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3/9日経首都圏版『保育所整備、追いつかず 』
こんにちは。シンカ代表の手島です。
今朝の日経新聞の首都圏・東京版は23区の保育所が足りない=入所希望者が大幅増加しているというニュースでした。
子育て2017
保育所整備、追いつかず
4月入所希望者、23区で5000人増 中央区16%増、渋谷区15%増
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片や人口が減り、労働力が足りないと言い、一方ではこの惨状。厳しい時代になっています。
私が入院中には以下のニュースも目にしました。待機児童に限らず、次にどういう世の中を目指すのか若い世代が希望が持てるようになるでしょうか。
待機児童解消へ6月に新プラン 首相表明
2017/3/4 19:41
WOMAN SMART
キャリア
待機児童ゼロ目標達成、また断念? いらだつ保護者
働く女性増加 「保育園」追いつかず
2017/2/27 日本経済新聞 夕刊
■参考エントリ
「待機児童は“官製失業”」 | Synca Blog
「またベビーブームがくる」?
こんにちは。シンカ代表の手島です。
日曜日の日経の紙面「日曜日に考える」がこんな話題でした。
砂上の安心網教訓を探る(3)「またベビーブーム」の楽観
子育て支援充実阻む 予算増えず少子化加速
記事を抜粋しますが、なんだか笑っちゃうくらいダメですね。ここまで実態と乖離できるなんてすごいです。
もう手遅れなんでしょう。この状態でどう国を延命するかを考える時期なのではないでしょうか。
今朝の朝日小学生新聞の一面にあった小さな記事
「待機児童」!
安倍首相の2017年度の待機児童ゼロが難しい見解を取り上げています。
”働く女性の数が、当初の見積もりより多くなったことを理由にあげている”とのこと。
『一億総活躍』『すべての女性が輝く』のではなかったでしたっけ?
東京都だから発信できることも
こんにちは。シンカ代表の手島です。
小池都知事が築地市場の移転問題などで話題を振りまいているようですね。
そんな都知事に関連して、先週はこんなニュースがありました。
小池都知事、待機児童対策に補正126億円
2016/9/9 21:37
東京都だけ対応してもダメでしょうにと思いながら記事を追いましたが、
というくだりもあり、ぜひ取り組んでいただきたいと思いました。
局所的な自治体だけで待機児童に取り組んだって限界があります。
もちろん「ほら、限界ですよ」と示すために頑張ることもアリだとは思いますが。
並行して、家族の時間をもっと取れるような長時間労働の問題解決や、育休したあとにも転職ができるような雇用の流動性や再キャリアが当たり前になるような制度・世の中にする…など人も多いし、問題も多くて深い東京だからこそ発信できることもぜひ取り組みたいです。
「ミニ保育所から卒園児送迎」というニュースが読みづらい
こんにちは。シンカ代表の手島です。
今週あったこんなニュース、こんな記事。
最初に読んですごく難解な日本語に感じたのですが、みなさんはいかがでしょうか。
ミニ保育所拠点に卒園児送迎 近隣の保育所に 親の利便性向上へ厚労省が支援
2016/8/24付[有料会員限定]
一度読んですんなり理解できなかったんです。私のどんな先入観がそうさせているのか。
ようは、最初に通った小規模保育施設を年齢制限で転園で出ていったとしても、継続して朝そこに預けてよい。なぜなら、そこから転園後の保育園に送迎してくれる…という制度だということですよね?
そう読み取るまでに何度も読み返してしまいました。
でも、実際の運用を考えたときに、保育園に預ける人たち行き交うところに、まさかクルマで送迎にこないですよね?交通の導線がとても気になってしまいました。
よほど路線が集約され、かつ朝の預ける親が重ならない時間帯ではないとクルマの送迎は難しく、かといってクルマを使わなくて良い距離だとしたら、預ける親が最初からその園まで行った方が引継ぎ漏れなど考えると結局安心できるのかななんて思ってしまいました。
定着するのか、興味持って見守りたいと思いました。
競馬場に保育園
こんにちは。シンカ代表の手島です。
昨日も紹介した日経新聞の総合面の連載の2日目は保育所設置についての話でした。
迫真
待機児童ゼロへ 壁崩せ(2)目の前は競馬場[有料会員限定]
大井競馬場の駐車場にできる保育園。交通事故が起きないことを願うばかりです。
公園への設置に揺れる杉並区
いろいろ壮絶な感じがして、言葉が出てこないです。
「保育士争奪戦」
こんにちは。シンカ代表の手島です。
日経新聞の総合面に連載の記事が始まりました。
迫真
待機児童ゼロへ 壁崩せ(1)保育士争奪、舞う現金
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初任給の上乗せくらいでは同業他社と差がつかない。秘策の一つは「現ナマ」攻勢だ。
「ウチの首都圏の保育園で働いてくれるなら入社時に10万円支給します」。採用担当の小林弘輝(30)は北海道から沖縄まで、27都道府県の保育士養成校約100校を訪問し、学生を口説く。
保育士の募集がこんなことになっているのは知りませんでした。
「お金に釣られて」どうなるのかわかりませんが、預ける身としては、軽い気持ちで就くということは避けてもらいたいという本音はあります。
一方で、重責を担う仕事ですから、相応の報酬をもらって然るべきだと当然思っていますが…
質が悪い人たちは淘汰されるのでしょうが…お金で釣るのではなく、何か本質なところで決まると嬉しいのですが、何が本質なのでしょうか。
日経新聞「経済教室」の少子化対策論
こんにちは。シンカ代表の手島です。
日経新聞の中ほどにある「経済教室」というページ。様々なトピックスの議論が載るのですが、今日は少子化対策についてでした。
「ではどうするか?」がなかなか見えてこず、悲観的な事実確認ばかりの印象で、下巻が待たれます。今日は私が驚いたところを引用して、明日の論を楽しみにしたいと思います。
経済教室
少子化対策に何が必要か(上)思い切った財源投入急げ
保育士賃金や教育費支援 駒村康平 慶応義塾大学教授
- 近年の出生数は1973年の209万人をピークに一貫して減少しており、最近はほぼ100万人となっている。
- 15年の合計特殊出生率は1.46と、前年の1.42と比べて約2.8%改善している。しかし15年の出生数は100万6千人で、過去最低の14年の100万4千人をわずかに2千人(0.2%)上回ったにすぎない。
- 今後の出生数を左右する女性人口と年齢構成という2つの要因は、今後もマイナスの方向に働くと見込まれる。
- 政府は90年代から00年代という少子化対策にとって重要な時期を逃した。
- 社会経済構造が急激に変化した90年代から00年代にかけての子育て支援、家族政策の停滞は歴史的な失態と評価できる。
- 政府は今年6月に閣議決定した「ニッポン一億活躍プラン」で国民の希望出生率1.8を目指すとしている。近年、出生率がやや上向きとなっているので1.8の実現も可能なようにみえる。しかし前述したように、今後は親になる可能性のある女性の数が減るため、出生率上昇だけでは出生数の改善につながらない。
- 出生数を維持、あるいは増やすには、女性人口の減少による負の効果を打ち消すほどの大がかりな少子化対策、子育て支援政策を実施する必要がある。
- 厚労省によると、認可保育所の待機児童は約2万3千人(15年4月)とされる。
- 厚労省の推計でも潜在待機児童は約4万9千人で、これを合わせると待機児童数は7万2千人になる。
- 待機児童が多いのは都市部だが、都市部では保育士不足が保育所定員拡大の足かせになっている。7万2千人分の保育所定員を確保するには、約1万3千人の保育士を新たに確保する必要がある。
- 実は保育士の資格を持ちながら保育士として働いていない潜在保育士も70万人以上存在する。なぜこうした人材が保育士として働かないのか。その理由は保育士の賃金の低さや労働条件にある。
- 今後、少子化による労働力不足や東京五輪・パラリンピックによる景気拡大が本格化すれば、保育士以外の賃金が上昇し、保育士は一層相対的に魅力の低い仕事になる可能性がある。都市部では保育士確保は小手先の政策では効果は低く、大幅な賃金引き上げなどが不可欠だ。とはいえ保育士の賃金の大半は税財源に依存しているだけに、最終的には財源確保が求められる。
- かつての終身雇用・生活給を軸とする日本型雇用モデルは衰退して久しく、今や非正規労働者の比率は3分の1を上回る。「子どもの学費ぐらい親が出すもの」というのはまさに前世紀の発想であろう。
- 少子化対策の効果はすぐ出ないし地味な政策だが、20~30年後にはあの時の政策転換が歴史の分岐点だったと評価されるだろう。
オリンピックに向けた景気拡大と全体的な賃金底上げって本当にあるのでしょうか…そしてその先に何が待っているのか。
明日の後半の講義を待ちます。
都知事選が終わりました
こんにちは。シンカ代表の手島です。
何度か取り上げたので、結果もスルーするわけにはいかないと思うので、結果だけさらっと。
今回の都知事選挙は小池ゆり子氏が圧勝でした。
朝日新聞デジタルより
東京)小池百合子氏が混戦制す 都知事選
2016年8月1日03時00分
小池百合子氏は都政のさまざまな課題に直面する。
都内の待機児童は4月1日現在で8466人に達し、2年ぶりに増加した。保育所を新設しても、人口の流入などで需要が上回る状況だ。介護の分野でも、特別養護老人ホームの待機者は都内で4万3千人(2013年10月時点)と全国最多。保育士や介護職員の確保も課題だ。
選挙前ですが、NPO法人フローレンスの駒崎さんが有力候補者の比較をされていました。
2016年7月18日
【追記あり】都知事選候補者の子育て支援政策を比較してみた
この中では子育て支援の面では最高得点だったと言っていいのではないでしょうか。
駒崎さんの主張をもう1つご紹介しておきます。
2016年7月17日
待機児童問題のために、新都知事がしなくてはいけない8つのこと(東京待機児童解消八策)
今後の都の取り組みに注目です。
■参考エントリ
都知事選だからオリンピックだからということではなく
こんにちは。シンカ代表の手島です。
昨日の日経新聞に都知事選に関連した話題の記事がありました。
都知事選2016人口急増 湾岸住人の苦労 混雑や子育て環境に課題 「五輪後の街も考えて」
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オリンピックがあるから?ということなのでしょうか。
オリンピックに限らず、大規模複合ビルや街の再開発なんていうプロジェクトは決まって待機児童が増えて大変…ってなりますが、何年も前に建築許可を与えているわけで、そんなことはわかりきっていると思うのです。
それなのに、同じ日の地域面にお隣の区ですが、こんな記事も
子供の育て方、江東区が講座 未就学児の親対象
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待機児童の問題も解消できないでいて、それでいて育て方講座?ですか。
もちろん、これも大事なことであり、講座の内容に不満があるわけではないですが。それよりももっと早い段階で、根本的なところで打つ手はあるのではないでしょうか?と。
人口流入と待機児童の問題は本質的なところで本気で解消する気が無い、何か大きな動機があるような気がしてなりません。
やはり若い世代には
月9万円も覚悟するか、この地に住まないか。子供を持たないか。
の選択肢しかないということなのでしょう。
この国に少子化嘆く資格は無いんじゃないかと悲しくなります。
◆参考エントリ
都知事選2016
こんにちは。シンカ代表の手島です。
さてさて、息つく間もなく都知事選挙です。もう始まってます。
かかる総コストからするとなんと瑣末な問題で…とも思わなくもないですが、また選挙です。
今週の日経新聞の記事より
都知事選出馬へ候補者、五輪・待機児童対策で舌戦
2016/7/13 16:39
都政に注文 これだけは 子育て・防災・五輪
2016/7/15 1:53[有料会員限定]
子育て支援の面で言えば、どの候補の案も現状より良くなるわけで、大差ないと思ってしまいます。
とにかく実行してほしい…それだけです。
杉並区の公園転用問題に介入します!とか、お年寄りに譲ってもらうよう頑張ります!のような主張をしてくれたら拍手喝さいなんですけどね。記事の中では、増田候補が「都も汗をかく」という発言があったのでしょうか。
各候補の主張をよく知り、考えたいと思います