3月 19th, 2015
東京・臨海部の待機児童と園庭事情
こんにちは。シンカ代表の手島です。
今朝の日経新聞の社会面に大きく割いて報じられていました。地価上昇の話題に関連してという扱いですが。
園児の遊び場足りない 東京・臨海部の地価上昇
2015/3/19 0:35[有料会員限定]
湾岸、ウォーターフロントと言えば聞こえはいいですが、ようは海を埋め立てて人工的に地面を作って、そこにマンションをたくさん建てる…行政と企業がそれぞれ何かを求めた結果であるわけなのですが、
入園希望者は後を絶たず、待機リストに並ぶ児童の名前は今年度、定員約30人に対して140人。
すごいですね。
こういうことになることを本当にわからなかったのでしょうか。建築許可を出し、マンションを建て、煽るように販売する…それでいて「女性が輝く」とか、マンション建設したり販売している企業が、まさか「女性活用が進んでいる」なんていう企業リストにところに入ってるんでしょうか…
会社に近い、近代的で奇麗なマンションという言葉だけで住んでしまうと、あとが大変ということでしょう。こういった実情を知ったら子育て世代は新しく入ってこないのではないでしょうか。
国土交通省が18日発表した公示地価から地価の上昇が鮮明になった東京の臨海部で、保育園児らの遊び場不足が深刻になっている。
選手村予定地に近い東京都中央区の月島地区。17日午前、都の認証保育所「つきしまさくらさくほいくえん」の児童約30人が、タワーマンションに囲まれた公園に到着した。間もなく別の保育園の一団が現れ、滑り台の周辺は順番待ちの児童であふれかえった。引率する保育士の永井真紀さん(42)は「近所の保育園と鉢合わせすることがほとんど。100人くらいの子供が公園内に群がる日もある」という。
大きなビルの1室が”遊び場”になっている例もあるそうで。
地価が比較的低い有明地区のオフィスビル内に児童の遊び場として(中略)広さは約1千平方メートルで、外遊び用のテラスや室内で運動ができるホールも備えた。預かる園児は230人を超えるが、狭さは感じさせない。
同区の田渕泰紀保育計画課長は「本当は園庭などの広場で遊ぶのが理想だが、場所の確保は難しい。できる限り伸び伸びと体を動かせる遊び場を与えてあげたい」と話している。
行政が解消に取りかかったとしても10年単位でかかるのではないでしょうか。子どもを持っている方の流入禁止しか策は無いように思ってしまいました。