このギャップが埋まらないのはどうして
こんにちは。シンカ代表の手島です。
保育士の給与の低さを取り上げたところなのですが、同じ日の日経MJ新聞(=日経流通新聞)の1面が、サービス業の業績についての記事で、「保育業界が伸びている」ということが一番大きく取り上げられていました。
なんという皮肉でしょう。
業界としては右肩上がりなのに、働いている人は不満だらけ。
この矛盾はなんなのでしょうか。
EconomicNewsというサイトにこんな記事がありました。
保育士らの92%が「給与に不満」、理想と現実のギャップは「100万円」
2015年06月07日 14:33
潜在保育士がなぜ潜在してしまうかという話しの中で
理由のひとつが、子供の命を預かる重労働に見合わない「賃金の低さ」だ。保育士の転職支援サービスを手がけるウェルクスが、保育士・幼稚園教諭らに対し「現在の年収に満足しているか」尋ねたところ、実に92%が「満足していない」と回答した。ほとんどの保育関係者が、年収に不満をもっている。
ということです。ある関係者のコメントとしてこんなことも取り上げられていました。
「出勤日数も多く、16年続けているのに手取り15万。ありえない(30代)」など、賃金の低さ、昇給の少なさを訴える声が目立つ。
かといって、誰かが搾取している、分かり易く言えば、保育園運営社だけが“お金持ち”なわけでもなさそうですが、どうでしょう。世の中にニーズが合って業界規模も広がっていくのに、賃金が上がらず働いている人が不満だらけというお仕事が長く続くと思えません。