7月, 2015
「文系」「理系」で何を学ぶのか
こんにちは。シンカ代表の手島です。
昨日の朝日小学生新聞のトップ記事が
「文系」か、「理系か」どう考えればいいの?
という見出しでした。
ということで、その概要を伝える記事でした。
と続いていきます。小学生が将来何を学びたいか…を早くから考えることは良いことではありますが、果たしてこの記事を読んで子どもたちはどう思うのでしょうか。
なんでこんな記事が?と思ったのですが、先月、こんなニュースがあったんですね。
その学部、本当に必要? 全国立大に見直し通知、文科省
高浜行人2015年6月8日19時18分
「国立大、文系見直しを」 ニーズ踏まえ廃止・転換促す 文科省通知
2015年6月9日05時00分
今週7/29付けで日経新聞の社説にも取り上げられていました。
大学を衰弱させる「文系廃止」通知の非
2015/7/29付
かねて文科省は国立大に、旧態依然たる横並びから脱し、グローバル化や大学ごとの特色を出すための取り組みを求めてきた。その方向性自体は理解できる。
しかし今回、人文社会科学だけを取り上げて「廃止」にまで踏み込んだのは明らかに行き過ぎである。文科省は「廃止」に力点は置いていないと釈明するが、大学側への強い威圧と受け止められても仕方があるまい。
なんか、”大人な事情”がいろいろあるようです。
私はまさに団塊ジュニアのどまんなかの世代で、だた通っただけ。何が身に付いたか?は非常に恥ずかしい4年間ではありました。
これからの大学、学び舎はそうであってはいけないと漠然と思っています。
今の子どもたち、これからの子どもたちが「大学で学びたい」と思い、そこで学んだことを社会に活かす、自身のキャリアに活かす、グローバルにフィールドを広げる…と期待と希望が持てる学校になってくれることを期待します。
保育園料に月額12万円超を払ってでも!?
こんにちは。シンカ代表の手島です。
最近のエントリでは育休退園の問題を取り上げていますが、そもそも「保活」「待機児童」が異常な状況だというのを思い知らされる記事にも事欠きません。日経新聞、日経DUAL誌共通の記事から紹介します。
0歳児と満員電車で40分、保育園料は月額12万円超
2015/7/16 6:00
ところが調べるうちに、「就業していないと保育園に入れるのは非常に難しい」ことが分かってきて。募集要項を読むと、今仕事をしておらず、求職中の状態だと点数がかなり下がってしまう。「フルタイム8時間の共働き」という状態でないと保育園に入れないのが「大前提・オブ・大前提」ということを理解しました。
仕事が無くなったら、保育園どころの話ではない…。それで、慌てて産休中に転職活動を始めたのです。
保育園に入れるために仕事をする…なんか本末転倒、主客逆転のように感じます。
育休退園問題だけではなく、そもそも子どもを産み、育てることが楽しい社会にするための道のりは遠く、いろんな問題が複雑にしかも強固に絡まりすぎていると感じます。
7/29ニュース「育休退園」の仮差し止め却下
こんにちは。シンカ代表の手島です。
何度もこの問題ですみません。地裁の判断が出たという記事を見たものですから。日経新聞の記事を引用します。
所沢の「育休退園」仮差し止め却下 地裁、母親らの要望認めず
2015/7/29 1:43
まずは退園についての仮差し止めということですね。事情により継続もできるという運用なので、強制的に退園差し止めはできないということなのでしょうか。
ということなので、この制度自体についての判断は別の話しのようでした。
私個人の意見はまだ変わらず「待機児童が多くいる状況での一時退園制度はやむを得ない」です。
一時退園問題の行方
こんにちは。シンカ代表の手島です。
例の第二子の一時退園問題ですが、日経新聞の夕刊に取り上げられていました。
2人目産んで育休取るなら…「上の子は保育園やめて」
所沢でルール導入、働く親に第2子の壁
2015/7/27付[有料会員限定]
退園に賛成か反対かだけでは決着がつかない問題ですよね。待機児童の問題が抜本的に解決されない限りどうにもならないです。
昔は一時退園が主流だったということ。お恥ずかしながらはじめて認識しました。私も第一子が2003年産まれ。第二子のときも預けられていたので、こういう問題は実感がもてませんでした。
この不公平感を感じるな。我慢しろ。というのは酷ですよね。
私の娘たちが通った保育園では、0歳児クラスは6-8人程度の定員でしたが最終学年の5歳児クラスだと24人もの定員だったと記憶しています。
こういうような保育園であれば、第二子の入園が確保できれば上の子も同じ保育園に…ということはそんなに難しくはないのではとも思っているのですが、地域によって事情は異なるのでしょうか。
解決策を講じる自治体もある。静岡市は14年10月、市独自の3園目の「待機児童園」を開いた。認可保育園に入れなかったフルタイム勤務の両親を持つ0歳から2歳の子が対象だ。同市は上の子が2歳児までの場合、育休退園を実施する。職場復帰のときに「預け先が見つからない人の一時的な保育の受け皿として必要」(同市)と市内3カ所に待機児童園を設けた。
第1号の「おひさま」開設には約8800万円を投じ、認可園同様の保育士配置と保育料にした。育休退園した子どもたちも利用する。申し込んだ園が空くまでの利用で「最短で1カ月、長くても年度内にほぼ全員転園できている」(鈴木洋子園長)。
これはすごいですね。ここまでの費用をかけて対策してくれる自治体は素晴らしいです。
国が…といっても、政治家や行政のトップの人たちは自分のこととして苦労したことがないので、実感が薄いのではないでしょうか。
スマホについての親子の会話
こんにちは。シンカ代表の手島です。
この週末に家族でクルマで出掛けているときの話しです。
都下から都内に向かって走らせていると、年金機構の本部ビルの前を通りかかりました。特に私が何か言ったわけでもないのですが、小6の長女が「あっ。ここは個人情報が漏洩したところでしょ!」と気づきました。
個人情報って何だ…方面の話しもあったのですが、小3の次女が「どうやって漏れちゃったの?」と興味を持ったので、漏洩というか悪い人からアタックされる脅威についての話しをすることになりました。
「知り合いに成りすまして、何かの案内メールを装って、メールを開けるように仕向けてあったらしい。そのメールを開けちゃったら、悪いヤツらにつながっちゃって、パソコンや年金本部にある情報がごっそり抜き取られちゃうんだよ」
「成りすましメールを開けちゃいけないなんて言われても、お父さんもお母さんもわからないし、実際には難しい」
「悪意のある人は、どんな手を使っても近寄ってくるから、対策をしても”いたちごっこ”だよ」
というような話しをしました。
その話しの流れでスマホについて、ちょうど先週取り上げた話題にあった例を使って話しをしました。
- こういうメールがきたら開けちゃいけない、とか、ちゃんと使い方がわかっているか?
- 悪意を持った人のメールやメッセージを受け取らないような設定が自分でできるか?
- 新宿の歌舞伎町ってきらびやかで賑やかで怪しげな人たちが多いところわかるでしょ?
そこに子どもが1人で出掛けるようなもの。怖そうな人から声をかけられれば逃げるけど、ひょっとしてすごく親切な風に声をかけられたりするかもしれない。そういう場面でもちゃんと自分で自分を守れないといけない - 何年生からいいよというわけではなく、そういう危険なところだということがわかり、危険を回避する術をわかるようになってからじゃないと怖くて持たせられない。
というようなことを話しをしました。
我が家は西武新宿線沿線なので、新宿を使うときは歌舞伎町の近くを通るので、歌舞伎町というところがどんな雰囲気の場所なのかを知っていることが今回は有利に働きました。
小6の長女も、普段は論破されまいとして反論したり持論を言ったりするのですが、昨日ばかりは神妙に聞き入ってました。
具体的な脅威がわかれば、むやみに欲しいと思わなくなるのでしょうか。あまり怖い話しばかりして、周りの友だちに「何で持ってるの?危ないんだよ」と余計なお節介になってもいけないのですが、時にはちゃんと話しをしなきゃいけないなと実感しました。
◆参考エントリ
子どもとスマホ。子どもとLINE。 | Synca Blog
子どもとスマホ。子どもとLINE。
こんにちは。シンカ代表の手島です。
子どもにスマホ子どものSNSに関する話題で、日経新聞にあった記事を取り上げようと思っていたのですが、たまたまネットで中学生のLINEイジメの実話レポートがあって、非常に怖かったので取り上げます。
まずは日経新聞の記事から。ルール作りのための話しに、良い具体例がありました。
SNSで「友達の友達」はNG スマホっ子 悪者から守る
使う場所と時間、親子でルールを
2015/7/15付日本経済新聞 夕刊[有料会員限定]
具体的な例を挙げましょう。夜遅くまでにぎわう繁華街の入り口にあなたの子どもを立たせたら、無事に帰ってこられますか?
子にスマホを持たせるのは、一人で繁華街の入り口に立たせるのと同じ。知らない人に声をかけられたとき、適切に対応できるか。警戒心が十分ある子なら無視できるので大丈夫。反対にだまされそうな子は一人で繁華街には行かせられません。スマホも渡さないほうがよいでしょう。
この例えはなるほどなと思いました。
そうですよね。まずリアルでいろんな体験をし、それこそいじめる・いじめられることも学んでおいてからじゃないと分からないのかもしれません。もちろん、そんな体験は避けたいところではあるのですが。
と、ぐるぐる考えていたら、こんな話題の記事を見つけました。
ノンフィクション作家・黒川祥子さん取材
中学男女24人『集団LINEいじめ』解決に立ち向かった父の奮闘実話
2015年07月18日(土) 05時00分
〈週刊女性7月28日号〉
興味ある方はご覧になってみてください。これ実話??というような内容です。
LINEにかきらずチャットツールは裏で(陰で)つるむことが容易な道具ですが、中学生くらいだとここまでエスカレートしてしまうのですね。歯止めがきかないのでしょう。今回の例は親が介入できた稀なケースだとは思うのですが、親離れしていくはずの年頃のときに、どう感づくことができるのか…すごく難しい問題です。
“所沢市問題”の続報
こんにちは。シンカ代表の手島です。
日経ビジネス誌のコラムで久しぶりに所沢市の「第二子出産時の一時退園問題」を目にしたので、今どうなっているかをネットで見てみました。
親同士のやっかみが生んだ育休退園問題
「第2子以降の方が入園に有利」という現状
武田 安恵2015年7月22日(水)
だそうです。この筆者の方もお子さんいらっしゃるようで「保活」もし、第二子のことを考えていらっしゃるようです。わが身のことと思えば気が気ではないでしょう。
この問題は、一時退園しなければ「なんで育休が取れて仕事に行っていないのに保育園に預けられるの?」という不満があがりますし、一時退園すれば「なんで一度入ったのに出なきゃいけないの?」という不満が出ます。
両立させるには、保育園をたくさん作り保育士さんをたくさん確保しないとなりません。それが叶わなければどちらかに”寄せる”しかないですよね。
所沢市のwebサイトに、目的も明記されていました。あくまで行政側の都合の主張ですが、きちんと謳っているところは評価すべきではないでしょうか。
【所沢市webサイトより】
育児休業中の保育について
更新日:2015年7月14日
(中略)
家庭での保育が可能な児童に一旦退園していただくことで、現に就労等により保育が必要で入園を待っている児童が入園できるようになります。
NHKのサイトに問題の解説も載っていましたので、リンクを貼っておきます。
“育休退園”
2015年06月27日 (土)
ちょうど退園対象時の継続を認める…というニュースもあったのですね。
育休退園制度 原告2人に通園継続認める
7月22日 18時43分
評価基準を透明にしてしまうと、完全なる点数競争になりますし、ファジーなところを残すと、疑心暗鬼が広がりそうですし。どちらにしても難しい問題ですね。
皆さんはどうお考えになるでしょうか。
■参考エントリ
所沢市の一時退園問題に思うこと | Synca Blog
2015/6/29
子連れ投票がそんなに重要か!?
こんにちは。シンカ代表の手島です。
昨日(7/21)の朝刊にこんなニュースがありました。
「子連れ投票」全面解禁 来夏から、投票率向上狙う
2015/7/21 1:20[有料会員限定]
私も以前、娘を連れて行ったら入場を断られたことがありました。 将来、選挙とそして政治に興味を持ってもらいたいと思っても現場を見せられないやるせなさを感じたことを覚えています。
静かじゃなきゃいけないのですかね?周りが騒がしいと違う人に投票しちゃう?
子どもの歓声、嬌声が「ノイズ」「騒音」になってしまう世の中はほんとうにいやですね。
でもですね、そもそもの目標が、今回の記事の冒頭にも書いてありますが
ということであるならば、私としてはインターネット選挙を実施すれば投票率は上がるという考えです。子どもの”騒音”も心配しなくていいですし。もちろんネットだけってなると、そういう環境が無い人どうするの?ということにはなるので、現状のような投票所も必要で、その中にネット端末が設置されてればいいと思っています。
そうすればもう誰も逃れられないと思うんです。 かつ、マイナンバーと紐つけて、投票していない人は税金を上げるなどペナルティーを科しても良いじゃないですか。「選挙に行かない人は少し議員の給料の負担を多くしてもらいます」のように。あくなで、投票率をあげるための施策ということでしたら。
投票率があがると何かよくないことがあるのでしょうか。また、ネット選挙ができないのは、既存の投票所設置設営に関して何か大きな利権があるのでしょうか。いつか時間があったら調べてみましょう。
東京少年インディアンクラブ様「見沼田んぼで泥んこ遊び」同行しました
こんにちは。シンカ代表の手島です。
昨日(7/20祝日)、当社サービスのSMILESQUARE(スマイルスクエア)の第1号ユーザーでいらっしゃいます東京少年インディアンクラブ様の「見沼田んぼどろんこ遊び」に同行させてもらいました。
熱中症も心配されるほどの真夏の暑さでしたが、子どもたちも元気いっぱい!泥だらけになって遊んできました。
年長さんと小1の男子のみ参加者4名にスタッフ2名というこぢんまりとしたイベントでしたが、東京少年インディアンクラブのスタッフのプロデュース力に関心しきりでした。
都会で暮らす子どもたちに、泥んこで遊ぶ、生き物に触れる…しかも親から離れて、「自分のことは自分でする」環境で「親の目を気にしないで遊ぶ(汚す!)」の両方ができる時間はとても素晴らしいなと思いました。
SMLIESQUAREはこういった活動がもっと世に知れわたって欲しいと願って立ち上げました。多くの団体に使っていただき、多くの人がいろんなイベント・体験を楽しめる場所になるようこれから育てていきます。
後日、SMILESQUAREポータルサイトに同行レポートも掲載しますので、お楽しみにしてください。
夏休みの子どもの居場所探し
こんにちは。シンカ代表の手島です。
我が家の次女は一足早く昨日が終業式、本日から夏休みとなりました。小学3年生で学童保育があるので日中は学童ですごします。私にとってはお弁当作りの日々が始まりました。
そんな夏休みの学童保育についての話題が日経新聞の地方面・東京版に載っていました。
夏休みに居場所 小学生おいで
三菱地所やティップネス、都内で運動・お菓子作り[有料会員限定]
合わせてこんな記事も
放課後の受け皿足りず[有料会員限定]
前者の記事の中で紹介されている一例はこんなものでした。
だそうです。
やっぱりそれなりにかかりますよね。また丸の内など都心中の都心での開催ということはそこまでの送り迎えも考慮しないといけません。
お金と場所という制約で参加できるご家庭はだいぶ限られてしまうのかなと思ってしまいました。
やっぱりそれなりにお金はかかります。そうすると第二子以降を持てないとか、そもそも子どもを諦めようとか…になってしまいますよね…。
せっかくの夏休みスタートに相応しい話題と思って取り上げたのですが、思いがけずネガティブに考えてしまいました。