの”都市伝説”

以前は保育園出身の子どもや母親が働いている家庭は煙たがられるといった噂が当たり前のように伝えられていた。
「学校側には、共働きだということで、親が子どもにきちんと手をかけていないのではないか、学校に協力できないのではないか、といった懸念があったんでしょうね。しかし、今や女性の社会進出や共働きは当たり前の時代。教育水準も高く、仕事でも活躍しているようなお母さんやお父さんこそ、教育に熱心で、教育にお金をかけることもできるので、もう学校側も働いている両親を蔑視するようなことはありません。(後略)
共働きかどうかよりも、学校の教育方針に賛同している、子どもと向き合い、学校に協力する姿勢があるということがきちんと伝えられることが重要のようだ。

まさにその通りだと思います。我が家は受験当時から共働きです。”都市伝説”に少々びびっていましたが、面接などでも特に聞かれるわけでもなく、素に子どもで評価してもらったと思っています。

この週末はその長女の小学校で運動会がありました。
6年生ですので、もう最後の運動会。一緒に並んでいる1年生の小さく感じたこと。あんな小さい背中に受験という試練を与えたんだな思うとちょっと心苦しい反面、あれを乗り越えたから、いまこういう出会いがあり、いろんな意味でここでしか味わえない「世の中を知る」ことができたんだなとも思えます。

人生一度きり、ましてや小学校なんて余程のことがないと変えられませんし、「やり直し」「取り返し」がきかないものです。どんな選択をしどんな決断をするか、悩んでも悩んでも答えが出ないものですが、すべての子どもと家族が達がハッピーと感じられるような「受験」とその後の小学校生活であることを切に願います。

話しがいろんな方向に散りそうなので、いったん区切ります。

この連載、特に都内でこれから小学校受験を考えている方にはとても参考になりそうですね。楽しみです。こちらの連載と合わせながら、私からみた小学校受験と、そして入ったあとの小学校生活が紹介でれきればと思います。

新3本の矢だそうです

こんにちは。シンカ代表の手島です。

政治ネタを続けたいわけではないですが…今朝の日経新聞の一面でも大きく報じられているので、この話題です。

image1生率1.8へ子育て支援 介護離職ゼロめざす
首相が総裁再選会見 2020年へ「新3本の矢」
[有料会員限定]

新たな3本の矢は(1)希望を生み出す強い経済(2)夢を紡ぐ子育て支援(3)安心につながる社会保障――の3項目

「夢を紡ぐ」だそうです。ずいぶんな言葉を持ってきました。

これらを20年に向けた「日本1億総活躍プラン」としてまとめ、「50年後も人口1億人を維持する国家としての意思を明確にしたい」と語った。

安倍首相の会見要旨という記事にはこういう内容が書いてあります。

安倍総裁の会見要旨
[有料会員限定]

新しい3本の矢を放つ。第1の矢、希望を生み出す強い経済。第2の矢、夢を紡ぐ子育て支援。第3の矢、安心につながる社会保障。希望と夢と安心のための新3本の矢だ。

矢じゃないですよね…目指す姿は矢ではない。子育て支援のために「何をするか」が矢だと思うのですが。

 第2の矢は、夢を紡ぐ子育て支援だ。そのターゲットは希望出生率1.8の実現だ。待機児童ゼロを実現する。幼児教育の無償化もさらに拡大する。3世代の同居や近居を促し、大家族で支え合うことも応援したい。多子世帯への重点的な支援も行い、子育てに優しい社会をつくり上げていく。少子化の流れに終止符を打つことができると考えている。

結局、家族で子育てしろってことでしょうか。一昔前の大家族に戻れということでしょうか。
少子化の流れに終止符を打って多子化したいということですか?少子化でも成り立つ社会を構築するという視点はないのでしょうか。

少し皮肉な受け取り方をしてみます。1億人がみんなで働き、税金を納め、そして女性は仕事もしながら”産めよ育てよ”という社会を目指していると感じました。安全保障の議論・世論のなかには昭和の戦争に向かう局面と似ているという例えもあるようでしたが、この「新3本の矢」の特に2本目の矢の話に触れ、そんな「総力戦」に向かっていきたいという印象をもちました。多様性を認めるなどいいながら、結局は「みんな働け、そして産め」と言ってます。この国はどこへ向かっているのでしょうか…。

 

9/23のニュース『男性の育休促進へ助成金 』

こんにちは。シンカ代表の手島です。

「シルバーウィーク」が終わりました。土日から数えて5連休。仕事のリズムも難しいですし、家族の時間もたっぷりありすぎるし、出かけるにも混むし…なかなか大変だったのではないでしょうか。

そんな連休で、このブログの話題用にネットの情報も見てはいたのですが、それらが吹き飛んでしまうような一面見出しが出てきました。

9/23の日経一面です。

男性の育休促進へ助成金
厚労省、子育て・仕事両立支援 女性に託児付き職業訓練
2015/9/23 2:00[有料会員限定]

男性の育休をとった、その会社にお金を渡すということです…。最初の5人まで?
大切な税金。税収の倍近い借金を毎年重ね、そんな運営をしている財政のなかで、こういったお金の使い方です。

主に中堅・中小企業に男性従業員の育休を根付かせる呼び水となりそうだ。

本当にそう思いますか?呼び水よりも焼け石に水ではないでしょうか。

育児と仕事の両立を目指すんだったら、もっと違うことにお金を使ったほうが良い気がします。例えば保育園の設置に際して「うるさいから保育園反対!」なんて言っているご家庭に防音窓工事を助成する…ようなこと。こちらのほうがそのことによって喜ぶ家族が多いのではないでしょうか。

それにしても気になる言葉

女性の約6割は出産を機に退職する。女性の労働力底上げには退職を減らすか出産後の復帰を増やす必要がある。結婚を経験した女性を対象とする国立社会保障・人口問題研究所の調査では「子どもが3歳くらいまでは育児に専念した方がいい」との回答が77%あった。

まだ3歳児神話なのですか?「育児に専念」というのが、専業主婦で朝から晩まで付きっきりなんていう必要はまったくないのですが。

ただ経済界には「ITなどの進歩は急で、3年も休むと復職やキャリアアップが難しくなる」(金融機関)との声もある。新制度で育児と技能向上が両立できれば女性の復帰がしやすくなる。

キャリアチェンジだったり、復帰時に違う職業につけるような社会だったら話は違うのでしょうに。雇用が流動的ではない社会とセットで変えないとどうにもならないと思っています。

連休前のエントリの最後の言葉が「この国はどこに向かっているのでしょうか」でしたが…連休明けての話題も同じ気持ちになりました。

この国の優先順位

こんにちは。シンカ代表の手島です。

昨日の参院の安全保障関連の決議の様子、どうなんでしょうか。
我が家の娘たちも夕刊に載っている写真をみて、「これは何をしてる写真?」と言ってました。

※日経新聞のサイトより
96958A9E93819481E3E59AE7EB8DE3E5E2EBE0E2E3E79F9FEAE2E2E2-DSXMZO9187995018092015EA2001-PB1-2

我が家にはTVがないのでニュースの映像は流れてきません。ニュースサイト・Youtubeなども見ていません。呆れるだけでしょうから。

「クラス会で委員長が”じゃあみんなで多数決でいいかな”って言おうとしているときに、負けそうな意見のひとが、委員長にそんなことを言わせないように口を塞ごうと大勢で詰め寄っているところ」

とは言いましたが。いろんな人のそれぞれの意見があるでしょうが、私は「郵政民営化」を争って解散総選挙で民意を問うたんだったら、今回の案件は、それ以上にきちんと議論するべきものだと感じます。その上で決まった方向ならちゃんと従いますので。

今朝の日経新聞でも、大事なことがあるじゃないですか。

消費税軽減、次々と新案 財務省「マイナンバー」提示見直しへ
専用カード・携帯で 方向性なお見えず[有料会員限定]

税金問題、社会保障をどうするか。
働く女性が輝くなんて言いますが、安心して預けて仕事していける社会なのでしょうか。子どもを産んで育てて、そして働く…。現在時点で経済に社会保険に貢献し、さらに将来の日本の担い手になる子どもを育てるなんて、外で軍事活動するよりももっともっと大切な未来志向な活動だと思います。それを放置して安全保障の議論している場合かと。本当に残念に思います。

この国は、どこに向かってるのでしょうか。

9/17ニュース「小学生の暴力 過去最多 」

こんにちは。シンカ代表の手島です。

今朝(9/17)の日経新聞の社会面にこんな記事がありました。

小学生の暴力 過去最多
昨年度1.1万件、低学年で増加顕著 [有料会員限定]

image2

各地の教育委員会へのアンケートでは「教師が小1に何度も蹴られ、病院で受診した」「登校中に通行人から注意を受け、暴力をふるった」などの事例も寄せられたという。

「感情のコントロールがうまくできない児童が増え、ささいなことで暴力に至る」との回答があった。
加害児童数は小1が621人で、学年別の統計を始めた06年度に比べると約5倍に、小2は1017人で約4倍にそれぞれ増えた。小5は約3倍、小6で約2倍で、全学年が増加傾向の中でも特に低学年が目立つ。

だそうです。

絶対数は少ないので、遭遇する可能性は高くないとも言えそうですが、増えているということは確かなのでしょう。私の娘たちはいわゆる”お受験”をして入ってくる小学校ですので、小1でそういう問題児になる子はほどんといない環境でしたから、なおさら実感が持てません。

この調査の結果から、どういう分析がなされ、どういう対策が練られるのか非常に興味があります。

怖いのが「3歳児神話」ではないですが、「やっぱり子どもが3歳くらいまでの小さいときは”母親”が付きっきりで愛情を注ぐべきだ」なんてことになってしまわないかということですね。それとこれとは別問題。母親ではなくても、付きっきりではなくても、ちゃんと自己肯定感や思いやる気持ちは育ちますから。

「なんちゃってマスオさん」

こんにちは。シンカ代表の手島です。

「なんちゃってマスオさん」と言う言葉が日経の記事にありました。

働き方・人間関係
「なんちゃってマスオさん」たちの気遣い、ひと工夫
妻の実家の近くに居住
2015/9/14付    [有料会員限定]

子育てなどの支援を受けやすいよう、妻の親の家の近くに住む例が増えている。婿入りまではしないものの妻側の助けを借りて暮らす夫は「なんちゃってマスオさん」というべき状況だ。

ということだそうです。

image1-3記事に出てくる例は、分かり易く脚色もしてあるでしょうが、世の父親が「これ幸い」にしてしまっては良い夫婦関係・家族関係は築けないですよね。

私も、妻の母(私からみたら義母)が名古屋から1−2週間単位で手伝いにきてくれます。子ども2人がまだ保育園のころ、ほとんど一緒にくらしていると思うほど頻繁に手伝いにきてくれている時期もありました。

普段、私が食事や子どもの弁当を作っているので、私がとても楽になるのです。そうすると自然と感謝や気遣いも出てきます。
土日で私が家にいるときは、子どもの面倒や時には食事もやりますし、義母が久しぶりに東京の友だちと会う、美術展に出掛けてくると言うような用事はぜひ積極的に出掛けてください、とも思っていますし、義母もそういう時間を楽しんで作っているようです。

なんちゃってマスオさんの話しは、結局のところ、夫婦の普段からの役割分担がどうだったのかということなのでしょう。

もともと1家族分の家族の仕事を母1人でこなしていたものに、祖母がきたから祖母50%:母50%にするのでは「なんちゃってマスオさん」でしかなく、普段から50%:50%(が理想だと私は思いますが)で父(夫)・母(妻)がしている家事に母が加わって3人で33%ずつになる…としなければならないということだと思いました。

我が家は義母が手伝いにきてくれるとくると、平日が祖母90:父5:母5といったところ。5は子どもの学校の宿題や準備に口挟むくらいでしょうか。甘え過ぎとは思ってまして、その分、土日は私がやらなきゃとは思っているつもりです。お義母さん、いつもありがとうございます。

我が家が騙されかけた実録

こんにちは。シンカ代表の手島です。

昨日のエントリ(↓)に引き続きでオレオレ詐欺について、お恥ずかしながら私の実家のお話しです。

オレオレ詐欺(振り込め詐欺)で狙われるのは弱者ではない? | Synca Blog

先日、平日の昼間に私の親から着信があり、何か事故が起きたときしか電話がないので、へんな胸騒ぎを感じながら出たのですが
「あんた、さっき電話かけてきた?」
「昨日の入院はどうだったの?」
「で、300万円は本当に必要なの?」
といった感じで聞かれました。

「え?何のこと?」と私。

母親はすっかり騙されてしまい、周りにいた私の父とたまたま実家に帰っていた妹とに「本人の電話にこっちからかけてみろ」と言われ、何とか我に返ることができたようです。

私の母親が騙された手口はざっと次のようなものだそうです。

ある日の夜に
「高熱出して大変で」「いま救急外来にきて処置してもらってる。妻に付き添ってもらってる」「携帯壊れちゃって会社の携帯からかけている」のような話しで、単に体調崩して大変だ…という話しだけ。そして翌朝に「いやぁ点滴打ってすっかりよくなったけど、実は…」「株で失敗したから300万円貸してくれ」というストーリーだったようです。

最初の晩の病気の話しですっかり心配し、疑うことが出来なかった様子。周りで話しを聞いていた私の父親と妹は冷静で「おかしい。ちゃんとこっちからかけて本人に確認すべき」ということになったので助かりました。

いろんなシナリオで本人をその気にさせる手だてができているみたいですね。

ただ気になるのが、私の母が言うことなのですが、相手は救急病院に行ってるときに妻の名前を語ったということです。「○○子と一緒にいるから大丈夫」というようなことだそうです。

もし本当だとすると、“夫婦の名前を知っていて、かつ実家の連絡先が分かる”という情報が渡っているということですよね。その上でストーリーを考えることが出来るのなら、かなり向こうが有利な戦いなのではないでしょうか。

実際に身内にこういった事件が降り掛かって、改めて怖い世の中だと思い直しました。
油断は禁物です。
備えすぎて困ることはないと思いますので十分に警戒してください。

オレオレ詐欺(振り込め詐欺)で狙われるのは弱者ではない?

こんにちは。シンカ代表の手島です。

日経ビジネス誌の記事にオレオレ詐欺(振り込め詐欺)の話題がありました。
実はつい先日、私の母親がひっかかりかけたのでみなさんにも気をつけていただきたいと思い、取り上げます。

健気なお年寄りがひどい目に遭うニッポン
高齢弱者を狙い撃ちする“外道犯罪”の実態

記事の冒頭にこんなくだりがありました。

「どうせ頭が悪いから詐欺に引っかかったんだろう。自己責任だ」「老人はお金をたんまりと蓄えているのだから、多少はいいんじゃない」
高齢者を狙い撃ちする「オレオレ詐欺(振り込め詐欺)」。社会問題としてクローズアップされる反面、被害者に対する世間の目は厳しいのが現実だ。特に、若い世代には「自業自得」だと突き放した意見を持っている者が少なくない。

確かに、年金問題なんかを考えると「ちゃんともらえるだけ幸運な世代だな」と思うことは確かですが、だからといって「詐欺にあっても仕方ない」とは全く思いません。この冒頭だけは賛成できませんが、それ以外はこの記事に取り上げられている事件で騙されてしまった方のお話しはいたたまれなくなります。

記事をご覧になっていただければ詐欺する側はチームで手が込んでいる様子がよくわかります。

でも、この記事は”社会的弱者”だったり独居老人ばかりが被害に遭っている…というような記事という印象があります。

警察幹部はこう打ち明ける。「オレオレ詐欺の被害に遭う高齢者の大半は社会的弱者だ。公営住宅の住民が多い。診断は出ていないが、軽度の認知症の高齢者も少なくない。犯人は電話でそういう人物を巧妙に嗅ぎ分け、ワナを仕掛ける」。
取材中、最後まで犯人に対する怨嗟を口にしなかった。

確かにそういう側面はあると思うのですが、アタックされた私の実家はそんなプロファイルではありません。夫婦健在。いまのところ全く痴呆の症状もなく、旅行にゴルフにと元気に遊び回っているのにひっかかりかけたのです。

ひと事だと思って心の準備をおろそかにしないためにも、お恥ずかしいですが騙されかけた我が家のお話しを、後日のBlogで紹介します。

 

個人情報保護方針