‘ライフワークバランス’ カテゴリー
「改正案」のニュースで安心してはいけないことを学びました
こんにちは。シンカ代表の手島です。
8/27土曜日の朝刊の記事に来年度の税制改正案のニュースがありました。
総合2
働き方改革、税で後押し 来年度の改正要望そろう 仕事・育児、両立促す
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いよいよ変わってくる!と思う反面、なんかいつも同じこと言ってるだけな気がして…という既視感を覚えたのですが、昨年も同じ時期に「来年度の税制改革で」という同じ話題でエントリをあげていました。
なんで実現できないのか?に踏み込んで検証し、次の打ち手を考えなければならないようですが、そのサイクルは回っているのでしょうか。
景気悪くて、消費税あげられなくて、で、税制改革できない??そんな言い訳が通用するならいつまでたっても実現しないでしょう。
■参考エントリ:昨年8月のシッター関連
働く母親の割合がニュースにならない日がくることを
こんにちは。シンカ代表の手島です。
少子化対策の紙面講座を聞いていた3日の間にこんなニュースがありました。
働く母親、過去最高の68% 昨年調査
2016/8/18付[有料会員限定]
働く母親が増えている。厚生労働省がまとめた2015年の国民生活基礎調査によると、18歳未満の子どもがいる母親のうち、仕事をしている人の割合は68.1%。14年と比べ2.4ポイント増え、統計を取り始めた2004年以降で最高となった。共働き世帯の増加や女性の就労継続に向けた支援が寄与したとみられる。
4万6634世帯から有効回答を得た。仕事に就いている割合は子どもの年齢が上がるにつれて上昇する傾向にある。子どもが0歳の時は4割に満たないが、15~17歳では8割近い。
ただ正社員として働く母親は2割前後と少ない。非正規社員として働くケースが多く、子どもが9歳以降の場合だと5割弱の母親が非正規となっている。子育てが一段落したあと、正社員の職を得るのに苦労している。
年功序列の報酬制度、長期雇用が前提の世の中ではなくなっていて、共働きしないと世帯収入が保てない。んです。
女性が輝くだのなんだのって言わなくていいと思うんです。
そんな中で子どもも産んで、社会を細らせてはいけないんです。
正規/非正規の問題に始り、雇用の流動性の問題も大きいと思っています。
男性・女性に限らず、これから家族を持つ世代にもっと希望を持てる社会にしたいです。
日経新聞「経済教室」の少子化対策論の中編
こんにちは。シンカ代表の手島です。
経済教室、今日は「中」編でした。明日まで続くようです。そして講師が変わり、違う論でした。
経済教室
少子化対策に何が必要か(中)長時間労働是正こそ王道
米・北欧型の解決策は困難 筒井淳也 立命館大学教授
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長時間労働是正は大いに賛成なのですが、そこに至るプロセスが少し唐突に思えて残念でした。
アメリカは移民が保育者になっているというお話、スウェーデンは公的セクター=日本でいう保育園・学童と考えて良いと思いますが、そこに国の予算もついていて多くの就業者が他業種との賃金格差少ない状態でいるということでした。
とここまではフムフムとなるのですが、最後に
で締めくくられています。
アメリカと北欧の成功事例を引き合いに出し、説明にスペースを割いているのですが、最後の長時間労働の部分で
と言っておきながら、フランスの事例の説明がなく…すこし消化不良の中編でした。
お盆の混雑を是としてはいけないはず
こんにちは。シンカ代表の手島です。
お盆の季節でした。今年も帰省・行楽のピークを伝えるニュースが出ています。
Yahoo!の動画ニュースサイトより2つ引用します。
Uターンラッシュ、夜にかけてピーク 渋滞45キロも
テレビ朝日系(ANN) 8月14日(日)17時33分配信
お盆休みの新幹線Uターンラッシュがピーク
毎日放送 8月14日(日)18時7分配信
以前、こんな意見が書いてある本を読みました。
- お盆、正月などの行楽ピークに集中することは良いことが一つもない
- 受け入れ側も「効率よく捌く」ことに注力することとなり結果として「おもてなし」がおろそかになる
- 観光客側もその「おもてなし」に感動することなく、結果として1度きりの訪問でリピーターが育たない
というような指摘でした。すごく納得できたことをよく覚えています。
仕事の仕方、休むことへの抵抗をなくし、渋滞や混雑という非効率が少なくなって、サービスをする側も受ける側もみんなハッピーになるといいなと思っています。
「家族サービスに疲れるだけ」の夏休みなんて、本来はブラックジョークにしたいですよね。それが当たり前の世の中をおかしいと思い、みんなで変えらえるようになると良いのですが。
いつになったら実現するのか
こんにちは。シンカ代表の手島です。
昨日の日経新聞に政府税調の所得税改革の記事が出ていました。
配偶者控除、「夫婦」に転換 所得税改革で検討
政府税調、来月から議論 女性の就労後押し
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「外で働くと損」「家でがんばることも美徳ですよ(この場合は労働に必要な活動ということ)」ということだっと思いたいですが、何はともあれ、制度の問題で働く気が削がれるのはよくないことは確かです。
こんな風に記事にも書かれてしまうなんて…すっかり狼少年といったところでしょうか。
いつになったら本当に変わるのか。国のリーダーたちにはぜひ覚悟を持って未来像を示してほしいと願います。
ノルウェーの「休日出勤」事情
こんにちは。シンカ代表の手島です。
IT関連のwebサイトにノルウェーの働き方に関する話題がありました。
日経情報ストラテジー
休日出勤が当たり前のノルウェー、それでも生産性は高まる
2016/07/04
何かのセミナー、パネルディスカッションの模様を起こした記事のようです。
最終的に求められているアウトプット、成果が出せればそれでよいということですよね。それでチームメイトとのコミュニケーションやサポートする/されるという関係性に支障がないことが前提ですが。
リモートワークや休日作業ということになると日本では、はやりオフという割り切りができない=「繋がっているのならいつでもどこでも仕事しろ」という圧力を感じることが多いのではないでしょうか。
この記事の最後のほうにリクルートグループの実践のことが書いてありました。
リクルートホールディングスだ。同社の働き方変革推進室室長である林宏昌氏は、「議論する前に、まずはやってみてほしい」と話す。
「どう働きたいかは、社員一人ひとりで異なる。それを議論して統一的なものにしようとするのは無理がある。まずはやってみて、良し悪しを洗い出す。悪いことについては、僕らがやってみた感覚では、ITの活用や業務設計の変更で乗り越えられる」(林氏)。
確かに、ライフワークバランスと一言でいっても、何にどう時間を使いたいかは人それぞれだ。社員の数だけあるライフワークバランスの一つひとつにフィットした働き方を構築することなど、到底できない。「働き方を自分で選べる、あるいは自分で組み立てられる環境」を作るしかないのだ。そのためには、林氏が指摘するとおり、まずはやってみることが重要といえるだろう。
考え方の根底が変わっていくスピードがあがることを期待します。
保育園か幼稚園かを悩めるのは贅沢ではないか
こんにちは。シンカ代表の手島です。
掲載は少し前ですが日経DUALにあったコラムです。
2014.07.10
中川李枝子 保育園を選ぶ時に忘れないでほしいこと
保育園より幼稚園のほうが教育上いいって本当ですか?
全体の流れとしては賛成なんです。保育者、園長先生の方針、人柄で決まる…その通りだと思います。
でも、候補の1つ1つを巡り園長先生と面談し、適/不適を決める果たして都市部の「保活」でそれができますでしょうか。
これができて、実現されているのであれば何も社会問題になりません。
考え方は間違ってはいませんが、あまりにも時代錯誤な気がしてしまいました。
7/21ニュース「イオン在宅店長」
こんにちは。シンカ代表の手島です。
日経新聞のこんな記事から
イオンが「在宅店長」
人口減でも働き手確保、東北の試み
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私も古い考え方の部類なのでしょうか。店長は現場にいるべきだと思うのです。
リアルな店舗なわけなので…そこは「戦場」でもあり、陣頭指揮を執る人は同じ空気を感じている必要があると思うのです。
特に、リアルな店舗ならではの接客、顧客対応が必要で、顧客でも古い人ほど権威を頼るでしょうから、例え肩だけだとしても現場にいた方が良いというのが私の意見です。
これはその通りだと思ます。組織・チームで仕事するわけですから。
でも「店長」は現場にいるべき。
管理職の仕事と店長とを合わせてしまっているからの違和感なのだと思いました。
仕事ができる人なら、店長でなくても、ポスト・役職・(特に給与面での)処遇ができれば良い話なのに。
結局は店長という役職しかないからこういう書き方、捉え方になるということなのでしょう。
なんにせよ、多様な働き方への取り組みは歓迎すべきことなので、興味深く見守りたいと思います。
つながらない権利。つながない気遣い。
こんにちは。シンカ代表の手島です。
月曜日(7/11)の日経夕刊にこんな記事がありました。
つながらない権利、ある? 私生活に仕事のメール侵入
勤務時間外は禁止の動きも
特に“仕事ができる”人、バリバリ頑張りたい人…ほど境界線が難しいのではないでしょうか。
大企業でキッチリ組織で働いてる人は、できるだけオンとオフをハッキリさせたいですよね。
ただこの問題は自分で気をつけるだけでは片手落ちで、相手がどうか?とも気を配りたいです。
妻の会社はPHSが1人一台。内線を持ち歩くイメージのようでですが、オフィス外でも外線で直接つながります。ある日、帰宅後の21時近くでしたか、電話がなり仕事の話をしているのですが、取引先の人との会話のようでした。
帰宅してますから…という雰囲気を出せばいいものの、普通に会話してるものですからなかなか話しが終わらず。
相手の人は帰宅してるのか会社で受けてるのか気にしていたのかな?と。自分も気をつけなきゃと思った出来事もありました。
自分でじっくり練る仕事は時間を問わずで良いですが、身内でも取引先でも相手がいる仕事はオンタイムのうちに効率よく終わらせることがみんなにとって当たり前になるといいですね。
イクメン先駆者としての自負があったから
こんにちは。シンカ代表の手島です。
5月の日経DUALの記事だそうです。日経新聞サイトに紹介されていました。
共感できる部分が多いので、何回かに分けて取り上げてみます。
DUALプレミアム
8割の男性が育休活用 フィンランドの子育て政策
日経DUAL 2016/7/7
フィンランド人、ミッコ・コイヴマーさんは2010~2015年の5年間にわたり、駐日フィンランド大使館の報道・文化担当参事官として東京に在住していました。奥さんと当時2歳の息子さん、生後2カ月の娘さんと共に来日。東京で生活をしていたミッコさんは、任期中「イクメン大使」という愛称で、講演などを通し自らの経験を基にフィンランドの子育て事情を発信し続けました。
失礼ながら存じ上げませんでした。
―― ミッコさんは日本滞在中、「イクメン大使」として様々な講演活動をしていましたね。日本の子育て事情や働くパパ達に、何かしらの疑問があったからなのでしょうか。
私が日本で仕事を始めた2010年ごろ、ちょうどイクメンという言葉が出てきたのですが、当時、大使館の報道・文化担当として広報活動の一環で、フィンランドの子育て事情を紹介する機会を多く持ちました。
私自身の感覚と合致しています。2006年生まれの次女が0歳の新年度から時短勤務をしましたが、そのころに「よしっ!イクメンするぞ」というような気持ちはなかったです。
“男が育児中心なんて、周りを見ても誰もやってないじゃん”というような気持ちでした。
言葉が悪いかもしれませんが、「ちょっと手伝う」ではなく、朝晩の送り迎えは当然で、妻が帰宅しない状況で子どもの家事から寝かしつけを全部こなす…という生活でした。「イクメンですねー」なんていう生易しい言葉では片付かない毎日でした。
その後、しばらくして気が付いたらイクメンという言葉が世に出てきていた…という印象です。
そういった先駆者的な側面、「誰もやってないからやってやる」という変なプライドをくすぐられたから頑張れたことは否定しません。
ちょうど良い時代の潮目だったという幸運を感じずにはいられません。