6月 22nd, 2015
時短のメリット享受は相手方に!?
こんにちは。シンカ代表の手島です。
前回のエントリの続きで6/17の日経新聞夕刊の記事にあったことについて。
産後の職場復帰 成功の心得
時短勤務3年内がベスト
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遅い時間に会議を設定され、出席できない場合は、上司に相談して時間を変えてもらいましょう。遅い時間まで働くことを前提にした仕事の仕方を見直すべきなのです。あなただけでなく、職場の皆もハッピーになるはずです。
今回の記事は時短の人向けの文章ですけど、この言葉に付いては、結局のところ社員のみんながそう思わないとダメだということですよね。遅くまでいることが頑張っていることになっては行けません。
残業ありきの働き方が常態化している職場では、実は「定時で帰りたいから時短を取る」女性も多い。一般的に企業にとって時短勤務者を多く抱えるメリットは少ないのだから、企業として無駄な残業をなくす努力が必要です。
実感としてよくわかります。ただ、これを是としててはいけないですよね。社会全体として。
社会全体でみても、残業が当たり前で家庭責任を果たさない夫を多く抱えている企業は、その夫の妻の活躍機会を奪っているのです。時短勤務の妻を抱える企業は、その妻の夫が果たすべき家庭責任を免除しています。時短のメリットは、妻ではなく夫の企業にいくのです。ですから長時間労働の見直しは、社会全体で取り組んでいくべき課題だと思っています。
この考え方には溜飲下がりました。なるほど!
究極は「時短勤務は夫婦とも同じ会社じゃないと認めない!」ということですね。
時短しなきゃならない、それでも大変でパフォーマンスが落ちたというときには、相手方の会社に損害賠償請求しましょうか。なんて。
時短のメリットが相手方に行ってしまっては本末転倒ですよね。軽く考えてはいけないことなんだなと改めて思いました。