続・病児保育施設を整備するだけじゃ足りなくて
こんにちは。シンカ代表の手島です。
3日連続で同じニュースに関連する話題ですみません、今日まで引っ張らせてください。
急病の子 預けやすく
厚労省、保育施設の普及後押し 看護師常駐求めず
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記事中にこんなことが書いてあったのですが
私の経験則ではこれは難しいです。現実的ではないと思ってしまいました。
・保育園から「熱が出てます」と連絡が親に来る
↓
・親から病児保育所に迎えの依頼をする
↓
・病児保育のスタッフが迎えに行く
↓
・保育園がその人に引き渡す!?
「病児保育のスタッフです」と本人が名乗っただけで、保育園がその園児も会ったことの無い人に引き渡せるわけがないです。
かつ、親としてもどんな病状か子どもの様子も自分の目でみないで他人に任せられるのでしょうか。看護師もいきなりその子と初対面で病状をわかるのものなのでしょうか。
保育園側も初対面の人に子どもを引き渡していいのか。そして小さい子どもはその人に付いていくのか。ただでさえ体調悪いのに。
いつ病気になるかわからない、常勤しているわけではないスタッフの誰が迎えに行くかわからない…という状況で、事前に病児保育所と保育所の間で身元確認をし、子どもとの顔合わせをどうするか…という点を克服しないと、記事中のストーリは実現できません。
病児保育所という器を用意するだけではなく、昨日の話題のような親や働く側の環境も含め、いろんな方向から詳細を詰めないと、記事にさらっと書かれているように簡単にはいかないはずです。
ただ、できない!とばかり主張していてはだめで、この難しいところだからこそシンカとしても解決策を見いだしてビジネスチャンスとすべし…なのでしょう。
せっかくの施策なので「絵に描いた餅」にならないよう“イノベーション”が必要ですね。
はじめまして。病児保育施設を運営している山口と申します。厚労省の方針は確かに病児保育施設の増加につながるとは思います。ただ、質の確保も同時にしなければならず、簡単では無いと思います。
また、看護師常駐に関しては明確な基準がないのが現状で、私の所のように医師がすぐ(10秒以内)駆けつけられる様なところでさえ、原則看護師常駐が必要とされているので、早く実態に即した基準を作って欲しいと思っています。
施設側が子どもを迎えに行くサービスは、確かに安全面でクリアーしなければならない問題が多く、簡単にはいかないでしょう。私が園医をしている保育園なら問題ないでしょうが、可能であっても限られた園にしか対応が困難かな、と思います。
好き勝手なコメントをしてしまい、失礼いたしました。
はじめまして山口さま。blogご覧いただき、コメントくださりありがとうございました。
実際に病児保育施設を運営されているとのこと、子どもたちの急変のリスクと向き合ってらっしゃるお仕事に頭がさがる思いです。
10秒で駆けつけられるにもかかわらず…というのは辛いですね。“柔軟に”というのが難しいのでしょうが、無駄な制限はなくすべきです。今回の施策の流れを注視したいです。
日々のお仕事頑張ってください。ありがとうございました。