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新3本の矢だそうです
こんにちは。シンカ代表の手島です。
政治ネタを続けたいわけではないですが…今朝の日経新聞の一面でも大きく報じられているので、この話題です。
出生率1.8へ子育て支援 介護離職ゼロめざす
首相が総裁再選会見 2020年へ「新3本の矢」
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「夢を紡ぐ」だそうです。ずいぶんな言葉を持ってきました。
安倍首相の会見要旨という記事にはこういう内容が書いてあります。
安倍総裁の会見要旨
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矢じゃないですよね…目指す姿は矢ではない。子育て支援のために「何をするか」が矢だと思うのですが。
結局、家族で子育てしろってことでしょうか。一昔前の大家族に戻れということでしょうか。
少子化の流れに終止符を打って多子化したいということですか?少子化でも成り立つ社会を構築するという視点はないのでしょうか。
少し皮肉な受け取り方をしてみます。1億人がみんなで働き、税金を納め、そして女性は仕事もしながら”産めよ育てよ”という社会を目指していると感じました。安全保障の議論・世論のなかには昭和の戦争に向かう局面と似ているという例えもあるようでしたが、この「新3本の矢」の特に2本目の矢の話に触れ、そんな「総力戦」に向かっていきたいという印象をもちました。多様性を認めるなどいいながら、結局は「みんな働け、そして産め」と言ってます。この国はどこへ向かっているのでしょうか…。
ニュース:上半期の出生数が増加
こんにちは。シンカ代表の手島です。
先日のニュースにこんなことがありました。
1~6月出生数、5年ぶりに増加 大都市圏中心に伸び
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そうです。記事にはこう書いてありました。
本当にそう思ってますか??
読売新聞の記事でしたか、「給与増が寄与している」のような見出しもありました。本当にそう思ってますか????給与があがって子どもを持とうと思った人が増えたのですか?????まったくもって信じられないです。
※ネットでは読売新聞の該当の記事がなかったので、公明新聞のページを引用しておきます。
出生数増加の兆し 経済成長と政策加速で定着を
上半期が増えたということですが、私は「待機児童の問題」が解消されていないからだと思いました。年度始めから保育園に入所するために、4,5,6月産まれにしたいですもの。育休に入り、保育園に預け、復職する…のに、タイミングを取れるものならそうしたいと思う女性も多いのではないでしょうか。授かり物なので、上手くはいかないですが。我が家は長女が6月産まれ、次女は5月産まれです。ちょっと穿ったモノの見方でしょうか。下半期と2016年通期での出生数でこの仮説がどうだったか振り返ってみたいです。
キャリアと子育ての両立に大事なこと
こんにちは。シンカ代表の手島です。
先週末から出生率の話題があがっていますが、6/9火曜日の日経新聞の夕刊の中ほどにこういう記事がありました。
結婚の壁越えろ 出生率低下、国が婚活支援
2015/6/9付[有料会員限定]
結婚の組数が少ないから子どもが少ない。晩婚化で産むことの出来る子どもの数が少なくなる…確かにそうなんでしょう。でもこの議論だけだと、フランスでしたでしょうか、未婚のカップルの子どもが多いということを聞いた記憶があるのですが、そういった結婚してなくても子どもを産んで育てられる環境を作る…という議論も必要になったりするのではないでしょうか。
今回気になったのは、この記事に付記される形で囲んである、この見出しにあるコメントでした。
キャリアと子育て、二者択一ではダメ
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そうです、その通りなのですが、
うーん…どうなんでしょうか。
この言葉だけとらえると、「やっぱり会社選びが大事」って言ってませんか?大事なのは、会社を選ぶことではなく、どんなスキルを得て、どういうキャリアを目指すのかということだと思うのですが…。
就活する人たちが「育休や育児勤務の制度は整ってますか?」とか「そういう前例はどのくらいありますか?」みたいなことばかり気にして”会社選び”をしてしまいませんか?
出産や育児という時期を持ったとしても、「マミートラック」にならずに、納得する仕事に復帰できるかどうかが大事なのでないでしょうか。
そしてそれは女性に限らず、男性にもあてはまるはずです。
そう考えると、一定のスキルを磨きキャリアに自信を持とうとすると、社会に出てからいくらかの時間はかかるはず。産むのは女性しか出来ないので、婚活を奨励したところで、出産の高年齢化は避けられないと思っています。
実感のわかない見出しに疑問符
こんにちは。シンカ代表の手島です。
昨日のエントリでも取り上げましたが、先週末に発表された出生率に関して気になる話題がありました。
記事が掲載された日の日経新聞紙面上での関連記事です。
福島、出生率の伸び全国最大 14年
2015/6/6 10:48
伸び率が高かったのは事実なのでしょう。でもですよ、0.05ポイントです。
例えば、「震災後避難していたので結婚、妊娠のタイミングを逃していて、そろそろだと思った」ような夫婦が何組かあっただけでもこのくらいの前回差にはなりそうです。
いかんせん、分母がわからないで評価のしようがないと思います。
結局のところ、子どもが増えて社会と経済に活力が出る…ことを目標とするのであれば、こんなことで一喜一憂している場合ではないと思うのですが。それとも、この話題を取り上げないといけないくらい、他に何もない壊滅的な状況なのでしょうか。
今回の記事の見出しだけ見て「そうなんだ。福島も頑張ってるんだ」と思ってしまって良いのか?ちゃんと自分自身で考えたいです。
合計特殊出生率とは
Wikipediaより
だそうです。
女性が出産可能な年齢を15歳から49歳までと規定し、それぞれの出生率を出し、足し合わせることで、人口構成の偏りを排除し、一人の女性が一生に産む子供の数の平均を求める
またソースの厚生労働省のサイトのリンクもしておきます。
若いときに産む人が少なくなり、30代以降で産んでいる人が増えていることが明確です。
子宝の町 出生率2.81
こんにちは。スタッフKです。
出生率の低下という話題は、保育園の待機児童と同様に、よく耳にする言葉になってしまっています。人それぞれ、様々な理由で産みたいけれど産めない事情があると思います。
自分自身の体調に不安があったり、介護等で自分を必要としている人がいて子育ては難しいと考えていたり、経済的に厳しいと判断したり…それが、全国平均1.43という出生率に表れていると思います。
そんな中、子宝の町と呼ばれている鹿児島県徳之島の伊仙町は、なんと出生率2.81だそうです。ニュース番組のインタビューを受けていた母親が「5人産んでも、多いなとは、そんなに感じないです」と発言していたのには驚きました。他にも、6人いますと答えた方もいらっしゃいました。
伊仙町では、高齢者の方に支給していた敬老祝い金を、子育て支援の資金に移行されたそうです。ご高齢者の方々からも、子どもに使ってほしいという声があったそうです。出産にかかる費用だけ考えても、かなりの出費になりますので、経済的な支援は助かると思います。
ただ、金銭的なサポートだけで出生率アップにはつながりません。子育て中の母親の話の中にあった「周りがサポートしてくれる」という点が出生率アップの大きな要素ではないでしょうか。母親が忙しいと知れば、近所の方が、子ども達を預かってくださるそうです。
特に都市部では、夫が長時間勤務で平日は母一人で子育てをしているという家庭が多いかと思います。頼れる両親が近くにでもいない限り、自分に何かあった時(忙しい・病気)にはどうしたらよいのかを考えると、出産自体をためらうことにもなりかねません。
産みたいけれど産めない(ためらっている・悩んでいる)人達の悩みの原因を取り除いていかないと、的外れな政策が展開されていくのではと、衆議院選挙目前の今、特に感じています。
参考:このニュースは、下記のサイトで見ることができます。
わたしたちの争点「少子化」 出生率日本一の町を取材しました。